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岩屋俣谷川別山谷左又

※後日動画リンクなど追加する可能性あり。

ヤマップ

ヤマレコ

https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5902179.html

行先選定

 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1930836.html
 2019年7月14~15日にも この谷に入った。その時は流量が今回より多く、核心のゴルジュは左岸から大巻きした。他の人らの記録を見ると、核心のゴルジュも水線近くを小さく巻いて通過してるように読める、、、ので、ツトムクルーズと、流量少な目の時に再訪してみようと言っていた。で、今回いくことに。

同行者

 土日は交代で休む仕事をしてるYuuuripが この土日に休みを取ったので同行することに。

出発まで

 「米原から乗り合わせましょか?」と言ったが、ツトムクルーズの意向により勝山の道の駅で待ち合わせ。名神栗東⇔八日市 工事通行止めで大阪組は午前1時過ぎ道の駅着になりそう、と聞いたが、深夜割適用のため白鳥ICを24時過ぎに出た俺のほうが後に着いた。道の駅に着いて、ツトムクルーズの車を探すが見当たらず、電話するが、ツトムクルーズもYuuuripも出ない。道の駅に居ないってことないよね?向かいのコンビニにも車ないしな、と不安になるが、まぁええかと車中泊の準備をする。準備後、屋根の上に箱を乗せた白の軽四箱バンがあり、「もしかして」と近づくと、二人が車内宴会中の様子。「寝ますわ」と声かけて寝た。
 翌朝、乗り合わせて市ノ瀬Pに。車は たくさん止まってて割と奥のほうにとめさせられた。結構 準備に時間がかかった。

Day1

市ノ瀬P→亀滝

 2019年は最初から川沿いに行ったが、堰堤を巻くのに時間がかかったり、ちょっとした淵のような区間があったり、したので、時間短縮を目的として、他のかたが通ってるっぽい、踏み跡を探すことにした。
 で、車道から別山へ向かう登山道を少し辿った後、ヤマレコの みんなの足跡 で ここらかな、というところから、コンパスやGPSはチェックせず、踏み跡っぽいところを辿っていくと…、車道に出て振り出しに戻る。リンデワンデリングっぽい?
 で、今度はコンパスやらGPSやらチェックしまくって、いき、最初の堰堤を巻いたくらいで ようやく求めていた踏み跡に出て、あとはピンテも多く、迷いようがない感じで延々とトラバース。ええ加減 暑くなり、沢に降りるのも造作ないところで、ピンテのトラバース路は未だ続いてるっぽかったが沢床に降りた。
 あとは川原歩き。一か所、3~4m足がつかない淵があったが、ちょろっと泳いでクリア。女子に優しいツトムクルーズはロープを出して泳ぎYuuuripは それを伝ってきた。
 Yuuuripは川原歩きで既にバテてるように見えた。滝は まだかな、まだかなと川原歩きを続け、ようやく亀滝下まで辿り着く。
 ちょっと時間がかかり過ぎてる感があったので、Yuuuripに「もし引き返すんやったら ここから引き返した方が楽。滝を登ると、降りるのも結構大変になる。どうする?」と訊くがモゴモゴしてる。「ハッキリ無理と思ってないのなら行ってみますか」と進むことに。

亀滝→泊地

 亀滝は右岸の草付きからロープを出さず登り始める。見えてる岩壁のギリギリのところを登るが、そこから先も斜面の斜度が結構あるので、念のためロープを出す。1ピッチ目、俺20m、2ピッチ目ツルベでツトムクルーズ10m。そこから先はロープなしで灌木を辿り、2019年は最後 数m懸垂したが、今回は懸垂なしで沢床に降りられた。
 2019年の記憶では、その先は簾状の2段20~30m滝の印象が強かったが、その前に、ゴーロ滝っぽい区間で、手こずる場面もあった。巻いても良かったが、クライマーツトムクルーズが空身で登って、ロープ垂らしてくれたりもした。
 暫くで、2019年に左岸巻きして往生した簾状滝が出て、迷わず右岸巻き。フリーで登っていたが、途中で、Yuuuripが「ロープあったほうがいい」というので、15mほどロープを出した。ロープをしまった後、数m背の低い松か杉かの藪漕ぎがあり、その後は懸垂なしで沢床に。
 で、15時過ぎで未だ早かったが、ここから先は核心のゴルジュが始まるし、Yuuuripはバテ気味やし、陽が沈む迄に流木の多い泊適地に辿り着けない気がしたので、流木が散乱していたココを泊地とした。

Day2

泊地→3m滝

 泊地からスグ3m滝。2019年はショルダーしてもらって俺が登り、勉クルーズを引き上げ、バンドトラバースした憶えがある。2019年の時と比べると、水位が1m下。流量が少ない。バンドも随分と上にある。前回と交代ということで、今回は俺がショルダーの台になり、勉クルーズにリードしてもらう。バンドあがってスグでハーケン2枚で支点にし、その後トラバって落ち口へ。次のYuuuripも俺がショルダー土台になり、アセンダー併用でスムーズに登る。俺があがる時用に、Yuuuripにハーケン支点にテープスリングでアブミをかけてもらった。で、俺がテープスリングに足をかけると、順に2枚ともハーケンが抜けた。で、バンドルートは諦め、右岸側からの登りに切り替える。まずは右岸側に行くのに滝つぼを3m泳いで朝からビッチョビチョでメチャ寒くなる。震えながらメインの水流を登ろうとしたがスタンスなく無理で、水流から1mの水の流れてない岩と岩の隙間から登ろうとする。で、まぁちょっと苦労したがビレイしてもらってることもあり登られた。

3m滝→三又の左又本流の15m滝

 ここからスグで三又。右又支流は2019年にツェルト泊したところ。2019年はココから大巻きでゴルジュを越えた。勉クルーズは何度も「7時間で標高差百m」を繰り返していた。トラウマになってるのかもしれないwww
 今回の目標は このゴルジュを なるべく水線近くを通過しよう、というもの。で、あんまり自信は無かったが、ロープを出し、俺リードで左又滝の水線右岸側の笹藪を掴んで簡単に登る。いい場所に それなりの太さの灌木があり、支点にして後続に登ってもらう。体温も戻ってきてゴルジュ区間通過の幸先の良いスタートが切れた。

三又の左又本流の15m滝→CS2J6m滝

 なかなかの景色。誰もが写真を撮りたくなる地点。このCS2J6m滝は、右岸の笹&灌木の藪から巻こう、と言ったが、勉クルーズが右岸岩壁から取りついてバンドを行った方が早い、というのでロープを出して、いってもらう。少し苦労していた。勉クルーズで苦労する、ということは俺とかYuuuripだと もっと苦労するということ。で、実際、Yuuuripは20分かかって落ち口に。沢床に降りるところが、2nd/3rdクライマーにとってはリードクライマーより怖くなるルートどりやった。

CS2J6m滝→2段20m滝

 次の2段20m滝は右岸側のルンゼからも登れそうだったが、ロープを出し、俺リードで左岸の草付きから取りつく。勉クルーズと岩壁基部を落ち口へトラバースできたらイイねと言っていたが、支点が十分に取れそうになく、また外傾しているため無理と判断し直上。36m1ピッチで灌木を支点にし後続に登ってもらう。ここからはフリーで藪の支稜に出て、立木に捨縄をセットし20m懸垂下降。2段20m落口から数mの沢床に降り立った。

2段20m滝→7m滝

 20m滝を巻き終えると流木もある泊適地。昨日の内にココまで来れてたら、とも思うが昨日だと精神的に、よりキツかったかも。10m斜瀑→4m滝→ナメ と楽々歩いてると、直登不可7m滝。右岸ルンゼからフリーで登れそうだが、Yuuuripに訊くと「ロープ出して欲しい」という。交代でリードしてたので、ここは勉クルーズがリードするが、目指してた高さ15m前後のバンドはスルーしてしまい、34mロープが延びたところでビレイ解除。2ndクライマーのYuuuripは更に上に行ってしまっていた。二人とも「トラバース出来そうに思えなかった」というが、どこまで上がってもさほど大差ないのに。で、Yuuuripを呼び戻し、2ndのビレイ点の数m上から上流側に斜めにトラバりつつ降りていき、落ち口を目指す。で、ルンゼが切れたところから懸垂で沢床に降りることにするが、40mロープ1本で下まで届かん、と見て、Yuuuripのマイロン使って20m補助ロープと15mスローロープも連結して、結び目通過なしで35m降りれる体制。30mあれば届くとみていた。セット後、俺が先に降りていくと、ギリギリ20mで届いてた。なので、マイロン残置なしで40m1本でWで懸垂するよう伝える。結局1時間半近くかかって巻いたことになるが、多分、半分の時間でも通過できると思う。

7m滝→…→6m滝

 ここから暫くはロープを出さずに登れる滝ばかり。泊適地もあった。2019年7月に来た時は雪渓が残ってたり、雨天だったりしたこともあり、とても泊まれるような雰囲気を感じられなかった。で、暫くで6m滝で、また勉クルーズにリードしてもらい1P10mで、ここは水線を通過できたこともありロープ出したとはいえ3人登るのに半時間で済んだ。

6m滝→…→千振尾根登山道

 この後、どうだったか。俺がロープ出してリードしたのは、水が普通に流れる滝を2箇所と、枯滝が一か所。水が流れるほうは、左岸側から取りついたところがあり、一部、ヌメってる岩もあって緊張したが割と簡単。枯滝の悪さが印象に残る。高さは6mほどやったような。勉クルーズにビレイしてもらって登り始めるが、見た目より悪く、岩が脆い。ハーケン打てず、カムも突っ込めず、で、「あ、そういえばジャンピングを雨蓋に入れたまま登り始めてしまった」と後悔しつつも、結局、支点とらないまま、フリーで登り切った。支点さがしに苦労したが、薄いリスにハーケン打ち込み、抜けないことを確認してから後続の登り。
 勉クルーズは何回もYuuuripにオタスケ紐を出したりしていた。勉クルーズと俺がフリーで登っても、Yuuuripはロープ要る、…そんな滝が5~10個あったような、ちゃんと数えてへんけど。
 ガレガレが見えてきて、水を汲んだが、その後も何回も水くめる箇所が出てきた。いよいよ流水が無くなり、見覚えのある本流筋の狭いゴルジュ状の水の流れてない場所は、Yuuuripに訊くと突っ張りフリーでは登れんというし、見るからに岩が脆そうで いつ崩れるか分からんやんってことで右岸ルンゼ(水ないけど)の岩壁を登る。スタンスはあるし、ラバーソールならフリクションは良い。問題は落石。ココで先頭を登ってもらったYuuuripが小さめだが落石を落としまくり、「ラーク」のコールをする余裕も無いようで、避けられる地点で暫し待つ。20m以上進んだところで、疲れたのかYuuurip止まってしまい、「今なら落石に当たらずに済む」と登り始める。
 ここからは落石を起こさないように かなり気を遣いながら登った。背後を見ると夕焼けやら雲海やらで絶景。でも、もう18時を過ぎていて、間もなく日が暮れる、ということで後続を待ってる間に写真を撮りまくったのはいいけど、下山のことを考えると、「今日中に駐車場まで降りれるかな」の心配もあり、気が気でなかった。
 ザレやらハイマツやらの地帯になり、落石を考え、人のフォールラインに入ってしまわないように散開して登る。。。ように言った。Yuuuripと勉クルーズはひっついて登ってて、俺のフォールラインに入らないラインを選んでくれてた。
 膝下の高さのハイマツを50m?ほど歩いて登山道に出た。なんとかヘッドライトを点けずに登山道に出るとこまで来れた。喜びの声を上げるが後続は100m以上はなれていた。後続が高度あげず楽に登山道に出れるか偵察に行くが、ここより下は灌木の藪になっていて、俺が登山道に出た辺りが一番楽っぽかったので、また登り返して様子を見に行くと既にヘッドライトをつけてハイマツをトラバースしていた。で、後続も間もなく登山道に。
https://twitter.com/kamatoeic/status/1698622239355396424?s=20

千振尾根登山道→市ノ瀬P

 おしっこしたり水ほったりしてる間に二人に先に降り始めてもらった。が、その後、避難小屋まで追いつけなかった。俺も疲れてきたんやな。
 避難小屋は屎尿の匂いがキツく、二人は中で休んでたが、俺は外でパンを食った。で、再出発。「先に降りて、車を近くに回す」、と伝えて降り始めるが、暫くは皆のヘッドライトが見えていた。それにしても長い尾根道。2019年に来た時は降雨で滑りまくってケツ打ちまくったが、今回はそんなことはなかった。一部区間が水はけが悪くグチョグチョになってた。前は全部ぐちょぐちょで区別がつかなかっただけか。降り始めは雲海が見えていたが、尾根道の末端あたりで月が明るく出ているのに気付いた。雲はどっかに消えたのか。
 市ノ瀬Pの車は片手で数えられるか、というほどに減っていて、車をゲート近くに回して、着替えて二人を待つ。25分後に後続が車に到着。

下山後

 23:50、市ノ瀬Pで缶コーヒーを買ってもらって、24:40に勝山の道の駅で二人とバイバイ。運転途中で眠気が酷くなり、九頭竜の道の駅で1時間 運転席たおして仮眠。その後、運転再開し、白鳥から高速のるが、東海環状の美濃加茂SAで力尽き再度仮眠。そこで2時間半ねて、運転再開、なんとか仕事に穴あけない範囲で月曜朝7時に帰宅でけたwww

まとめ

 めいっぱい土日の枠をフル活用して遊んだ谷中一泊の沢登りとなった。2019年7月は大巻きして すっ飛ばした核心のゴルジュの滝は全部みれたし、まぁ、満足。もぉこの谷に行くことはないやろう。
 今年初の焚火泊ともなり、かなり癒された。

溯行図

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