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物事の理解と具体と抽象2

具体と抽象を知る


前回のまとめで
物事の理解は具体と抽象の往復が大切
具体と抽象は相対的
具体と抽象は階層構造

という話を書きました。

今日はもう少し深掘って具体と抽象を知ることがどうして物事の理解に役に立つのか ということを書いていきたいと思います。

具体と抽象の階層構造

階層構造は様々なものに使われています。

昨日話したりんごであれば生物学的分類で見ると

リンゴは生物学的には次のように分類されます:

- 界 植物界 

- 門  被子植物門

- 綱 双子葉植物綱 

- 目  バラ目 

- 科 バラ科 

- 属 リンゴ属 

- 種  リンゴの種 


この先に具体的 品種銘柄があるわけですね。
物事を分類するとこういった階層構造になっていきます。

具体的なものから より 高次なもの それはより 概念的なものとなっていくわけです。

そして重要な特徴は上位の概念の性質を下位の概念は必ず引き継ぐということです。


上位の概念で下位の概念を囲っていく感じですね。

りんごは必ず 植物ですけれども、
植物は必ずりんごというわけではない。

植物の一つにリンゴがありますが、
植物のすべてがリンゴの特徴を持っているわけではありません。

これが逆転することはありません。

これは プログラミングの手法にも似ていますね。

大枠のプログラミングとその内側のプログラミング。内側のプログラミングは必ず大枠のプログラミングの影響のもとにあります。


少し分かりにくくなってしまいましたね。


別の例えで考えてみると、
住所でも同じことが言えます。

日本国東京都千代田区永田町1-7-1

これは 国会議事堂の住所です。


国会議事堂は日本国の中にあり、 さらに 東京都の中にあり、 さらにさらに 千代田区の中にあり、 さらにさらに 永田町1丁目という中にあるわけです。

こういう 上位の概念と下位の概念という考え方が具体と抽象の概念とよく似ています。

物事を比較するときに同じぐらいの抽象度で比較しないと、話が噛み合わなくなるのはよくあることです。


これは国の話をしている人と町内会の話をしている人が同じ議論のレベルではないというのと同様だと思います。


具体と抽象の階層構造を知っていると、なぜ 議論が噛み合わないのか がよくわかると思います。


まとめ

具体と抽象は階層構造になっています。
物事を分別する時も 階層構造になっています。

どの抽象度で見るかによってものの見え方は変わってきます。


今日もお付き合いいただきありがとうございました 続きます。

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