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大学同窓会海外支部が映す土地柄と、参加者に問われるマインドセット

海外で生活していて身近な日本人コミュニティと言えば、出身学校のOBOG会(以下同窓会)です。特にある程度の塊として存在するのが大学の同窓会です。
大学の方も、各地の同窓会と連携し「グローバルに活躍する当校出身者」をアピールしていたりします。

私も海外生活の中で、同窓会をサポートしていた期間がありました。しかし海外を2拠点経験する中で、同じ学校の同窓会であっても映す性格がその土地によって集まるメンバーの違いにより、大きく異なるな、という言われてみれば当たり前の気づきをシェアさせていただきます。
どうぞお付き合いください。

慶應義塾の強い結束とウェルカムマインド

慶應義塾の同窓会、三田会。非常に凄い組織だと思います。海外にいることで、よりそれを強く感じます。OBOGを繋ぐ、そして相互扶助する意識が非常に優れているのですね。ビジネス的にも、生活的にも。

もともと日本でも強い結束を誇る三田会。
私が新卒入社した某社は、東京本社の企業ではありませんでしたが、慶應義塾社員がお金を出し合って、新卒で新たに三田会に加入する人材を各地から呼び寄せ、関西で歓迎会をしていました。

私が出身でないので聞きかじった知識ですが、ニューヨーク三田会の総会はビジネスマッチングパーティの様相を呈している印象です。着席、座席指定で数百人規模のパーティ、参加メンバーも実に多様です。

現在私がいる中国でも、上海三田会はクリスマスパーティを開催されています。帯同家族として来られている方でも参加しやすいイベントをされているのは素晴らしいです。
慶応「三田会」が最強である理由というコンテンツを見かけるくらい、その組織の強さは際立っています。

私の出身校、ニューヨークと上海での大きな違い

私の出身校同窓会はニューヨークと上海で大きな違いがあります。

上海の同窓会はおじさんたちの飲み会目的で運営されている印象です。帯同家族の入る余地はありません。特にクリスマスの週末にゴルフと宴会をセットするというのが痺れます。
メンバーも、来られているかたはほぼ企業の駐在員ばかりでした。この運営形態であればそのようにしかなりようがないのですが。

ニューヨークは、在籍メンバーが実に多様でした。
年齢は20歳代から80歳代まで。留学生、現地大学教授、もちろん駐在員、現地採用のビジネスマン、起業家と幅広い方が在籍されており、お越しになる方との会話や出会いは刺激的なものでした。

米国と中国の同窓会、やっていることは大きく違いはありません。何故こんな違いがでるのか。そもそも多様な人がいないからそのようにしかならないのか。決してそうではないはずです。慶應義塾はじめ、上手くやっておられる組織は色々と見聞きします。主催者にとって飲み会は手段であって目的ではないのです。

幹事の方はボランティアなので外野が文句を言う筋合いはありませんが、もったいないな、と思います。

仕掛けと、営業により人は集まる

私はニューヨークで同窓会をお手伝いしていた際、年次総会を先に場所を押さえ、それからふわっとアナウンスした結果収支ラインスレスレになるという危なっかしい運営にクラクラしていました。

そこで、改善の為まずは営業から始めました。
名簿をメンテナンスし、一人ひとりにパーソナルな文章で総会のご案内をし、来場をお誘いしました。
これにより来ていただけた方もいらっしゃいますし、80歳代の先輩から返信を頂戴した際はお元気で近況をお伺いできたことにまずはホッとしたものです。結果、儲けることが目的ではないものの持ち出しは避けることができるようになりました。

次に仕掛けですが、イベントの間口を広げることも試みました。
切り口を同窓の全校から、敢えて高校だけに狭めてよりエンゲージメントを高めることにチャレンジしたり。ボーリングやカラオケなど、様々な遊びの会を催したりチャレンジしました。

今思えば昼間にシティウォークへ行くとか、美術館へ行くとか、カフェでお茶するとか、色々できることはあったな、と反省することしきりです。当時は昼間のイベントの貴重性に全く気付いていませんでした。

ある程度同窓会にコミットしたことで、現地の同窓生に顔と名前を覚えていただき、色々と助けていただいたことも多かったです。そう、参加者の方も飲み会は手段であって目的ではないのですよね。

ジブン株式会社シップを持って参加することが肝要

同じ学校の同窓会であっても、当然土地や構成員が異なれば雰囲気、性格は異なってきます。参加の可否、どのようにふるまうか、はジブン株式会社の経営という視点を持って決めたいものです。

長くなりすぎたので強引にまとめて終了です。今日もお付き合い頂き有難うございました。

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