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満州で一番軽いものは、人の命だ|『満洲アヘンスクワッド』

最近は『マトリズム』を読んで、これを読んでと。大麻、覚醒剤、次はアヘンときて、テーマが偏っている気もしますが、たまたまか必然なのかは全くわかりません。

世の中でそういったジャンルの漫画が増えている?ということでしょうか。

一つだけはっきりしていることは、そういう類のものを個人として使う日は来ません。当たり前だけど。

あらすじ
「満州で一番軽いものは、人の命だ」――。時は昭和12年。関東軍の兵士として満州にやってきた日方勇は、戦地で右目の視力を失ってしまう。「使えない兵隊」として軍の食糧を作る農業義勇軍に回され、上官に虐げられる日々を送るも、ある日農場の片隅で麻薬“阿片(アヘン)”の原料であるケシが栽培されていることに気づく。病気の母を救うため阿片の製造に手を染める勇だったが、その決断が自身の、そして満州の運命を狂わせていく…。
(コミックDAYSより引用)


実は一度、1巻だけ読んだ後に寝かせていて、3巻まで発売されたのをきっかけに読んでみようと思いました。

「満州」というキーワードを自分は学校の教科書でしか認識したことがありませんでしたが、この漫画はいかに戦争という状況が大変だったのかが内容のベースになっていて、とても感慨深いところがあります。

当時の状況を凄くわかりやすく表現してるページをみつけました。

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『満洲アヘンスクワッド』(門馬 司/鹿子/講談社)1巻より引用

「満州で一番軽いものは・・・・人の命だ」

こんなセリフがあるわけです。ぼくたちは教育を受ける中で、人の命というのは一番尊いものだと教わっていますが、真逆の世界がそこにはあるということですね。

主人公の日方勇は母親の病気を治すためにお金が必要でした。戦場で右目の視力を失い、鼻が効くようになったことを活かして、特別な阿片を作るようになります。こうしてお金を手にすることができたわけですが、、、

阿片を一緒に売りさばきたいという麗華と出会い、一緒に行動することに。

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『満洲アヘンスクワッド』(門馬 司/鹿子/講談社)1巻より引用

この選択が良かったのか悪かったのかは後々わかりますが、漫画として面白いのは阿片というモノをどうやって売りさばいていくのか?というところ。

一般的なイメージとしては路地裏でこっそり販売していくような気もしますが、もっと大胆、そして狡猾に、しっかりとプランを練った上で実行していきます。確実に売るためにはここを落としておくみたいな、ちょっと戦略的なところがいいですね。

そのなかで、こんなセリフを見つけました。

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『満洲アヘンスクワッド』(門馬 司/鹿子/講談社)1巻より引用

「阿片中毒者は皆、平等よ」

とのことです。
なんて怖すぎる発言なんでしょう。。

繰り返しますが、今後使用することも、そもそも出会うことも無いモノですが、当時を生き抜く中でこんなこともあったのでは?と思わず想像してしまう、そんな漫画でした。

時代背景とセットで読み解くと、複雑な気持ちになれてぼくは好きでしたね。

(ヘッダー画像引用元:講談社「コミックDAYS」


それではまた明日。


最後に。
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