甘いお土産の話

日本全国甘味の名物はいたるところにある。
個人的には、お土産として買うのはだいたい和菓子が多い。
 
仙台では白松がモナカの「ミニヨーカン」特に胡麻のが大好き。
 
長崎では田中旭栄堂の栗饅頭。
 
最近のお気に入りは福井県勝山市 はや川 の 羽二重くるみ。日持ちしないお土産だが、美味しいと思う。お勧めです。
 
青森では小山せんべいの「手焼きピスタチオせんべい」これはお土産として買ってくると大人気な逸品。8枚で1200円(2023年5月現在)と安くはないけれど美味しいと思う。
 
岡山名物は大手まんぢゅう。 饅頭の表記が 「まんぢゅう」。 
昔内田百閒のエッセイを読んだときに、大手饅頭という名前の饅頭が岡山にあることを知った。実際に食べたのは50歳を過ぎてから。岡山で仕事をした帰りに駅の土産物売り場をウロウロ。そこで大手饅頭を見つけて買ってみた。非常に薄皮のあんこが見える「上品」な饅頭。 岡山土産として配ったら大層喜ばれた。
 
高知は、野根まんぢう。高知で初めて教えてもらって、土産としてちょくちょく買ってきた。丸い饅頭ではなくちょいと細長く成形した饅頭。大手饅頭よりは皮の厚みがあるが、それでも薄皮系の饅頭。室戸の名物と教えてもらったが、何軒か野根饅頭を製造しているお店があるようだがたいてい買うのは福田屋さんの野根饅頭。かなり好きな饅頭のひとつ。高知といえば、エチオピア饅頭という不思議な饅頭がある。いや あったになってしまったようだ。
 
「1935年から1936年にかけてイタリアがエチオピアを侵略した(第二次エチオピア戦争)。その際にエチオピア軍兵士が、武装と兵力に勝るイタリア軍に対し、粗末な武器をもって勇敢に戦っているという新聞記事を読んで感動した初代店主が、先述の「のいち饅頭」を「エチオピア饅頭」と改名した。つまり製法も原料もエチオピアとは縁も所縁もない」(Wikiより引用
 
何度か買って土産にしたが、名前が面白い饅頭だという記憶しか残っていない。
 
 
秋田の名物といえば金満、全国的にもそれなりに有名な銘菓。お土産の定番。秋田県で一番のお気に入りは後藤福進堂の金柑まんじゅう。金柑の甘露煮まるごとと白あんの饅頭。角館で教えてもらって、行くたびに買っていた。大好きな饅頭。
 
現地で購入したことがないのだが、通販で冷凍ものを買うのが 高野山にある 麩善(ふぜん)の 生麩まんじゅう「笹巻あんぷ」。麩の専門店が作る甘味。お使い物にちょうどいい饅頭。気軽なお使い物として重宝するのが京都宮田の「ちょこ煎」。煎餅ではあるのだろうが、チョコフレークみたいなお菓子。これもお勧め。

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