鎌倉スクールコラボファンドがかなえる夢の授業「SDGs×PBL」
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鎌倉スクールコラボファンドがかなえる夢の授業「SDGs×PBL」

教育長の岩岡です。

子どもも教師もワクワクするような教育活動を、企業・大学・NPOなどと協働で実現したい

そんな思いから立ち上げ、多くの皆さんにご支援いただいた「鎌倉スクールコラボファンド」(※)を活用した教育活動が始まりました。

(※)スクールコラボファンドとは? https://www.furusato-tax.jp/gcf/1162

1 リアルな課題を通じて学ぶ「PBL」とは?

皆さんは「課題解決型の学習(PBL=Project Based Learning)」という学び方をご存じですか。
これは、体型的に整理された「教科」の内容を順次良く学習する従来の学び方ではなく、身近に存在するリアルな「課題」を自ら発見・探究し、解決する力を身に付ける学び方です。

子どもたちが飛び込む未来で大事になるのは、AIやロボットにできない仕事、つまり人間ならではの感性を働かせながら「役に立つこと」を考え、実現する力です。ですから、これからは、PBLのような学び方の重要性が高まっていきます。

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(図)教科学習と課題解決型学習の比較  

小学校・中学校における総合的学習の時間では、文部科学省が定めた学習指導要領において「実社会や実生活の中から問いを見いだし、自分で課題を立て、情報を整理・分析して表現する」ことが目標に掲げられています。つまり、体系的な学習内容が整理されている教科の学習とは異なり、社会課題から出発する課題解決型の学習(Project Based Learning = PBL)の実施が想定されています。
そしてそのPBLを実施する上では、今の子どもたちが大人になった頃には解決しようよ、と国連で皆で決めた目標であるSDGs(持続可能な開発目標)は、実社会における課題をフレーミングする上でとても良い題材といえます。

 しかし、簡単に課題解決型の学習と言いますが、1クラス40人、1学年120人の子どもたちのそれぞれの自由な発想に伴走・ファシリテートしていくのは容易ではありません。私は環境問題を探究したい、僕は教育の問題に取り組みたい、私はプラスチックゴミ、僕はスポーツを通じた繋がり作り、イヤイヤ私は難民問題・・・・と、子どもの想像力と好奇心の翼は止まるところを知りません。
このような多様な子どもの関心に対応して、様々な社会課題に実際に取り組んでいる講師からリアルな話を聞いたり、子どもの発想・表現に個々に寄り添って伴走していくためには、そうした活動に専門性のある外部機関と一緒にカリキュラム開発・実施をしていくのが近道ですよね。
ここで、「コラボレーション」の出番です。

2 コラボレーションで質の高いPBLを実現

市立小・中学校では、現在でも「総合的な学習の時間」を通じて、学校ごとの特色を生かした探究学習が行われています。
これまでSDGs(持続可能な開発目標)をテーマとした総合学習を実施してきた小坂小学校と玉縄中学校では、積み上げてきた学びをさらに深めて質の高いPBLを実現するため、それぞれNPO(未来をつかむスタディーズ)・大学(慶應義塾大学SFC研究所)とコラボした授業を始めました。

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(写真1)玉縄中学校のPBLの様子

それぞれの学校の先生達と、各団体の方々が打ち合わせを重ね、協力して教育活動を作り上げていきます。学校の先生達は、今回の教育活動を通じて子どもたちのどういう学びを実現したいか、今の子どもの姿に照らしてどのような教育活動・声かけ・言葉遣いが適切かといった視点で意見を出し、団体の方々はそうした学校の思いを受け止めて、具体の教育活動の企画・構築を支援していきます。

「SDGsを自分事として捉える」視点に重きを置いた6月の活動の中で、玉縄中学校では、「発想のワークショップ」を通じて、自分の思いを起点としてアイデアを広げる方法を学び(写真1)、小坂小学校では、一人一人が「将来の夢」「自分の長所」「SDGsの関心領域」を書き出し、SDGsに貢献している自分を表現するビジョン図を描きました(写真2)。

IMG_4620名前消し(小坂小ビジョン図)

(写真2)「SDGs」に貢献している自分」のビジョン図
(小坂小学校のPBL)

今後2学期以降更に活動が本格化し、子どもたちは、各自で探究課題を設定し、連携先の伴走を受けながら、解決策を自ら構想していく活動を行っていきます。それぞれの学校で様々なテーマが挙げられていますが、環境・観光・核兵器廃絶・LGBTQ・多様性など、本当に多種多様な学習が広がっていきます。

今回のスクールコラボファンドを活用した「SDGs×PBL」の授業を通じて、子どもたちが持続可能な社会の創り手として、成長していく姿が楽しみです。

(広報かまくら 令和3年8月1日号 掲載文に加筆)

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