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OpenFOAMv2212でcfMeshを使う

こんにちは。
OpenFOAMのメッシャーでよく使われるcfMeshをOpenFOAMv2212で使おうとした際に、パッケージとしてcfMeshが入っていなかったので、OpenFOAMv2212でも使えるよう際のメモを残しておきます。

OpenFOAMv2212は下記のようにWSLにインストールします。

OpenFOAMのインストール方法がOpenFOAMv2106あたりから変わったようで、それ以降のバージョン(今回はv2212)でcfMeshを使ったことがありませんでした。
cfMeshはESI版だとOpenFOAMをインストールした時点でデフォルトで入っていましたが、OpenFOAMをWSL2にインストールするとcfMeshがデフォルトで入っていませんでした。
正確にはcfMeshの実行コマンドはあるのですが、チュートリアルが入っていないだけでチュートリアルを持ってくれば簡単にcfMeshを使える環境を整えることができます。
こちらのREAD.MEに書いている内容を実行するだけなので、やることとしては簡単です。


cfMeshをインストール

OpenFOAMv2212が使える環境で以下のコマンドを打ちます。

cartesianMesh

タブ補間で検索できるのでcfMeshの六面体主体のメッシュ生成コマンドのcartesianMeshが使えるようです。
しかし、cfMeshのチュートリアルがない状態だということですので、チュートリアルをダウンロードしてくる必要があります。

こちらから適当なフォルダにダウンロードします。

最新版を適当なフォルダにダウンロードすれば良いでしょう。

以下のフォルダに圧縮ファイルをコピーしながら解凍します。
権限が必要なのでパスワードを聞かれるのでパスワードを入力します。

sudo tar -xvzf cfMesh-v1.1.2.tgz -C /usr/lib/openfoam/openfoam2212/modules/cfmesh/

では使えるか確認します。

適当なcfMeshでのテストメッシュ生成用のフォルダを作ります。

mkdir cfMesh_test
cd cfMesh_test

cartesianMeshのチュートリアルをコピーします。

cp -r  /usr/lib/openfoam/openfoam2212/modules/cfmesh/cfMesh-v1.1.2/tutorials/cartesianMesh/asmoOctree/* .

cartesianMeshを実行します。

cartesianMesh

正常にメッシュ生成ができればメッシュ情報は「constant/polyMesh」に保存されます。

拡張子「.foam」(ファイル名は何でも良い)の空ファイルを確認して、結果をParaViewで確認してみましょう。

cfMeshの使い方

cfMeshの基本的な使い方やsnappyHexMeshではうまく境界層ができませんでしたがcfMeshではうまく境界層が生成できたなどの検証記事を書いていますのでご参考になれば幸いです。

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