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【緊急企画】ギラヴァンツ北九州の現状とこれから

Jリーグも開幕してJ2は14試合を終えました

我らがギラヴァンツ北九州は2勝5分7敗の22位となっております

非常に苦しい状況ですが、昨季躍進したチームに今何が起きているのか、これからチームはどうなっていくのか個人的意見を述べていきたいと思います。

昨年からの変化、課題、改善策

①ファーストディフェンダーの圧

1番大きな変化はここだと個人的には思っています。昨季のギラヴァンツ北九州は相手ボールになった瞬間に近い選手がプレスをかけて前線にロングボールを簡単に蹴らせず高い位置でボールを奪いきることでそこからの速攻に繋げていました。

しかし今季のギラヴァンツは現状昨季程の圧力をかけきれていないと言えると思います。その理由として最終ラインが昨季より低く中盤にスペースが大きく空いてしまっていること、ボールを奪われた後にプレッシングする選手が1人、2人しかおらず簡単に縦パスやサイドチェンジをされてしまい中途半端にラインを上げサイドを絞ってしまっている分人数が足りず崩されてしまうというのが挙げられると思います。

改善策としては前線からハイプレスをかけるシーンだけでなく割り切って引いてブロックを引くシーンも必要だと思います。昨季でさえ75分以降位から落ちていたプレス強度を今のメンバー、チーム状況で90分継続してやろうとすることはほぼ不可能だと思います。そしてハイプレスのスイッチ役としては前線からスプリントできる佐藤亮選手が適任だと思います。彼は追い込むだけのプレスではなく奪いにいくプレスが出来ます。また最近台頭してきた井澤選手は縦パスをきっちりインターセプトできます。ハイプレス時はもっとラインを上げ相手ボランチ、サイドハーフへのインターセプトをSBが出来てそこから速攻できるというのが理想です。

②ファイナルサード侵入時の枚数

ここも今季北九州がボールを保持しながらも得点を奪えない、シュートを打てない原因だと思います。昨季は攻撃時はSHが中をとり空いたサイドのスペースにSBがオーバーラップで高い位置をとり最前線のディサロ選手が裏との駆け引きでディフェンスラインを下げ空いたスペースにいくつもパスコースがあったため、長短織り交ぜた連動した攻撃ができていました。

しかし今季のギラヴァンツ北九州は攻撃時SBの上がりに時間がかかり、その分SHも中を取れないため中にパスコースが少なく後ろで繋ぐことはできてもそこからスイッチを入れる楔のパスを入れることができない、又入れたとしてもそこからスピードが上がらないという現象が起こっています。特に高橋選手はSBの上がりが少ないため中に絞ることが出来ず、彼の良さを活かしきれていないと思います。なぜSBの上がりが遅いのかというと、今季は相手に押し込まれる回数がかなり多い分アップダウンを繰り返す回数が増え攻撃に使う体力を守備に使わざるを得ない状況があります。

このような状況を改善するためにはSBのスプリントを有効なシーンのみに絞るため遅攻と速攻をはっきり使い分ける必要があると思います。遅攻と速攻のメリハリをつけることで相手も対応が難しくなりまたSBだけでなくチーム全体として必要な時に走れる分の体力を温存できます。遅攻時はしっかりと後ろでひし形の形を作りながらSBがゆっくりとでも高い位置をとり、SHが中に絞ってくるまでビルドアップし、縦パスが入ったタイミングでスプリントを仕掛けその縦パスの次の受け手になれる選手を多く前線につくっておき速攻時は手数をかけず出来るだけ同サイドに枚数をかけて攻撃を完成させるということが大切だと思います。

③自信、モチベーションの喪失

最後は精神論かよと思うかもしれませんが自信です。よく解任ブーストという言葉を耳にしますが、これも監督が解任されこれ以上負けられないと追い詰められた選手達が無意識下でも危機感を持ちガムシャラに勝ちを目指すようになるために起こる現象だと個人的には思っています。昨季のギラヴァンツ北九州も前半戦は成績が良かったため、体が動き自信をもってハイプレスを仕掛け、少しリスキーなプレーも選択できて結果として勝ちを積み重ねていました。しかし勝ちが減ってきた後半戦、前半戦程の圧力のハイプレスはかけることが出来なくなってしまっていました。ほぼ同じメンバーでさえモチベーションでこれだけの差が出てしまっています。

今季のギラヴァンツ北九州はモチベーション的には高いとは言えないためハイプレスの時に後1歩詰めきれずに大きく展開されたり、サイドで仕掛けて抜ければチャンスに繋がるシーンで逃げのパスを選択したり、シュートを打ってみてもいい場面でシュートの選択をしなかったりというシーンも多くあります。

改善策としては急に効くような特効薬は監督解任以外ないと思いますが、ギラヴァンツ北九州というクラブの土台となるサッカーを小林監督の下構築しようとしている今それをするのは間違いなくチームの崩壊に繋がります。試合に勝つ、得点を取る、無失点で終える、少しずつモチベーションを上げていくしかありません。そのためにチームとしてモチベーションが下がっている今こそサポーターの後押しはチームが浮上する重要なファクターとなります。選手に自信がないのなら自信をつけさせて勝たせるのがサポーターの務めだと思います。スタジアムで声を出すことができない今出来ることは従来よりも限られるかもしれません。それでもチームを勝たせたいという思いを持ってスタジアムに行けば、それだけでも選手達は奮い立つと思います。少なくとも僕はこのチームはまだまだやれると思うし昇格もまだ諦めるには速すぎます。少しずつでも上に行くためにまずは目の前の一勝を皆で掴み取りましょう!

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