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初投稿 蒲田という街

noteとやらを始めてみたものの、何を書けばいいのやら、、


ひとまず、私のアカウント名にもなっている、蒲田という町について話していきたい。

蒲田とは東京都大田区の地名であり、JR蒲田駅や京急蒲田駅を中心としたエリアである。
そもそも大田区とは、旧大森区と蒲田区が合併して両区から一文字ずつ取られた形で名付けられた。
(よく太田区と間違う人がいるが、命名の由来を覚えておくと絶対に間違えない)

蒲田駅周辺は繁華街となっており、アーケード型の商店街がずらりと立ち並ぶ。
西口と東口で若干、色が異なるのも特徴だろう。

西口は主に飲食店を中心とした商業施設や大学、専門学校などがあり、比較的若者が多い。昼間から呑兵衛が見られるのも下町らしくて面白い。

東口は区役所や銀行、オフィスビルがある為か、スーツを着たビジネスマンが多い。
西口とまではいかないにしても、飲食店も多く、京急蒲田駅までの導線には個性的なお店が立ち並んでいる。

数年間、蒲田に勤務していた私は昼飯のバリエーションに飽きる事は一度もなかった。フォーマルな飲み会も、仕事終わりの軽い晩酌も、全てこの蒲田駅で事足りる。

蒲田駅、ひいては大田区全体に言える事かもしれないが、地元民(もしくは仕事等で蒲田に縁がある人)がかなりの割合で蒲田近辺でお金を使っているのではなかろうか。だってわざわざ他所へ行く必要がないのだから。
まさに地元に愛された地域密着の街である。


よく蒲田駅の良いところとして、アクセスの良さが挙げられる。東京駅方面へ行くにしても、横浜や方面へ下るにしても丁度いい。唯一、東急線2線の始発駅となっているのもこの蒲田だけだ。羽田空港だって目と鼻の先である。
つまり、「蒲田に住めばどこにでも遊びに行けるやん!」という事だ。

確かに、地図上(路線図上)で見たらその通りだ。しかしながら、実際に蒲田エリアに住んでみると、その本質は少し違うと分かってきた。

私は元々、蒲田の人間ではない。最寄駅から車で20分も掛かるようなど田舎から出てきた身からしたら東京なんてどこもかしこも便利過ぎる訳だが、それはさておき、学生時代、知り合いが蒲田近辺に住んでおり、しばしば宿代わりとさせてもらっていた頃がある。
その頃の私はどこに行くのも便利だなと思っていた。一般的に言われる、アクセスの良さの恩恵を受けていた訳である。
その後、縁あって蒲田の地に来ることになった訳だが、当初は単なるベッドタウンくらいにしか思っていなかった。

今はどうか。蒲田の良さは主要都市へのアクセスではない。蒲田そのものに魅力が詰まっているのだ。
一族経営の歓迎、金春、你好に代表される羽根付き餃子、林SPFというブランド豚を使ったとんかつ、ネパールやインド出身の外国人住民が営むカレー屋(エスニック料理店)、そして近年業界を賑わせているラーメンと、独特の食文化は蒲田の最大の魅力と言えよう。

※蒲田のラーメンに関しては私のTwitterアカウントを見ていただいたら、全てがわかります!

まるやま食堂
金春


飛粋

そして、、忘れてはならないのが銭湯♨️
この地域の銭湯の特徴といえば、なんと言っても天然の黒湯である。
黒褐色で透明度の低いコーヒー風呂のような見た目の温泉で、湯あたりがよく、特に冷え性に効くとの事。
料金は一律480円と大変リーズナブルな価格で入浴可能だ。銭湯に纏わる区民向けの独自のサービスもあり、古くから銭湯の街として親しまれている。これは余談だが、私の地元の友人には大田区に来るたびに、銭湯を開拓する程の黒湯マニアもいるほどだ。

ここまで、大田区の魅力を述べてきたが、まとめてみると、

①駅周辺は繁華街で飲食店(飲み屋)が非常に多い
②主要都市や空港へのアクセスが良い
③独特の食文化が根付いている
④都内最大の銭湯の街


地域住民に愛された街である

酒は飲める、食べ物はリーズナブルで美味い、疲れたら風呂に入れる
そりゃあ、住民に愛されますよ。皆、誇りを持って蒲田が好きだと断言する。


ただ、ここで一つの矛盾が浮かび上がる。
②で挙げたように、アクセスが良いという利点があるにも関わらず、外から蒲田へ来る人が少ない

専門用語を使用すると、"交流人口"が少ない。
つまり、観光地としての魅力はない(認知されていない)という訳だ。

これが交通網の整っていない街なら仕方がない。地域住民に愛される街だと豪語していればいい。しかし、大田区には日本の玄関口、羽田空港(東京国際空港)が存在する。
1日の利用者数は国内線、国際線併せて約20万人と言われている。
半数が離陸人数としても、毎日10万人が羽田空港に着陸し、大田区へ足を踏み入れている訳だ。
ところが、その大半は空港線を利用して、京急蒲田駅をスルーして行く。。
そもそも羽田空港が大田区だと認識している人は意外と少ない。
私の友人に北海道出身の方が何人かおり、当然帰省の際は全員羽田空港を利用する訳だが、驚くべきことに羽田空港が大田区だと知っている人は0人であった。
日本の玄関口でありながら、認知度が低く、魅力が外に伝わっていない。

ここに蒲田という街の不思議が詰まっているように私は思えてならない。

区としても、こうした現状を打破すべく、シティプロモーションサイトである、「unique ota」を開設し、アウタープロモーションに力を入れたり、蒲蒲線の整備を着々と進め、更なる利便性の向上を図っている。

蒲田という街が、地域住民だけでなく、東京を代表する愉快な街(一度立ち寄ってみたくなる街)として、認知され定着したとき、本当の意味での"国際都市"に進化するのではなかろうか。

その為になるかはわからないし、そんな影響力が今の私にあるはずもないが、蒲田のラーメンを啜り続け、できる限り良さが伝わるように発信を続けていきたい。
そして何より、この街を私自身が好きでいることを忘れぬよう生きていく。

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