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「モノコト会議」ができるまで〜学生とはじめる新しいふるさと納税・官民連携のカタチ〜【後編】

では、なぜ私たち学生が「モノコト会議」を提案するに至ったのか、そのいきさつをご紹介します。

1. 地方創生インターンの怒涛の1週間

先ほどもお伝えした通り、学生は、ソフトバンクさんの地方創生インターン「TURE-TECH」の一環で嘉麻市を訪れました(コロナの影響で、インターンはオンライン開催でした)。

私たちのグループのミッションは、「ふるさと納税の寄付額増加」。1週間のワークを通して提案を練り上げ、最終日には市長にプレゼンを行います。そして、良い提案であれば「採択」され、実際に市の施策として実行されます。

1週間という制限時間の中、施策として実行できるレベルの提案を完成させなければいけない。重圧とプレッシャーと膨大なタスクを抱え、話を聞いて、議論して、頭を回転させて... 怒涛の1週間が始まりました。

嘉麻市の職員さんと協力しながら、ふるさと納税の利用者へのアンケート、事業者さんやふるさと納税の業務を代行している業者さんへのヒアリングなどを行い、ミッション達成のための手段を議論していきました。

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2. ふるさと納税寄付者へのアンケート

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まず最初に行ったのは、ふるさと納税利用者へのアンケート

このアンケートでは、ふるさと納税の利用者の8割以上が、「返礼品の魅力」が寄付先地域を決定する際の決め手になると考えていることがわかりました。

そもそも「返礼品の魅力」とは何でしょうか?

それは「①品物自体のコスパ ②品物+αの付加価値」であると私たちは考えました。

多額の寄付金を集めている他の市町村では、品物の量や価格の安さを誇る返礼品で勝負しているところもあります。

では、嘉麻市も同じように品物自体のコスパを売り出していけないだろうか?

そう考えた私たちは、市職員さんにそのアイデアをぶつけてみました。

3. 市職員さんへのヒアリング

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しかし、返ってきたのは「うーん...それは難しいかも...」という声。

嘉麻市は、人口3.5万人程度の小さなまち。いわゆる「規模の経済」で勝負できるほどの大きな事業者さんは少ないのです。

また、嘉麻市の赤間市長は「ふるさと納税で嘉麻市の事業者さんを元気に」ということをモットーにしています。商品の価格を下げるために、事業者さんに身を削らせることはなんとしても避けたい。

方向転換を迫られた私たち。「品物+αの付加価値」を追求していくことを決めました。そして、他の市町村にはなかなかみられない新規性のある返礼品や、いくつかの品物を組み合わせたコラボ返礼品を作るのはどうか、と考えました。

4. 事業者さんへのヒアリング

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嘉麻市の事業者さんにこのアイデアを伝えてみたところ、

「他の事業者さんとの繋がりがあまりなく、返礼品開発で協力できるかどうかわからない」

「アイデアはあるんだけど、それを発展させる場所がない」

という声をいただきました。さらに、

「他の事業者さんや市の職員さんと意見を共有する場所が欲しい」

とおっしゃる事業者さんもいらっしゃいました。

5. これまでのまとめ

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アンケートと市職員さんへのヒアリング、事業者さんへのヒアリングの結果、取り組むべき課題が見えてきました。

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品物自体のコスパを上げることは、大規模事業者でないと難しい。

そこで、私たちは「品物+αの価値」を追求するために、

①アイデアを実現させる
②事業者さん同士の繋がりを作る
③事業者さんと市職員さんが意見を共有する

この3つを達成できる場づくりをすることを考えました。

そこで生まれたのが、「モノコト会議」です。

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このアイデアを市職員さんにお話ししてみたとき、「私たちもぜひやりたい!!」と目を輝かせながら言ってくださったのを今でも覚えています。

そして、インターンの最終日。嘉麻市の赤間市長に自分たちのアイデアをプレゼンしました。夜遅くまで顔を突き合わせて見つけた課題、1週間、脳みそをフル回転させて練り上げた提案。

赤間市長には無事「採択」の札をあげていただくことができました。

壁打ちにずっと付き合ってくださった市職員さんは涙。そんな温かい職員さんをみて、私たちも胸が熱くなりました。

「モノコト会議」は、この提案を厚くサポートしてくださった市職員さんのご尽力もあり、提案からわずか1ヶ月で実現したのです。

「モノコト会議」の詳しい内容については「モノコト会議」ができるまで〜学生とはじめる新しいふるさと納税・官民連携のカタチ〜【前編】をご覧ください!

4. これからの「モノコト会議」を考える

2021年10月の第1回目を終えて、参加してくださった事業者さんからは、次回以降の「モノコト会議」についてさまざまな意見が寄せられました。

「次回はもっと濃い議論をしたい!」
「フランクな事業者同士の交流会ができたら楽しそう」
「お互いが出している返礼品を持ち寄って交流を深めたい」

事業者さんの声と、寄付者の皆さんの声を踏まえて、私たち学生は市職員さんと力を合わせて、第2回目開催に向けて試行錯誤しています。(本当は2022年2月に開催予定だったのですが、コロナの影響で延期に...泣)

どの事業者さんのアイデアも素敵で、全部実現したい!
学生も嘉麻市にいって「モノコト会議」の運営をしたい!
もっと多くの事業者さんに参加してほしい!

まだまだ嘉麻市の皆さんと一緒にやりたいことはたくさんあります。

「モノコト会議」の様子は、随時こちらのnoteにアップしていくので、ぜひご覧ください👀

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ここまで読んでくださりありがとうございました!

▷「モノコト会議」のきっかけになった地方創生インターン「TURE-TECH」についてはこちら👇


▷嘉麻市のこだわりが詰まったふるさと納税はこちら👇

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