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今までにないゾンビ漫画『空腹なぼくら』

よく良い作品というのは何かしら爪痕を残すと表現するが、今回の作品は良かった。そして重かった。

最初は『アイアムヒーロー』のように、ゾンビ社会の世界観を描いているのかと思ったが、そんな予想の範疇になんて留まることを知らない、勢いのある作品だった。

あらすじ
人間がほぼ絶滅し、食糧危機に瀕するゾンビ社会。人間の知性と感情を残したままゾンビ化した特異体質の「わたる」は、仲間の食糧危機を打開するために“人類養殖計画”“を思いつく。それは…生き残った人間の男♂女♀を交配させて人類を養殖するという壮大な計画だった…!だが、やっと見つけた女が今も未練ある元カノだったことから…!?
「斬新な設定!」「キツい、怖い、けど続きが読みたい」とデジタル配信で大反響を巻き起こすゾンビ漫画の新機軸!!!!!!!
(ビッグコミックbros.netより引用)


まずはこういった設定から物語は始まります。

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『空腹なぼくら』(友安国太郎/小学館)1巻より引用

食料は生きた人間で、既に食べ尽くされてしまっている世界だと。さらに、この世界にいる大多数は「歩く死体」と呼ばれ、基本的に知性が低く、言葉も分からなければ、そもそも思考することもできないんです。

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『空腹なぼくら』(友安国太郎/小学館)1巻より引用

その中で今回の主人公わたるは、死体なのに理性があります。これが良い事なのか?悪い事なのか?未だに僕は判断がつきません。

だって、こんな状態になっても死ぬことはできず、考えが巡るんです。きっとこれは肉体的なものではなく、精神的に苦痛なんだと思います。

こんな感じで。

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『空腹なぼくら』(友安国太郎/小学館)1巻より引用

これって怖い思考だなと。

どう怖いのか?と聞かれると、わたるはこの世界を救おうとしていますが、実際には「人間を飼ってる」「我々の食糧危機」という表現をしている時点で、自分を違う存在として分けて考えている。ここが怖いですね。

ただ、世の中そんなにうまく運びません。
やっと見つけた女性は人間であった当時、恋に落ちた相手だったわけです。

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『空腹なぼくら』(友安国太郎/小学館)1巻より引用

まぁ、漫画の世界だからこそなことかもしれませんが、こんな感じで物語は進んでいきます。

そして、展開が早い。

道中でまた別の人間たちを見つけることになりますが、わたるが歩く死体でありながら思考できることに理解を得られず、酷い仕打ちを受けることも、、そしてなんとか逃げようとしたところで、例の女性が子どもを産んでいるという(どれだけの期間、仕打ちを受けてきたんだ..)

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『空腹なぼくら』(友安国太郎/小学館)1巻より引用

結局のところ、子どもの親は誰なのか??そして、わたるは食糧危機と表される状態を本当に救えるのか?良心の呵責を抱えても、しっかりと人類養殖計画を前に進められるのか?と。冒頭でも書きましたが、今までにないゾンビ漫画だと思います。

ぜひ読んでみて欲しいです!


それではまた明日!


最後に。
読んで頂きありがとうございます。
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