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日頃料理をする面倒臭がりにこそ使うチャンスのある鉄フライパン(4か月使ってわかった特性)

みなさんは愛用のフライパンをお持ちですか?

使いやすいテフロン製やら、ロマンを感じる中華鍋まで、様々なタイプがありますね。

私は今年に鉄フライパンを購入し、使い続けて4か月程になります。
料理をいくらかするようになってから
 ・ お肉や野菜をより美味しく焼き上げたい
 ・ 長く使えて愛せるものがほしい
との想いが湧き、初めて手にしました。

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ちょこっと育った鉄フライパン

ただ、買う前は調べれば調べるほど、デメリットが目についてためらっていました。
使う人を選ぶことは確かなので、迷っている方に向けて、私なりの感触をご紹介したいと思います。
高温で火入れができて料理がうまくなるといった類のメリットはさておき、主に「使い続けられるか」といった部分に着目して書きます。

以下に該当する方のみお進みください。

・ 料理の習慣がある方
・ 使い始めの数時間だけはコンロ前に立てる方

一つでもNOがあるとおそらく悲しい思いをされるので…
他のページご覧になってくださいませ。
主に自炊のヒントやサラダ作りに関する内容を扱っています。


よく挙げられるデメリット

Amazonレビューや各種レビューサイトを見ても、煩わしさがデメリットとして挙げられています。

● 手入れが面倒(メンテナンス性の悪さ)
・ 使い始めは焼き入れが必要
・ 毎回油ならしが必要
・ 錆びてしまう
● 重い
・ テフロンなど他素材に比べると重量感あり

これらは事実だと思います。
しかし、一度受け入れてしまえば、これらを超えるいいこともあることに気付きました。
続いてお話しますね。


使い始めから現在まで

購入後、調理に取り掛かるまでいくつかの工程を踏みます。

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そうなんです、いきなり最初が山場なんです。


手間のかかる使い始め(油ならし)

どうしても最初は油ならしという作業が必要です。
(たっぷりの油を使ってフライパン表面に油膜を作り、食材をこびりつきにくくさせる作業)

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キッチンペーパーを使ってフライパンに油を刷り込みます

私の購入した商品は、鉄フライパンの短所を最小限に抑えて手軽に使えることを売りにしてはいたものの、この工程は必ずやる必要がありました。

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説明書(商品の特色・使い始めの手入れについて)

また、使い始めてしばらくは、毎度の「油ならし」をせずともキッチンペーパーなどを使ってしっかり油を馴染ませる必要があります。
これをしないと簡単に食材がこびりつきます。

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説明書(日々の使い方とお手入れ方法)


まず最初にやる焼き入れは…

ちなみに、私が購入した商品は「焼き入れ不要」を売りにしていることもあり、当初焼き入れはやりませんでした。

サイトでうたわれているお手入れ方法としてこんな記述が。

使い始める際の「焼き入れ」や、使用後の「油ひき」など、従来の鉄フライパンに必須だった面倒なお手入れは全く必要ありません。

ただ…
最初使ううちに変色の様子が見られ、気になったため、2回目使う前に自己判断で焼き入れをやりました。

油を引いて火をかけ続けるとモクモク煙が出て、火災探知機が鳴るんじゃないかとハラハラ…。
換気扇で吸っているとはいえ、部屋全体に油がコーティングされるんじゃないかと気になりました。


日々使ってみる:洗い物が楽

ここまでいろいろと手間でしたね。
ただ、最初を乗り越えれば、むしろテフロンなどよりメンテナンス性がいいように感じています。

一番は、洗い物の手間が軽減します。

油ギトギトのフライパンって洗い物嫌ですよね。

テフロンなら、洗剤でベトベトを洗い流す必要があります。
油汚れはなかなか落ちないので強力な洗剤を使ったり、何度も洗う必要があったり、これが私としてはストレスでした。
乾燥かごに置いておくにも場所をとるし、洗ったとはいえ布巾などで拭き上げるのも気が進まないです。(洗い残しがあると布巾が油でべったり…)

これが鉄フライパンなら、ないのです。
むしろ洗剤使ってはいけないため、タワシなどで焼き残ったカスやこびりつきをガシガシ削ってしまえばOK。
そしてそのままコンロで火にかけて水分を飛ばすのです。

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料理してお皿に盛り付けたら、フライパンが熱いうちにすぐ洗って火にかけてしまう。
これに慣れると、片付けの煩わしさから解放されます。

この洗い物の簡潔さ、とても快適に感じたんです。


日々使ってみる:4か月使って今のところ錆びていない

「鉄は錆びる」とよく言われますが、今のところ錆びていません。

日頃あまり使わなかったりすると錆びるかもしれません。
でもそんなもの、調理器具として必要ないですよね。
鉄かどうか以前に必要ないものだと思います。

また、濡れたまま長時間放置するのもNG。
こちらは使ってすぐに洗う&直火で水気を飛ばす使い方をしていることでカバーできていると思われます。

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頻繁に使うことと収納スペースの確保が難しいことから、コンロ脇にかけています。
湯を沸かした時の蒸気を気にしたこともありますが、今のところ悪影響はなさそうです。


日々使ってみる:やっぱり重いけどそれほど支障ない

鉄以外の素材に慣れていると、やはり重たく感じます。

でも、目玉焼きや塊肉など、焼き込む料理に使う場合は置いたままでよいので重さは気になりませんでした。

そもそも料理家庭用コンロは店舗などに比べて火力がありません。
だから頻繁に煽る使い方は家庭では向いていないみたいです。

今使っているのは20cmの小ぶりなものですが、女性の私でも一応煽ることはできます。
でも、より大きいサイズだったり、メーカーによってはより分厚くてゴツいものだったりすると、どうにも重たいので私も断念するかと思います。
この辺はサイズやメーカーの特性である程度解消できそうです。


使ってみてわかること

初めての時は油ひきが必要でしたし、デメリットを補おうとするせいかメーカーサイトの記述もやや誤解を招く表現にも捉えられました。

百聞は一見にしかず。
私のように経験がなければ、やはり使ってみて初めて自分なりの感触が掴めると思いました。


【最後にご提案】フライパンを使い分ける

フライパンの特性をお話してきましたが、実際に私が使っているフライパンを紹介します。
素材などの特性を活かし、私は2つを使い分けています。

● 旨味を短時間で閉じ込めたいもの(塊肉・炒め物)
→ 鉄フライパン
一人分ならさっと炒められて小回りが効いた方が便利
重たい素材&一人分をさっと炒めたい
→ 小さめサイズ(20cm)
● もともと多くの油を必要とする料理(チャーハン)
→ テフロンフライパン
煮る&炒めるなど広くカバーできる方がいい
→ 深型・大きめサイズ(26cm)
※26cmは体感的にかなり大きいため、一回り小さい24cmに乗り換えたい気持ちもあります


【まとめ】生活スタイルにあわせて使ってみてください

面倒な焼き入れや油ひきはやるものと思っておけば、我が子を育てる気持ちで楽しむのが吉です。
(料理の失敗も楽しめるくらいに寛容な方が使った方がよさそうです)

私ははじめ腰が引けながらも、割と楽しんでやっていました。

気になる方はぜひ手にして試してみてくださいね。

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汚れととるか、年季ととるか。後者は愛着湧きます


おわりに

比較的長めの内容になってしまいましたが、ご覧いただきありがとうございました!

サラダも作る方は次の記事もどうぞ。


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