美味しい話 コロナが過ぎたら絶対に行く!! 21 岡山県
岡山での仕事は始め、笠岡市から始まった。
笠岡市は瀬戸内海に面した町。そこから船で笠岡諸島の白石島まで通っていた。白石島で初めて食べたのが「ねぶと」正式名称は天竺ダイらしい。普通は食べようと思わないほどの小魚(失礼)。このねぶと、白石島の民宿では南蛮漬けにしていた。これが地味に美味しかった。地元の政治家 加藤六月さんはこのねぶとが大好物だったらしい。
笠岡市はシャコが有名。昔はいやというほど採れたらしいが今では貴重で高級食材となってしまった。いちじくや黄韮、桑の実を使ったジャムなどが美味しかった。
笠岡駅の近くに「酒々波々」という焼肉屋がある。店構えはいかにも田舎の焼肉屋。しかしこの店の肉は美味い。身内が肉屋さんらしいが、とにかくこの店の主人にお任せすると、その日に一番美味しい肉を出してくれる。
笠岡駅のすぐ前に謎の旅館「辻与旅館」がある。
この旅館は素泊まりで何度か利用させてもらったが、由緒ある旅館で、犬養毅の書が飾ってあり、部屋には琴が置いてあったり。小さな旅館だがやたらと雰囲気がある建物だ。素泊まりなので食事をした事がないのだが、地元の人が会食で利用しているので、どうやら食事もかなりのレベルらしい。というか、宿泊より料理の方がメインのようだ。
岡山出張の帰りは、大抵駅ビルで駅弁を買っていた。そこで見つけたのが かばくろの「ぶたかば重」。北海道の豚丼に近いけど少し違う炭火でタレをつけて焼いた豚肉がご飯の上に乗っている弁当。
本店も行ったが、一時期これにハマってしまった。
駅で豚かば丼を売る店舗がなくなり、駅側のイオンモールで買えるらしいという話を聞いたが、不便になってしまって悲しい。
岡山駅周辺には焼肉屋が多いと思う。歴史的な背景があるらしいが、初めて岡山市に行った時から焼肉屋が多いなという印象があった。
駅から少し歩くが、田町に「焼肉酒場 葫蘆」がある。出張の際に一人でゆっくり食べられる店は貴重だ。この店はそんな店の一つ。
カウンターでゆっくり焼き肉が食べられる。店に流れる音楽がやたらと好みの楽曲で楽しい。葫蘆のご主人はアパレル業界から転身して焼肉屋を始めた不思議な人。ご主人は、岡山市内の美味しい店を教えてもらっている岡山の恩人。
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亀田武嗣の日本全国うまいもの塾
年間100日を日本各地に出向いて、地域の課題解決の相談にのっていた亀田武嗣(デジタルメディア研究所・主任研究員)による、足で探し、人と交流…
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