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UUUMの教材にしようかなと思ったマンガ『マンガに、編集って必要ですか?』

月曜日だけどマンガです。

やっぱり今年はいろんなことがありましたが、一言でいうとコロナに尽きると思います。会社は12/25を最終出勤日としているので、この連休中には自分が書きたいこと、伝えたいことをnoteにしようかなと。

そうすると必然的にマンガが多くなりました。

さて、このマンガはKindleにあったんですが、どうして買ったのかは謎です。でも、ずっとタイトルが気になっていたのをやっと、先日の宮崎出張へ向かうフライトで読みました。


あらすじ
漫画家・佐木小次郎(45)はキャリア8年目の中堅漫画家。…と言えば聞こえはいいが、この出版不況、ここらで一発当てとかないと次がヤバい、そんな正念場に立たされている。そんな時、新しく担当についたのは、マンガ編集1年目の新人女性編集者・坂本涼(24)だった……。「マンガって実際、どうやって作ってるの?」「打ち合わせって、ほんとのところナニ話してるの?」の疑問に、ゆるく可笑しく、ときには叙情的に答える、「マンガの作り方コメディ」開演。
くらげバンチより引用)


ぼくもよく聞かれるんですよね。
「YouTubeって自分でできるのに事務所は必要ですか?」と。


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ぶっちゃけ
編集っていらなくないスか?

『マンガに、編集って必要ですか?』(青木U平/新潮社)1巻より引用


答えはこのnoteの最後に書きますが、そういう意味でもタイトルから共感が持てました。そして「自分が思い描いていることと、実際は?の間を埋めてくれる作品かも」と思って読みはじめたんですよね。

そうしたら、本当に共感するところが多かった。


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漫画家にとって編集との相性は死活問題である

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彼女のトピックは
20代の女性らしい きらびやかなものばかり

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だけどオレが今連載してるマンガ
ガッツリ40代男がターゲットなんだよな…

『マンガに、編集って必要ですか?』(青木U平/新潮社)1巻より引用


ここらへんのズレとかも、よくわかる。

少し話がそれますが、最近聞いて面白いなと思ったことがありました。反抗期を迎えた子どもが「どうして親なのに自分のことを理解してくれないの?」と感じる仕組みについてです。

たとえ親だとしても、子どもとは20以上も歳が離れていることが多いから、ジェネレーションギャップがある、と言われて妙に納得しました。笑


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漫画家と編集は既存の物語を
できるだけたくさん共有しているほうが
ネームの意図を説明しやすいため
打ち合わせは円滑に進む
しかし坂本さんはオレと20も歳が離れている

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ジェネレーションギャップは
いかんともしがたい

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ゲーム実況って…人がゲームやってるところずっと観てるんですよね…
面白い…ですか……?

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…なんか今
露骨に嫌な顔されたような…

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ウザい大人がリプしてくるからです

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こんな公共の場で…
恥ずかしいこと言わないでください
テレビなんてもう 誰も観てませんよ

『マンガに、編集って必要ですか?』(青木U平/新潮社)3巻より引用


ここらへんもドンズバですよね。(言葉古い..)

それから「クリエイターのマネジメント、そしてマネージャー(UUUMではバディと呼びます)は、出版社における編集と似ている」とよく言われます。


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業界の変革期に
「面白い」なんて曖昧な感覚を頼りに
従来どおりチマチマ新人を育てたり
売れない作家とダラダラ取引をしていたら

出版社はつぶれる

編集は形を変えなければ生き残れない

『マンガに、編集って必要ですか?』(青木U平/新潮社)2巻より引用


そう、編集の仕事ってなんなんでしょう。

YouTubeもそうですが、数字が全ての世界でありながら、評価のすべてが数字に表れるわけでもない、そんなこともあると思います。今年の6月に書いたnoteでは、クリエイターの退会について触れましたが、ぼくはそれでもUUUMという会社が存在する必要があると思っています。

もちろん目先の金額、自分たちのチカラ、そういったことを考えていくなかで、これまでとは違う選択をする人はいるかもしれません。

それを間違いだと言い切ることはしませんが、ぼくはクリエイターの本質はつくること、お金勘定とは関係なく「世の中に対して自分を表現できるものを発信したい」という欲求が根底にあると思っています。

ここがビジネスマンとは違う。
それを支えるのがぼくたちの役割です。

確かに、1人でできることではあるかもしれませんが、「クリエイターとして集中しなければ辿り着けない世界がある」そう思っています。


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オレの結論は単純
漫画家の使命は面白いマンガをつくること

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編集の使命は面白いマンガを世に出すこと
違いますか?

『マンガに、編集って必要ですか?』(青木U平/新潮社)2巻より引用


そんなことをマンガという形で表現してもらえた作品でした。話を戻すと、このマンガは全3巻ですがめちゃくちゃ面白いです。最後のところなんて....


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『マンガに、編集って必要ですか?』(青木U平/新潮社)1巻より引用


しかも、坂本さん(担当編集者)が速攻1巻で失踪します。笑

でも茶番のような大どんでん返しがあるとか、そういうことではないです。純粋に作品、作家、編集、出版社とそのまわりの関係者について、最後まで考えさせられるマンガでした。

素晴らしかった、UUUMの教材にしようかな。


それではまた明日。

最後に。
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