鎌倉女学院様とのコラボ企画〈前編〉~KAMABENI レポート~
鎌倉紅谷では、他社とのコラボレーションやイベントの企画など、年間通して様々な取り組みを行っています。
2024年3月には、鎌倉紅谷が本店を構える“鎌倉”繋がりから生まれた、鎌倉女学院様とのコラボレーション企画、「鎌倉女学院 創立120周年 記念菓子パッケージ制作プロジェクト」を開始しました。
今回は、コラボレーションのきっかけや企画の詳細、制作過程など鎌倉女学院様との活動内容をレポートしていきます!
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コラボレーションのきっかけ
鎌倉女学院は、1904年に田辺新之助先生によって創立された湘南地域で最も歴史のある女子教育機関です。2024年に創立120周年を迎えられました。
コラボレーションのきっかけは、鎌倉女学院創立120周年の式典で配布する記念菓子に、鎌倉紅谷のお菓子を選んでいただいたことでした。さらに、「生徒のアイデアを取り入れた記念菓子のパッケージデザイン制作を行いたい」とのお声をいただいたことから、高校1年生と高校2年生の有志(2024年3月時点では中学3年生と高校1年生)で構成されたプロジェクトメンバーと鎌倉紅谷によるコラボレーション企画が実現しました。
※コラボレーションパッケージ商品は、鎌倉女学院様の式典に向けたものとなります。一般販売の予定はございません。
今回デザインを制作していく商品は、鎌倉紅谷の代表菓子3種類(クルミッ子・あじさい・鎌倉だより)が入った「詰合せ01 ハウス型BOX」2箱を1セットにしたもの。生徒の皆さんが考えたデザインコンセプトとモチーフ案をもとに、鎌倉紅谷のデザイナーがパッケージデザインに落とし込んで仕上げていきます。また、式典で配布する際のラッピングのデザインイメージも生徒の皆さんに考案していただきます。
2024年2月 第1回打ち合わせ~コンセプト決めとアイデア出し~
放課後、プロジェクトメンバーが集まる教室に鎌倉紅谷 企画部メンバーが訪問し、1回目の打ち合わせが始まりました。
鎌倉紅谷メンバーから商品パッケージデザインの企画の仕方や進め方について説明した後、早速、生徒の皆さんと一緒にパッケージデザインの“コンセプト”、そしてデザインイメージの“アイデア出し”を行っていきます。
デザインコンセプトをどうするか、皆で話し合っていく中で出てきたのが、創立120周年のスローガンでもある『織りなす歴史 紡ぐ未来』でした。
このコンセプトのもと、次はデザイン案のイメージを出していきます。
「まずは色々とイメージを膨らませて、たくさんアイデアを出していくことが大事!」という鎌倉紅谷メンバーの掛け声のもと、初めは緊張気味だった生徒の皆さんからも、次々と面白いアイデアが出てきます。
・過去から未来へ歴史を受け渡していく「バトン」を描いたらどうか
・鎌倉女学院のイメージキャラクター「ちひろちゃん」、マスコットキャラクターの「ゆいちゃん」を描きたい
・学校のイメージカラー「エメラルドグリーン」を使用したい
・校章の白菊、歴代の制服など、歴史を感じられるデザインにできないか
…など、イメージはどんどん膨らんでいきます。
様々なアイデアが出てきたところで、1回目の打ち合わせは終了。この後、生徒の皆さんだけでさらにイメージを膨らませていきます。
2024年3月 ~店舗訪問~
1回目の打ち合わせ後、「鎌倉紅谷のことをもっと知りたい!」というお声をいただいたことから、実際に鎌倉紅谷の店舗にご来店いただき、お店の雰囲気やお菓子のディスプレイを見学していただきました。
生徒の皆さんは、実際のお菓子のパッケージデザインやグッズに描かれたイラストを見ながら「こんなテイストが良いかな…」などと、自分たちが作るパッケージデザインへのイメージを膨らませていました。
クルミッ子は知っているけれど、店舗には初めて足を運んでくださった生徒さんもいらっしゃいましたので、鎌倉紅谷のブランドや商品を知っていただく良い機会となりました。
2024年4月 第2回打ち合わせ~デザイン案の発表とイメージのすり合わせ~
2回目の打ち合わせでは、この日までに生徒の皆さんが膨らませてきてくださったデザインのイメージ案を発表していただきました!
そのイメージ案とは…
1つの箱に「過去」、もう1つの箱に「現在」から「未来」へ繋がるイメージで、2種類の鎌倉女学院を描くというもの。歴史を受け渡していく「バトン」のモチーフを両方のパッケージに描き、並べて置くことで2種類のパッケージデザインが繋がっているような形に仕上がるものです。
それぞれの箱に何を描くのか、〈過去チーム〉と〈現在未来チーム〉に分かれて、 イメージをイラストに落とし込んできてくださいました。
〈過去チーム〉のデザインには、昔の校舎や鎌倉女学院様の象徴でもあるプリンセスロード(入口から校舎へ続く道)、昔の制服(袴)を着たリスくん、創始者である田辺先生をイラスト調で描き、バトンを持たせるようなイメージが描かれています。
一方〈現在未来チーム〉のデザインには、120周年記念ロゴマークのほか、現在の校舎と過去チームと同じくプリンセスロード、そして現在と未来の学生を描き、過去から受け取ったバトンを繋いでいくようなイメージを描いてきてくださいました。
2つのイラストをもとに、まだ余白になっている部分に描くものや全体の色味、イラストのテイストなど、細かな部分について話し合っていきます。
鎌倉紅谷メンバーより、「デザインに取り入れたいモチーフについて、具体的に考えてみましょう!」と伝えると、それぞれのチームから多くの案が出てきました。
〈過去チーム〉からは
・鎌倉女学院の日常の風景として、「カニ」を描きたい(近くの川から上がってきたカニがよく教室内を歩いているそうです…!)
・配布時期(10月)に合わせ、紅葉など秋らしい季節感を取り入れたい
・セピア色のような色調で、過去っぽさを演出してはどうか
〈現在チーム〉からは
・ハウス型の屋根にあたる部分に校歌を入れてはどうか
・マスコットキャラクターの「ゆいちゃん」や「リスくん」のシルエットを雲にして空に描きたい。“隠れリスくん”のようなイメージはどうか
・箱の中にある仕切りの部分に、学園生活での思い出の瞬間を切り取った写真風のイラストを入れることはできないか
…など、前回の打ち合わせの時からさらに具体的なイメージに!
どれもコンセプトに沿いつつ遊び心を取り入れた素敵なアイデアです。
このように、鎌倉女学院らしさが伝わるモチーフを入れつつ、鎌倉紅谷のもともとのデザインのイメージである柔らかさを表現したり、リスくんをさりげなく入れたりすることで、コラボデザインとしての魅力が伝わるよう試行錯誤していきました。
こうしてデザインのベースとなるイメージ案が決定!
この後、生徒の皆さんの案を基に鎌倉紅谷のデザイナーがパッケージデザインに落とし込んでいきます。
どんなデザインが完成するのか楽しみですね💕
次回のKAMABENIレポートをどうぞお楽しみに♪