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ウクライナ侵攻とエリザベート国際コンクール

街をあげてのエリザベート国際コンクール。

1位
ドミトロ・ウンヴィチェンコ

本選でも予選のイザイでも、音の出し方がものすごく自然。
そして、身体の使い方が無理がない。

日本人では、吉田南さんが6位入賞。

めったに演奏されないエルガーのヴァイオリン協奏曲。
クライスラーに献呈されて名曲なのに、なぜか舞台で聴く機会がほとんどない。
昔エルガーのソナタを演奏したヴェンゲーロフに協奏曲も良い曲なのにと言ったら、名曲だよねと言っていた。

今回の1位の出身地は、ウクライナのハルキウ。
10代の頃からドイツで学んでいるようだ。
今話題にあがっているのは、表彰式の場での事。
受賞者は舞台上で審査員と握手を交わすのだが、レーピンの前で彼は握手を拒んだと記事には書かれていた。

レーピンとウンヴィチェンコ

レーピンは53歳。
18歳の頃にエリザベートで優勝し、今現在最も活躍しているロシア出身のヴァイオリニストだ。
戦争と無縁であってほしい音楽だが、やはりそうならないのが現実なのだろう。
どちらも悪くないのだが、そうは言っても何も進展しない。
チャイコフスキーコンクールの時にやりきれない思いがあったのだが、また今回ももやもやとしてしまった。

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