自分の在り方;コンサルタントとしての旗揚げ
最近、自分の仕事と、才能と、趣味のベクトルで悩むことが増えた。
個人的な利益を得てはいけない職種であるが、色々な人と話す機会を貰える今の仕事には、とても将来性を感じている。というか、将来性を自分で作りだそうとしている。
教育は、人のやりたいことを応援する、人の良さを引き出すことを常日頃行う訳だが、それは自分の生き方においても同様で。陰ながら支えたり、表舞台に出ることがない立場になる。自分のやっていることの成果が目に見えて出るのはいつになるか分からないものだし、逆に劇的に成果が表に出ることもあって、確かにそういう時は、なかなか面白い。この立場で、活動を続けていけるのは、支えてくれる家族や仲間がいるからで、最近はその存在に、心からの感謝を感じる瞬間も増えた。
今まで出会った、協力してくれた人たち、立ち上げたプロジェクトのことを考える度、幸せや寂しさ、温かさや苦しさ、色んな感情や感覚が自分の中に渦巻く。そして、その中で今でも共に夢を追いかけている仲間、心の内を全て話せる親友(恋人でも家族でも、友人でも仲間でもしっくりと来ない関係性があったと、この人に出会ったとき初めて感じました)、いつでも甘えさせてくれる恋人、迷ったときにアドバイスをくれる家族がいることは、自分にとって幸せを感じさせてくれる大きな存在です。
ここまで考えると、自分には何の悩みもなく、幸福だという結論が出せるでしょう。確かに僕は幸福です。だからこそ、哲学者三木清の言葉を借りれば、「幸福を武器に、世界に戦いを挑む」必要があります。僕は何者になりたいのか。小さな頃から憧れていたのは、かいけつゾロリ。「シャーロック・ホームズ」のジェームズ・モリアーティ教授はじめ、「バットマン」のジョーカー、「パイレーツオブカリビアン」のジャックスパロウ、凄まじいカリスマ性で、ヒーローや世界を翻弄する悪役に憧れていました。或いは、戦国武将で言えば、織田信長は勿論ですが、黒田官兵衛や竹中半兵衛などの軍師やリーダー。或いは、彼らの戦略の理論的支柱である「兵法」を著した孫武や、中国の思想家たち。彼らから学んだのは、幸福は自分だけのものではなく、いつか実現するものでもなく、人生をかけて、自分の愛する人たちの幸せの為に戦い続ける中で、自分を表現し続ける全ての瞬間の中にあるのだということです。悪人たちは歪んだ価値観のもと、法や倫理を無視して行動しますが、彼らの思い切った行動力や、人生を激しく駆け抜けていく瞬間瞬間に芸術や哲学を感じるからこそ、何度も物語のなかで描かれます。実際の悪は見るに堪えず、芸術の欠片もないと断じますが、現実においてそのカッコよさを体現することは可能だと思っています。
悩むことで人は賢くなり、失敗することで精神は鍛えられます。その経験は、知恵となります。僕は、様々な助けがあって、地域や様々な組織のイベント、企画、運営にアドバイスや提案をしていくことができる立場になりましたが、どれだけ努力を重ね、例え成功したとしても、職業柄経済的な利益や、名声を得ることができません。僕は俗な人間ですから、そういったものへの未練が未だ捨てきれず、また自分は何のためにこんなにも研究し、行動し、責任を背負い、努力しなくてはならないのか、ぐるぐると考え踏ん切りのつかない自分がいます。「菜根譚」や「老子」が目指した、君子には程遠く。だけど、山にこもってひとりぼっちになって考えても、そこから抜け出してもっと大きな精神的充足や人生における幸福感を得ることはできないでしょう。人と向き合い、自分と向き合い、どんな未来にしていきたいのか探して、抗い続ける中で、本当の自分が人生の中で目指すものは見えてくる。根拠はありませんが、それが自分の生きる道だと直感しているのです。
僕は、人の夢を形にしていくのが、世界中の人を幸せにするための一番の手段だと思っています。僕が関わった人たちそれぞれが、その人らしく、夢を実現していった先に、幸せな未来がある。そういうことを話して大々的に活動する方は多くいらっしゃいますが、僕は敢えて、起業したり組織のリーダーとなる訳ではなく、本職の裏で、コンサルタントとしてやっていこうと思います。
道なき道を行くことになりますが、とても楽しみです。
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