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セキュリティ

インドって昔からチョウキーダール(見張り番)という仕事があるし、住まいのセキュリティがなかなか厳しい。

現在の住まいのソサエティアパートメントに到着した初日は大騒ぎだった。タクシーで到着して、荷物を下ろそうとしたところ、それこそチョーキーダールに止められる。
「見かけない人物だ、どこに行くのか、管理組合に確認する」と言われ、「部屋の鍵も持ってるし、オーナーのサインの入った書類もある」と言っても通してもらえない。
不運なことに、事前に話をしていた管理組合の役員が二人とも不在で確認が取れない。何だか全く関係ないけど英語ができるからというだけで呼び出された住民の女性にいろいろ事情を説明したり、デリーの知人の電話番号を伝えたりしても埒が明かない。
今日は諦めてどこかのホテルに泊まるか…? と思っていたら、役員の家族が帰宅して、「あー、彼女、これから住むって聞いてるよー」という証言が得られて、部屋に入ることができた。
いったん、確認が取れれば、その後はチョウキーダールは顔を合わせれば、「ハロー、マム」と敬礼してくれる。ぼんやりと座っているだけかと思ったら、意外と重要な仕事をしているのだった。

グルガオンの大規模マンションのセキュリティもなかなか凄かった。おそらく、30人くらいのガードマンが敷地内に常駐している。(朝礼していたので数えてみた)ゲートを通る時には、住民に発行してもらった暗証番号をスマホで提示する。いや…これって、住民は毎日出入りするから提示しないのでしょうから、やはり、「見かけないやつだ、暗証番号を見せろ」方式っぽい。
しかも、数日滞在させていただいたのだけれど、最終日にスーツケースを持って退出しようとしたところ、「アンタ、昨日入館したときにはそのスーツケース持ってなかったよね?」と止められた。確かに訪問初日はスーツケースを持って入館して、以後の通学時はリュックだけで出入りしていたからそういうことになる。
中を見せろとか、住民に確認するとか、何だかんだの末に、滞在していたお宅の方に「問題ないよー」と言っていただいて、スーツケースを開けることはなかった。

ケーンドリーヤ・ヒンディー・サンスターンにしても、最初に手続きで訪問していた頃は、入館時に建物の入口で名前や訪問時間を書かされていた。が、学生として認識されると、顔パス。

なんとも、インドらしい、人力こそ最強、なシステムで回っているんだな、と感じる。



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