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「新宿スワン」に影響されて仕事の判断が熱くなった話

毎週水曜にオススメマンガを紹介していて、すでに3回目。1回目2回目は普段マンガを読まない人でも入門編として読みやすいマンガを紹介しています。今回紹介するのは映画化もされた「新宿スワン」です。

9月に結構地方への移動が多かったんですが、全部で38巻を2日ぐらいで読み終わり、もう5回ぐらい読んでいるお気に入りのマンガです。(聞き手:成瀬夏実

なぜ頻繁に「新宿スワン」を読んでいたんでしょうか?

鎌田:なぜか定期的に読み直したくなるじゃないですか、漫画って(笑)

すみません、私は普段漫画を読まないので全然共感できませんでした…(笑)

鎌田:たとえば、映画を見た後に、映画館を出る時の感情ってあるじゃないですか。こういう感情ね、みたいに。同じく漫画を読んでる時も、そういう感情になれるのを、また期待して読みます。

新宿スワンだとどういう感情になるんですか?

鎌田:新宿スワンは、女の子に声を掛け、水商売を紹介し、その紹介料で飯を食う歌舞伎町裏ビジネスの世界の話です。だから、読んでいる時はテンションが下がっているんです。

でもそれは導入でしかない。主人公のほかに、ある1人の男がヤクザと闘っていく復讐劇でもあって、最終的には熱い話になっているんです。これを読んだ後はなんともいえない、僕も熱い気持ちで満たされていて。そういう熱い気持ちになりたい時に読みます。

復讐劇なのに熱い話になるのは気になります。

鎌田:主人公は仕事ナシ金もナシのどうしようもない19歳の白鳥龍彦(タツヒコ)。ところがある日、スゴ腕スカウトの真虎(マコ)に気に入られ、スカウトデビューします。
人間性としては一流ではないから、全然駄目な女の子を拾ってきちゃったりしてくのだけど、人間味あふれていて、少しずつ頭角を現していきます。

※注意!この先ネタバレ含みます。ネタバレOKな方だけそのまま読み進めてください。※

なのですが、一番最後の終わりだけ言うと、先輩の真虎さんが、所属している事務所の社長、ライバル会社の社長も殺しちゃうんです。なぜ殺したのか。それは敵を討ちたかったんです。

この2つの事務所の社長は兄弟同士で、この兄弟に、真虎さんが慕っている辰巳が殺されてしまうんです。ケツ持ちっていうヤクザの会社「紋舞会」があるんですが、そこのトップの天野さんが主犯格で、事務所の社長2人は実行犯だった。だから真虎さんは殺したかったんです。

それで、この漫画のいいなと思うのが、復讐の連鎖が繫がっていくんです。

どういうことでしょう?

鎌田:誰かを殺したら誰かが恨まれる。また誰かが恨まれるっていうのを、いたちごっこでずっと終わらないんです。だけど、最後に連鎖が止まるような気がしていて。
だから、その最後に真虎さんも殺されちゃうんです。

え!復讐されちゃったわけですね…。

鎌田:最終的に「紋舞会」の天野の息子に殺されるんです。
だけど、死ぬ間際に「恨んではいけない」と龍彦を諭します。復讐の連鎖を自分で止めたかったわけです。

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鎌田:そして、最後に真虎さんのことを話しているシーン。この人のことを忘れないぞと誓うシーンはグッときます。

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仲間意識が強い世界なんですね。

鎌田:ちなみにこれを読み終わった僕は、仕事の判断が若干熱くなっていました。

どんなかんじですか?

鎌田:いってまえ!!みたいな(笑)

!?(笑)

鎌田:漫画みたいに「いってまえ!」て言っちゃうんです。
「なんかあったらケツ持ち頼れ!」とか。だから、やたらその時期だけ、テレカンとか会議中に、ケツ持ちが〜って言い始める。みんな「急になんですか!?」と困惑してました(笑)

なかなかの影響のされ具合…

鎌田:ぼく、感情で物事を判断しないって言いましたけど、たいしてその判断どっちでもいいやって時は漫画でこいつが言っていたから「いっとけ!」みたいなことは言います。

歌舞伎町の話だから怖いと思っていましたが、読了後に熱くなるというのは意外でした。

鎌田:ヤクザと一人の男(真虎)が戦う。それを止めようとするまた別の一人の男(龍彦)がいる。そんな熱い話なんです。


今回の僕のオススメシーンですが、いろいろ考えました。新宿スワンって一連のストーリーがずっと最後までつながってて、ネタバレというよりは、このシーンの説明ってきっと文字だけだとわからないだろうなって思ったので、最終的に一番冒頭のところにしました。

でも上段で最後のシーンを出しましたが、絵がどんどんリアルになってるし、でもこの最初に龍彦と真虎さんが会うシーンとかのこの感じとかいいなって思ったりします。

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鎌田:こんな爽やかでいうセリフじゃないですよね。笑
今日はこんなところです!あとこのマンガを書かれてる和久井先生の作品でこのあとに「セキセイインコ」だったり「東京卍リベンジャーズ」とかもめちゃくちゃ面白いのでどこかで語りたいです。


今日はマンガについてのnoteでしたが、最後まで読んで頂きありがとうございます!スキ・いいねもよろしくお願いします!このマンガについてのコメントやそれ以外のコメントもぜひ!またこれも初めての試みですがマンガを動画にしてます。こちらもよければご覧ください。

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