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雨の川と地球歩行士(自選短歌16首)

雨がふり地固まって虹が架かる ぼくのビニ傘へし折ったくせに

薄情な僕の大脳 登る陽に何度も感動できる程度の

寂しいと言ったら負けの人間ゲーム 勝利条件にデバッグ求む

初回以降巻頭カラーがもらえない人生でもまだ打ち切られない


走馬燈製作委員会からのアナウンスです「撮れ高足らず」

いつだっけ巨人になって見えなくなった たとえば手すりの向こうの冒険

君に見せたいもの拾ってて遅れたの リュック中身だけ交換しようよ

えんえんと泣く子よ ぼくのタマシイよ これが永遠 延々と泣け


部屋のドアかるくなったよ 大人になった 靴紐だってすぐに結べるよ

町バスに乗る老夫婦 手を引いて 出会いがナンパだとしても愛

『大好きな人にもう一度会う方法』はい、円楽さん早かった。

思い出すこともないので「さよなら」と言ってそれから思い出す


シネマにはならない程度の生活を短歌にしてる。短歌、あふれる。

めんまには割り箸の頃の記憶とかあるんだろうか、考えてみた

あのね もう大丈夫だよ 大丈夫 顔認証も反応したもの

1月の終わりに月が白かった おやすみ ぼくは地球歩行士

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