鎌ヶ谷ひかり幼稚園の保育『子どもと創る保育』

【① 子どもと創る保育】
普通教育というとカリキュラムがあってそれに沿って教育活動が営まれますね。ひかり幼稚園にもカリキュラムはあるのですが、一般的なカリキュラムを完成された木だとすると、ひかり幼稚園のカリキュラムは幹しかない状態で枝葉を子ども達と創っていきます。幹となるのは①生活(自分達の生活を自立して営む。個人の身辺自立や仲間との協働作業(当番活動など))、②あそび(どろんこ等の自然を生かしたあそびや仲間とする集団あそび)、③活動(キャンプ・運動会・劇の会や描画・制作活動)など大切にしたいものを持ちつつも、では子ども達がどんなものに興味を持つのか、どんな事をやりたがるのかでその内容=枝葉が変わってきます。保育者は、日常の生活の中でこどもの声や興味関心を、カリキュラムに反映させてこの子達のカリキュラムが創られるのです。なぜこんな取り組み方をするかというと完成されたカリキュラム通りに進める保育は、基本的にひかれたレールに上手く乗せる事を求められますし、知識・技術を詰め込むようにもなってしまいます。結果を求められ、見栄え出来栄えが重視されれば子ども達をそこに追い込む事にも繋がってしまいます。子どもと創る保育は、そのレールを子ども達と創り面白がる過程の中で、私達が伝えたい技術や知恵が育つようにしています。決められたカリキュラムよりも、自分達がやりたい・興味があるものであれば子どもは、意欲的にやるのです。やる中でもっとおもしろくするために工夫をして、私達大人が思いもしない方法や考えを出し合いながら自分達で課題を解決していく中でより成長が促されていきます。そしてこれには仲間の存在が大切になります。仲間とアイディアを出し合い、協力し、時に切磋琢磨して競い合い、認め合い助け合うからこそ、園生活が豊かなものになるのです。こどもの興味関心×保育者の思いや願い(保育のねらいと言い換えてもいいでしょう)が合わさって一緒に日々のカリキュラムを創っていく事を子どもと創る保育と私は呼んでいます。子ども達の姿で保育が変わるので、クラスだよりや懇談会では、子ども達の声や姿を語り、私達がどうその姿を見ているのか・どう育ちを見据えているのかをお伝えしています。毎月文字だらけのクラス便りを読むのは大変かと思いますが、子ども達の姿やおもしろさを伝えるために担任達もこだわって書いているので頑張って読んであげて下さいね。そしてこうした子ども中心・主体の保育がこれからの時代を生きるための力を育んでくれると確信しています。自分で考え行動し、仲間と共に困難を乗り越えていく。そんな子達に育てていきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?