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今更、アンティーカ感謝祭を読む。

どうも、かめちゃんと申します🐢

この度は、とある事情からenza版シャニマスのコミュを読んでみようの回を実施しているわけですが。
今回はその3つ目。これまではイベントコミュでしたが、今回はプロデュースシナリオ「283プロ ファン感謝祭編」より、アンティーカのシナリオを取り上げます。

当然ながらコミュネタバレが含まれること(それしかない)、後はシャニアニ2ndも視聴済みの方が良いかも。

私は普段、ストレイコミュ以外読まない人間なので、アンティーカのこのコミュを含めた前後関係や背景情報が曖昧です。
そうした人間がどんな所に目がいって、どんな印象を持ったのかを伝えられたらと思います。

それではどうぞ。


ミユア・ノ・レゾレソ

ファン感謝祭を控える面々。
アンティーカは、それぞれの活動が忙しく、なかなか話し合いができずにいました。

咲耶の視点がフォーカスされていて、「忙しい」ということが強調されている回だなと感じます。

それは咲耶視点だけでなく、恋鐘ら他のメンバーからしても同様で。
恋鐘はお弁当を事務所に忘れてきてしまいます(恋鐘は忙しくなくても忘れることがありそうではある)。

めっちゃ頑張ったらしいお弁当、食べたさある。

事務所に残った咲耶がそれを譲り受けることに。ここで、咲耶の心のうちの一端が垣間見えます。

ここ、アニメでも表情が見えないのでどのくらいの心境なのかを視覚的に推し量ることはできないのですが、
強調された「忙しい」が咲耶の背景からは寂しく映るということは確かです。

球体なる海に両手を広げ

感謝祭の咲耶個別コミュです。
繋がりを求める咲耶。

タイトル「ミユア・ノ・レゾレソ」は、何語かと思いましたが後ろから読んでみるとわかりました。
それぞれの歩み」。それを後ろから読むということ。本心、そしてそれを包み隠してしまう心、というやつなんでしょうか。


というか、当然なんですけど、シャニアニはこれを感謝祭じゃなくてアルバムの制作に置き換えたんですよね。
なんか読んだことなかったのでスルッと受け入れていましたが、そのフレームが違うことで原作ファンの方々はシャニアニの受け止め方が違ったのかは気になります。


デイナ・シイ・パンシ

さて、アンティーカの面々が久しぶりに集まれる時間を作ることができた日。
メンバーは倉庫で「作戦会議」を行います。結華は仕事の関係で間に合っておらず。4/5ティーカです。

ここ、シャニアニだと霧子も間に合わない組だったので、なぜこの改変があったのかは気になる所。

「アンティーカが揃えば」。この前提は個々の活動がメインとなっている状況では、宙に浮いた前提になっています。

複数人が集まってワイワイ過ごせる、わずかな時間でさえ「久しぶり」と感じるようなくらいには先の前提が整っていない状況。なんせここでも三峰が揃っていないくらいですからね。

その後、三峰はPと一緒に遅れて合流。
...と思われましたが、メンバーが別用が入ってしまっており、結局ここでは5人が揃うことはありませんでした。

咲耶が感謝祭に向けてノートをまとめていました。プラン、アイデアをまとめてくれる人がいると助かりますよね。

咲耶のメモに対する違和感。

「心配しないで」。

これ、「大丈夫」もそうですが、男女問わず難しいですよね。
よく「大丈夫って言ってる人は大丈夫じゃない」的なやつ見かけますが、自分は大丈夫だよって本当に思って伝えてる時もあるし。
一方で防衛的に使うこともあると思うんですよね。踏み込まないでって。別に拒絶ではないと思うんですが、自分でもその「大丈夫じゃないところ」に目を向けたくない時。そこに触れられたら自分も目を向けざるをえなくなるから、遠ざける。

だからこの時点でのPは確信ではなく、違和感なのかも?
もちろん咲耶との関係値によって受け取り方が変わる部分だと思うので、これだけで踏み込める場合もあるのかもしれないけれど。


モテク・ナ・デココ

摩美々と霧子とP。
シャニアニにはなかった部分です。摩美々の調子が悪く、周りが気遣うというシーン。でも、みんなそれぞれの予定があるから、というシーンでもありました。

場面変わって喫茶店。
一緒になった咲耶と三峰。先日の作戦会議では顔を合わせていないので、久しぶりということらしい。

咲耶の王子様ムーブや、三峰の調子のいい感じの会話から。

三峰も違和感を持っていたのでしょう。
過度に深刻にならないような温度感で切り込みます。
咲耶も寂しさをほんのり匂わせつつ。

三峰は畳みかけます。
ここのシーン、シャニアニから入ったので驚いたのがBGMですね。割とポップな曲調だったのと、三峰の会話の調子が合わさって深刻ではないけど、探りながら切り込んでいる感じになっているなと思いました。

シャニアニだと、ここはもう少し湿度のある会話であったように思うので、やはり1話に込められる情報として、違いをつけたのでしょう。

咲耶にかわされる三峰。
咲耶も別に嘘を言っているわけではないのだと思います。多分、自分でも蓋をしてしまっている部分だから、気づいていないところもある。もちろん気づきながら、蓋を開けないようにしている部分も。

事務所に戻り、Pと咲耶の会話。

博愛主義的な発言の多い咲耶、そしてそれは自己犠牲的でもあります。

大切だから、そうやって蓋をしてしまう。
自分の気持ちじゃなくて、一歩引いてしまう。
ここでなくても。それもまたひとつのifだと思うけれど。

でも、これって結局は"自分"なんですよね。
自分視点での"思い遣り"は、時に他者視点を失っていることがある。だから人間関係はややこしい。


ヤケン・イウトヨ

よとういんけや...??
裏読みでなく、正面から。「やけん、いうとよ」。

河原で撮影を終える摩美々。Pとの会話。
先般の咲耶とPの会話について切り出します。

こうは言うものの、摩美々がこれを話題に出した時点でかなり気にしてる。
そりゃ自分にも関わるし当たり前だろ、ということもそうなんですが、そんな自分の損得とは別の情緒的部分で気にしているけど、摩美々はそこに不用意に触れるようなタイプでもない。

Pは手を貸してやって欲しいと伝えます。

ユニットとして、これまでを歩んできた5人だからこそ、Pが解決するだけではなくて、自分たちで向き合うことがこれかに繋がると考えたのでしょう。

確かに与えられるだけでは、その場は解決しても結局慢性的にそうしたことは抱え続けるかもしれないですからね。

恋鐘と霧子のシーン。
なんか急にほのぼのして笑っちゃった。

撮影を終えた摩美々が合流。摩美々は少し負傷しています。周りが暗かったと言いますが、考え事をしてたんでしょう。
Pに言われたこともあり、どういう状況か、自分に何ができるかとか。

はよ言わんね、とばかりに恋鐘がいうと、それを受けて摩美々が語り始めます。
意を決して、なのかも。


ねぇ、アンティーカ

先陣に合流するべく、最寄駅に到着した咲耶と三峰。
海辺の散歩を提案する咲耶。

ただ、咲耶の"思い遣り"は空ぶってしまう。

波打ち際、三峰は咲耶に話しかける。

モテク・ナ・デココでは時間に遮られて踏み込みきれなかった心の中へ。

咲耶はまだ自分の心に蓋をしてしまっているかのような。それは無意識的に。だから本人も気づいていない。

ここ、三峰の感情もうかがえますよね。
三峰が咲耶を想う気持ち。大事に想うからこその、そういう強い想い。

Pや恋鐘、摩美々、霧子も合流します。

恋鐘たちは、先般、摩美々から話を聞いています。Pも当然、発端となる部分について話をしていた当事者ですから知っています。

つまりこの場面で自分の気持ちに気づいていないのは咲耶自身、だけ。

ーーーアンティーカ、解散。
その言葉はすごく重いもの。咲耶はそこがなくてもみんななら大丈夫だと、そう思ったからこその発想。みんなを邪魔するものになりたくない。

メンバーたちは、ちゃんとアンティーカが大好き。わざわざ言葉にしなかったんでしょうね。それくらい、当たり前の存在で、それに甘えてたわけでもないけど、アンティーカだからこほ頑張れていたんだと思います。

Pの言葉。
ここはシャニアニにはなかった部分ですね。


ーーうん、アンティーカ

感謝祭を終えて。

事務所を出るPと恋鐘、入れ違いの咲耶。
最初と同じような光景。

でもみんな違っています。
咲耶自身も。

あの時、1人で食べることになるお弁当。
今回はみんなで食べる食事。

アンティーカは5人。みんな一緒。
それはこれからもそう。

セントエルモの火を見上げ

セントエルモの火を見上げ。
セントエルモの火、とは聖エルモが船旅で嵐にあった時、熱心に祈りを捧げ、嵐を免れ、その時に帆柱の先端に踊った青い炎のことらしい。

嵐、は感謝祭やそこに至るまでのあれやこれやでしょうか。

嵐を経て、5人はまた強くなったことでしょう。雨降って地固まるとも言いますからね。

咲耶にも気づきのある出来事だったようです。

Pからの言葉。

咲耶もまた愛される存在。
愛を与える咲耶だからこそ愛される。だから自分を大切にすることも忘れないこと。

人と人とが支え合い、生きていく。
アイドルとして支え合い、生きていく。

彼女たちが得た教訓が今日までの歩みにつながっていたわけですね。


読み終えて

今回、シャニアニからコミュに入ったわけですが、大筋は変わらずで、感謝祭がアルバム制作に置き換わっていたのと、細かな場面描写やカットくらいだったと思います。
その意味で、シャニアニはほぼ原作再現だったんだろうと。

先に天塵と薄桃色を読んだこともあって、感謝祭コミュ自体はだいぶあっさりしていた印象でした。
それもそのはず、先の2つはイベントコミュですがこちらはゲームの合間に入ってきますからねボリューム感の違いは当然です。

その中で、咲耶に焦点を当てたこと。
ここの言語化が難しいんですが、W.I.N.G編の次に出てくるコミュで咲耶のこういう部分に焦点をあてるのって意外というか、もうそこ触るんだ!?って思ってました。
今見るとこれを経ての今なんだなと思うんですが、感覚的にそう思ったんですよね。

三峰が咲耶の機微に気づくのとか、摩美々が彼女なりに考えて動くのとか、霧子が最後にちゃんと言葉にするのとか、恋鐘が大きく受け止めるのとか。
4人のそれぞれの"優しさ"があって、もちろん咲耶の"優しさ"もあって。温かい。


そのうえで、やはり僕はシャニアニにおける映像や音楽という存在がこのコミュを深めてくれたような、そんな気がします。

コミュでは「ねぇ、アンティーカ」に入るまで、汎用BGMが用いられていて、喫茶店のシーンではポップなものだったこともあり、同じセリフでも印象がまるで違いました。

そして、目の動きや物理的な距離感がうかがえたのもアニメならではだったんだなと。
今回アニメから入ってしまったから、その良さを知ってこのコミュに触れることになったけど、逆だったら想像を働かせてコミュを読むことになっていたと思うんです。そしたらどんな景色がそこにあったんだろうなと、今読むと思いました。


あと、これまで読んだ2つとも共通しますが、Pの存在感や働きがenza版では多くなりますね。
アンティーカは5人だけど、それを担当するPがいてのアンティーカということを感じられるのはコミュの方だったかなと思います。


結果、優劣をつけるものではなく、これがアンティーカPにとって大事なコミュだったことはしっかり伝わってきました。
5人の温かさ、優しさ、そういうものを受け取った上で見るこれからのパフォーマンスはまた違ったものになるんじゃないかなと思います。

あぁ、先に見ていた人が羨ましいなぁ。

とりあえず、2nd2章からコミュを読むのはここまでかな?
あとは自分が気になったら読んでいきます。この度は出会いをくれてありがとう。これからもよろしくお願いします。それでは。

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