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ワークショップ「クルミッ子つくるっ子!」八幡宮前本店2階 イベントスペースでの開催までの道のり〈前編〉~KAMABENI レポート~

鎌倉紅谷では、クラフトマンと一緒に、ミニサイズのホールクルミッ子づくりを体験できるワークショップ「クルミッ子つくるっ子!」を定期的に開催しています。

2019年に、横浜みなとみらいにある工場・ショップ・カフェ一体型店舗「Kurumicco Factory」で始めたワークショップですが、2024年4月には実施会場を増やし、新たに「八幡宮前本店 2階 イベントスペース」でも開始しました。
 
〈前編〉となる今回は、鎌倉紅谷がワークショップを始めたきっかけや想い、八幡宮前本店 2階 イベントスペースでの開催までの道のりについて、社長・副社長、ワークショップ企画課担当者へのインタビュー内容をレポートしていきます!


ワークショップ「クルミッ子つくるっ子!」について

ワークショップで体験できること

ワークショップでは、クルミッ子約8個分の“ミニサイズのホールクルミッ子”を製造に携わっているクラフトマン(職人)と一緒につくることができる、ここでしかできない体験を提供しています。

出来立てのクルミッ子は風味も豊かで格別です✨
また、カットしていないホールの状態で持ち帰ることができるのもワークショップならでは。ぜひ、そのままかぶりついたり、デコレーションしたり…自由にお楽しみください!

ワークショップに参加した“記録”と“記憶”を本という形で残したいという想いでつくった『メモリアルブック』。洋書のようなデザインにし、ご自宅に帰ってからも思い出とともに飾っていただけるのがこだわりのポイントです。

ここで、ワークショップの工程の一部をご紹介!
クルミとキャラメルを混ぜ合わせたり、生地を伸ばしたり…クルミッ子づくりでポイントとなる工程を体験できます。皆様はどの工程が気になりますか?

①キャラメルとクルミを混ぜ合わせます。
②混ぜ合わせたキャラメルとクルミを、 焼いた下生地を敷いた天板の上にのせ、平らに伸ばします。
③生地を伸して、上生地をつくります。
④上生地を、天板の上にかぶせます。
⑤表面に牛乳を塗り、フォークで穴をあけます。
⑥オーブンで焼き上がるのを待ち、ご自分だけの「クルミッ子」の完成です✨

ワークショップを始めたきっかけ

まるでクルミッ子づくりのクラフトマンになったような体験ができる「クルミッ子つくるっ子!」。企画のきっかけは、副社長の原体験でした。

子どもの頃、様々なワークショップに参加していたという副社長は、自らが体験した感動やわくわくの瞬間を「鎌倉紅谷を通してお客様にお届けしたい」という想いがあったそうです。

また、日頃からクラフトマンがお菓子をつくる姿を見ている中で、気持ちを込めてつくっていること、クラフトマンの素晴らしい技術力をお客様にも直接体験していただきたい、そしてお菓子づくりの仕事の魅力を、次世代も含めて伝えていける場所をつくりたいと考えていました。

企画の実現に向けて準備を進めていたところ、「見る・味わう・体験する」をテーマとした商業施設〈横浜ハンマーヘッド〉への出店が決定。テーマに沿った企画として、2019年のオープン時よりワークショップ〈クルミッ子つくるっ子!〉が始まりました。

2019年当初のワークショップ企画案。〈クルミッ子つくるっ子!〉以外にも、様々なお菓子づくりの体験を検討していました

八幡宮前本店2階 イベントスペースでのワークショップ開催に向けて

こうして満を持して始めたワークショップですが、2020年の新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、一時休止せざるを得ない状況に。
実施方法を一部変更するなど、まずはKurumicco Factoryでの実施再開に向けて準備を進め、ようやく定期的にワークショップを開催できることとなった2024年、より多くの方にご参加いただけるよう開催地を増やすことにしました。

八幡宮前本店 2階を開催地に決めた理由

実は、コロナ禍で休止せざるを得なかったのはワークショップだけではありませんでした。八幡宮前本店2階でカフェとして営業していたSalon de Kurumiccoも、諸事情と重なり閉店に。

「この場所をどのような形で新しく生まれ変わらせようか…」と考えていく中で辿り着いたのが、イベントスペースとしての活用でした。

「鎌倉紅谷の原点である本店で、歴史やブランド、クラフトマンシップを感じてほしい」「観光の方が多く訪れる鎌倉だからこそ、旅の目的としてワークショップが根付いていけば、より鎌倉を楽しんでいただけるのではないか」という想いから、八幡宮前本店2階をイベントスペースとし、ワークショップ会場に決定しました。

八幡宮前本店2階 イベントスペース

新部署の立ち上げ

社長・副社長がシェフとともに企画し、これまではKurumicco Factoryのメンバーが中心となって実施してきたワークショップですが、八幡宮前本店2階 イベントスペースでワークショップを開始すること、また今後の展開を見据えて、2024年に専門の部署「ワークショップ企画課」を企画部内に立ち上げることにしました。

ワークショップ企画課を任されたのは、Kurumicco Factory立ち上げ当初から責任者を務め、ワークショップの実施を支えてきたマネージャーの芦川さん。配属が決まった当時の気持ちについて、「社長や副社長、シェフの想いを大切に引き継がなくては、という責任を感じたと同時に、より多くのお客様に楽しんでいただける仕事であることにわくわくする気持ちで嬉しかった」といいます。

幼い頃からお菓子づくりが大好きだったというマネージャーの芦川さん。緊張した面持ちでいらした方が、ワークショップを通じてより鎌倉紅谷のことを好きになってくださり、最後に笑顔でお帰りになる瞬間にやりがいを感じるといいます。

抽選申込に向けた仕組みづくり

八幡宮前本店2階 イベントスペースでの開催が決定し様々な準備が進む中、重点的に取り組んだのが〈抽選申込〉までの流れの整備でした。

今までも抽選申込の仕組みはありましたが、開催地が2カ所になった場合でもお客様に迷わずお申込みいただけるよう、シンプルでわかりやすいことを重視しました。複数の部署と連携し、老若男女誰が見てもわかりやすいように各サイトで使用する画像や文言を統一。

抽選申込窓口である鎌倉紅谷 公式オンラインショップの体験・イベント申込ページでは、抽選申込完了までの流れを1コマずつ画像で掲載し、スムーズに進んでいただけるよう工夫しました。

鎌倉紅谷 公式オンラインショップ「体験・イベント申込ページ」

参加者の方に楽しんでいただくための工夫

工場併設のKurumicco Factoryでは、ガラス越しにクルミッ子の製造風景を見学でき、クラフトマンシップを間近に感じながらワークショップにご参加いただけます。

その臨場感を八幡宮前本店2階 イベントスペースでも体感していただけるように、またこの会場だからこその魅力をつくれるように、様々なアイデアを取り入れました。

例えば、製造の様子がわかる動画を大型のモニターで放映するほか、工場で使用している銅鍋や鉄板など道具の実物を展示し、“工場でつくっている”要素を感じていただきやすいようにしました。

キャラメル炊きに使用する銅鍋や、クルミッ子を焼き上げる鉄板など、 実際に使用している道具を展示しています。

また、16名の参加者全員にクラフトマンの手元を見ていただきやすいよう、ワークショップ時のデモンストレーションの位置は、直前まで調整を重ねました。

さらに、クルミッ子が焼き上がるまでの時間を楽しくお過ごしいただけるように、選べるドリンクと、デザートプレートをご用意しています。

スイーツとドリンクをいただきながら、 焼き上がりまでの時間をお過ごしいただけます。
あなたの「鎌倉紅谷愛」はどれくらい? スイーツタイムには「鎌倉紅谷クイズ」を実施!

また、八幡宮前本店 2階 イベントスペースでの体験限定で、ワークショップ体験時にお使いいただいたバンダナを記念にプレゼントしています🎁

水玉模様風のクルミと、クルミッ子のイラストがさりげなく描かれた可愛らしいデザイン!鎌倉紅谷のデザイナーと何案も検討し、決定したこだわりのバンダナです。

ワークショップ参加の記念にぜひ♪

次回〈後半〉では、ワークショップを担当するクラフトマンに、ワークショップに込める想いについてインタビューします🎤どうぞお楽しみに✨