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台湾の感染史上、最も悲惨な1ページ

台湾は今の新型コロナの対策を組めたのは、17年前のSARSの時、人為的なミスで、とある病院でクラスターが発生した。

その病院で医療関係者と一般市民合わせて35名が亡くなりました。

台湾はWHOに入っていなかったため、SARSに関する情報が少なかった。それによって、対策が遅れて、具体的な防疫方法も知らない中で、みんなが見えない敵と戦っていた。

もう二度とこのようなことが起きないように、台湾のCDCはWHOの支援がなくても、対応できるような体制を整えた。

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行政院が急に封鎖要請を出したので、一般市民8名は病院のトイレを借りたり、冷房で納涼していたため、病院から出られなくなった人達。

これから急な封鎖要請が出される原因を、当時の報道で遡ってみた。

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急な要請で病院の周りが警察と警戒線に囲まれて、窓から逃げようとした人も少なくなかった。

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緊急に病院に戻った医師、看護師は警戒線の向こうは、パニックになっていたことを知らずに、病院に入った。

病院内に合わせて1170人が居た。

急に呼び戻された医師と看護師も状況を把握していなかった。

病院の上層部はずっと政府とビデオ会議をしていたため、指揮をとる人が居なかった。

それで、医師と看護師達は気づいた、自分たちで対策を考えないといけない。

病院が封鎖された夜、事情を説明してくれたのは政府ではなく、院長だった。院長が泣きながらで謝って、この14日間協力してほしいと言った。

政府の命令で自分の部下を呼び戻して、危険な状況に入れることに対して、罪悪感を感じていた。


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政府からこの感染症に対応する指示は一切なかった、届けられた物資と食料をどう配ればいいのかも分からなかった。

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当時はみんなSARSを怖がっていたので、他の病院は感染者を受け入れたくなかったから、発症した市民の移送には壁があった。

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アメリカがCDCのチームを台湾に送って、一緒にSARSの感染拡大防止を手伝ってくれた。当時院内にいる市民、医師と看護師達には防護服がなかったので、院内にいる市民達に恐怖を感じさせないため、台北市の衛生局副局長(図の左側)はマスク一枚のみで病院に入った。

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副局長は院内で毎日朝、院内の状況をアナウンスで伝えた、それにより不安が解消された。

同日の夜、台北市の衛生局長(図の真ん中)が全身に防具をつけて、院内に入った。「この感染症はこれぐらいの防具が必要ならば、なんでもっと早く私たちに教えなかったの?」と院内の医師、看護師から批判された。

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「もし院長と中央がSARAのことを医師、看護師達に隠蔽しなかったら、早めに感染者を隔離していたら、こういう事態にならなかった」と看護師長の旦那さんが追悼式で言った。

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和平病院の院内感染で犠牲になった医療従事者達
陳靜秋 / 台北和平醫院護理長
2003年5月1日殉職
陳呂麗玉 / 台北和平醫院清潔環保員
2003年5月3日殉職
林佳鈴 / 台北和平醫院護理師
2003年5月11日殉職
林重威 / 台北和平醫院醫生
2003年5月15日殉職
楊淑媜 / 台北和平醫院護理書記
2003年5月28日殉職
蔡巧妙 / 台北和平醫院醫檢師
2003年6月13日殉職
鄭雪慧 / 台北和平醫院護理部副主任
2003年5月18日殉職

クラスターの発生源と見られたランドリースタッフの担当医師(林重威)は2003年の5月15日に搬送先の病院で亡くなりました、当時はわずか27歳だった。彼の父は「わたしの息子は英雄ではない、ただの被害者だった。彼は最後までランドリースタッフが感染者と知らず、普通に看病したから。」

情報の隠蔽と無知で、たくさんの医師と看護師が感染された。

だから今回のコロナ対策で、台湾のCDCの指揮官が毎日記者会見を開いて、政府が持っている情報を市民に共有している。同じようなことが二度と起こらないように、政府と国民が協力して、一緒に見えない敵と戦っている。

もう一度、今最前線で新型コロナと戦っている医療関係者の皆さんに、本当にありがとうごさいます。

感染のリスクに晒されながら戦っている医療従事者の皆さんが一番願っていることは、感染を広げないように、みんなが家にいてくれることだと思う。コロナはいつか無くなるが、後悔は一生に残る。

Stay Home❗️

最後まで読んでいただいて
ありがとうございます


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