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ドイツで知らないおじさんにお金取られた話

こんにちは('ω')ノ
最近はよくわからない病原菌がうじゃうじゃしているということで海外旅行が行きづらくなりましたね。

僕の海外経験はこんな感じ。

●ハワイ(3日ー4日):高校2年生の修学旅行
●中国(1週間):修士1年生
●韓国(1週間):修士1年生。中国から直接行った
●イギリス(2週間):修士2年生
●ドイツ(2週間):新入社員
●ドイツ(2週間):社会人4年目
●ドイツ(2週間):社会人6年目

海外経験

修学旅行か大学院時代の研究発表か仕事でしか行ったことがありません。

本記事では、新入社員のときに行ったドイツでのお金取られた事件についてお話をします( *´艸`)
※20ユーロきっちり取られました。20ユーロは当時で2500円くらいです。

この記事を読むことで以下の事がわかるでしょう!
●スリに合いやすい人
●スリに合わないための対策

ドイツに行くことになったきっかけ

ドイツに行ったのは新入社員として会社で働き始めて10か月が経った頃のことです。海外研修ということで、海外のどこかへ行かなくてはならないことが決定しており・・・・しかも、みんなひとりで行くことに・・・

ドイツ海外研修の時期:2月

人事もだいぶ思い切ったと思います。ひとりで海外に行かすなんて結構リスクありますよね。僕は大学院時代に中国、韓国、イギリスと行ってポスター発表も英語でやった(ような気がする)という経験があるので、別にひとりで行くことにも抵抗はありませんでした。

自動車関係の開発部署ゆえに、自然と「行くならドイツでしょ」という話になり、ラッキーなことに初ドイツに行くことがあっさり決定しました。

現地との日時調整や議題なども英語で行い万全の状態でドイツの準備を終えました。 
初のひとり海外なので少々不安はあるもののガイドブックと地図などを印刷してトラブルに対応できるようにしておきました。

ポケットwifiは検討をしましたが高くて契約はしませんでした。理由はドイツは先進国なので当然カフェや空港にもwifiがつながる場所があると思ったからです。

関空到着

関空からフルトハンザ航空でフランクフルトまでのフライト予定で時間通り問題なく飛行機に乗り込むこともできました。
たまたま同じ時期に同期もドイツに行くということで、打ち合わせをしたわけではないですが、同じ飛行機で行くことになり、ひとり海外の予定が仲間がいる安堵で余裕が出てきました。

飛行機の中では本を読んだり勉強したり音楽を聞いたり寝たり、楽しく過ごしていました。関空の朝8時頃に乗って、ドイツに14時頃に到着するという感じです。

フライト時間は約12時間。
飛行機の中は途中暗かったりして時間間隔がバグってきます。ドイツの14時ということは日本だと19時くらいですかね。
日本にいたらちょっと一息ついたら寝る準備をしましょうかねーって時間帯なのに、ドイツではバッキバキに目が覚める明るさです('_') 

空港に到着

12時間のフライトを経て14時頃にフランクフルトに到着しました。
ちなみに、ここで歴史的な小話を。
ドイツは旧西ドイツと旧東ドイツに分かれていたというのは有名な話ですね。

昔の社会情勢の背景から旧西ドイツ側はわりと若者も多く発展している街並みになりますが、旧東ドイツは若者が少なく旧西ドイツと比べるとちょっと寂しい雰囲気になります。

そのため、旧西ドイツでは教育が十分された若者も多いため英語を話せるドイツ人が多いですが、旧東ドイツでは若者でも英語を話せない人が多くコミュニケーションに苦労します。
というのを肌感で感じました。

今回の研修はドイツのなかでもウルム(1週間)とエルターライン(1週間)に行く予定でした。

幸いにもフランクフルトとウルムは旧西ドイツなので英語を話せる人が多くコミュニケーションは問題ありませんでしたが、お金取られた事件があったのはフランクフルトでの話なんです。

ちなみにフランクフルトからウルムまでこれくらい離れています。

無事問題なくフランクフルトに到着できたので、早速日本でいう新幹線でウルムまで行くことにしました。

一緒に行った同期はベルリンの拠点に行くため、ここでお別れしました。
そして、いよいよひとりで海外にポツンと立たされることになり、ちびっとだけ不安になりました。
なんたって僕のTOEICは580点くらい。文章なら読み書きはちょっとできるが、会話は微妙レベル。

道がわからない

空港だからさすがに英語表記の案内表示が多いと思っていたのですが、考えが甘かったです。

空港からちょっと離れて電車に乗ろうとすると電車までの行き方がわからない。理由は色々あります。

・電車の切符の買い方がわからない。
・電車の場所がわからない。
・電車が時間通りに来ない。
・wifiがつながらない。
・人が少ない。

ひとり海外に立つと不安で全員が怖く見えました。

優しそうな小汚いおじさんに話しかけられる

どこをどう行けばいいのかわからないので、周りをきょろきょろ行ったり来たりしたり、ガイドブックを見たりして、いかにも迷子ちゃんですよという感じの行動をしていました。

空港に戻って誰かに聞けばいいのにと思うかもしれませんが、マジで人が少なすぎて聞けそうな人がいそうにありませんでしたね。

そんなときに英語で話しかけてくれるおじさんが現れました。

【所感】
小汚ないおじさん(50くらい)
170cmくらいのやせ型

おじさん

英語には抵抗があるもののコミュニケーションをとる唯一の手段なので一生懸命会話をしました。
以下、小汚いおじさんのことを「おじ」と略します。

どうやらこう言っているようです。

おじ「困っているのかい?どこに行くつもりだい?」
親切にも困っているのを感じ取って声をかけてくれたようです。

僕「はい。ウルムまで行きたいのですが、電車の切符の買い方と場所がわからないのです。」
英語でコミュニケーションをとるのは久しぶりなので少しうれしい気持ちと英語を使っているという優越感も入り混じりながらニヤニヤと受け答えしていました。

おじ「あなたは困っているのね。追いてきな。切符売り場まで案内するよ」

おー、不安な中親切なおじさんに助けられたよ・・・・ドイツ人は真面目でルールを守る人種(ルールを作りたがる)であり、日本人と似ているという噂を聞いたことがあります。
困っている人に声をかけて助けるあたりは日本人と似ている・・・・そう感心していました。

おじ「これでチケット購入できるよ。ほれ、お金渡してみ。」

ここで何も疑わず封筒ごと渡してしまう。ちょっと無理矢理とられた感はありました。

おじ「これが20ユーロだ。これも20ユーロ。そして、これが10ユーロ。今回は10ユーロで十分だ。」

そして次の瞬間、20ユーロを1枚背中に回したような気がして、20ユーロを1枚返してくれました。
そしてチケットを購入しておつりを返してくれました。
ところで自分が行くウルムは10ユーロで行けるのか?とも思い、この瞬間に怪しいとは思いましたが、おじはさらに興奮気味で言います。

おじ「わたしはあなたを助けてるんだ。オッケー?チケットは購入できた。こっちだ。」

そのように言ってなぜか地下のエスカレーターに向かいました。

その間散々「たぶん間違っていると思いますよ」とおじに向かって言い続けましたが、気迫に負けてしまいました。

おじ「この電車だ!Go!Go!」
と言うのです・・・・

電車の発車時刻が予定と少し違うような気がするけど、海外の電車は日本とは違って数分くらい平気でずれることがあります。

おじはずっと「Go!Go!」と叫び続けます。

まーとりあえず乗ってみるかと思い乗ってしまいました・・・・
そして、次の駅の名前をアナウンスで聞いて、絶対この電車じゃない!!!!
と思い、あのおじさん嘘つきやがったな!!!!と思った瞬間に、あ!!!
お金返してもらってない!!!!
やられた!
と思いようやく事情を飲み込みました・・・・('_')

取られたのは20ユーロだったので大きな損害にはなりませんでしたが、実にいい経験をしましたね。
その後どうなったかというと・・・・・

完全に自分がどこにいるのかがわからなくなる

ネット環境が整っていないので今自分がどこに向かっているのか完全にわからなくなりました(笑)
そこで、近くにいた顔面が日本人っぽい人に「日本人ですか?」って聞くと「ん?」って顔をされたので「Are you Japanese?」と聞くと「いいえ、中国人です」と答えました。

とにかく親切そうな人に声をかけて英語でもいいのでコミュニケーションをとって今自分が向かっている電車を確認しなくてはいけません。

「この電車はウルムに向かっていますか?」と聞くと・・・・・
「ん~ノー・・・・」と返ってきました・・・・

そして今起こったこと、なぜ自分がこの電車に乗っているのかを話すと、「あ~だまされている。この電車は君の望んでいる方向とは全然違う場所に向かっている」と言われました。

なんてこった!!

「ところでフランクフルト空港まで戻りたいのですが、どうやって行けばいいですか?」と聞くと、慣れない日本人である僕のためにわざわざフランクフルトまで迎える駅で一緒に降りてくれて、フランクフルト行きの駅を教えてくれました。

そんなこんなでフランクフルトまで戻ることができたのですが、いかんせん2月なもので既に16時とかになって、外がかなり暗くなっていました。

そして、今度はひとりでウルムまで行くために確実に正しそうな電車を探して乗り込むことができました。たまたま乗り込もうとしたときにおばちゃんの声で日本語が聞こえてきたので、慌てて「日本人ですか?」と声をかけて自分が乗っている電車がウルムまで行くのかを確認しました。

ってことで、無事予定より3時間くらい遅れてウルムに着くことができ、ウルムに到着すると現地のドイツ人スタッフが僕を満面の笑みで迎えてくれました。

その後は英語がつたない僕とニコニコと会話をしてくれて、ようやく不安は解けました。

めでたし、めでたし🤗

スリに合わないために

スリの対象として狙われやすいのが英語が得意ではないアジア系かつ明らかに困っていそうな人です。
スリに合わないためには以下の事に注意しましょう。

●きょろきょろしない
●話しかけられても基本的に無視する
●自分から助けを求めるときは「こぎれいな若者にする」

以外かもしれませんが、海外の電車のチケット売り場で声をかけてくる見知らぬ人が結構います。
今回のようなスリ以外にも中国やドイツでは以下のように声をかけられたこともあります。
中国:「チケットくれない?」
ドイツ:「両替したいのですがお金交換してくれませんか?」

など・・・・・

日本人のほとんどがしないことなので、はじめての知らない人に話しかけられると「あー、困っているのかな。話をきいてあげよう」ってなります。

しかし、これはたいがい日本人をカモにしたスリである可能性もあるため無視した方が良いでしょう。
その他にもホテルの前で荷物を整理していると何やらわからない薬?を進められたこともあります。もちろん、きっちり価格を提示されました(笑)

今回のような経験をしてからは海外に行ったときには、知らない人に話しかけられても無視するようにしています。特に、自分が困っている時こそ油断をしてはいけません。
本当に親切で話しかけてくれる人もためにいるので、笑顔で接しながら少し警戒するくらいの距離感が良いでしょう('ω')

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