ホストクラブについて考えていても、男女の違いに行きつきます。
前回の記事にて、ホストクラブがやっているYouTubeの話をしましたが、折角なので、夜の世界について、もう少し考察してみようと思います。
私が見ているホストクラブのYouTube「ホスラヴ」の動画の中で、私が1番推している方、
「くどしん」さんの言葉に、
なるほど、と感じる説明がありました。
「ホストクラブは綺麗な場所ではない」というタイトルでの動画の時。
"ホストクラブにおいて、1〜2万だけ使い、店の中だけで楽しむ人と、反対にどっぷり泥沼に使って楽しむ人。
その間で、自分の都合の良いように遊ぶ事は出来ないよ。
中間層ってのは存在しないからね、入り口だけで楽しむか、泥沼に入るか、そのどちらかだから。"
とまぁ、このようなニュアンスの事を仰っておりました。
成る程、そうか。
お酒ならまだ、友達と一緒に食事をする時に一杯だけ、と言う人から、昼でも夜でも毎日飲む、と言う中毒に近い人までの間に、それぞれのスタイルがごまんとありますが、
ホストクラブはそうではない。
飲み屋と言うよりは、ギャンブルに近いのかもしれません。
「悪ではないけど、DEEPな場所。」
だからホストクラブは、はした金が溢れる程ある人のお遊びなのだと思います。
でもここで、1つ疑問が。
男性の場合はどうだろう。
女性が楽しむ場所がホストクラブなら、
男性が楽しむ場所として初めに思いつくのは、
勿論「キャバクラ」。
付き合いで仕方なくや、興味本位で一度だけ等、色々理由はあるでしょうが、好むと好まざるとに関わらず、一度は行った事がある、という男性の方は多いのではないでしょうか。
ホストクラブに行った事がある女性の数と比べれば、キャバクラに行った事がある男性は圧倒的に多いかと思います。
キャバクラの場合、"中間層"は存在するのでしょうか。
私は、夜の世界に精通している訳ではないので、正確な所は分かりませんが、ホストクラブと比較すると"中間層"の数は多いような気がします。
自分の生活を圧迫する程ではないけれど、そこそこキャバクラに通っている、という男性、いるのではないでしょうか?
何故でしょう。
ホストクラブもキャバクラも、高いお金を払い、お酒を頼んで楽しむ場所という意味で、目的は同じ筈。何故男性と女性で、こうも違うのでしょうか。
私は、この疑問の1つの答えとして、「女性の収入の低さ」が関係していると思っています。
新卒の初任給こそ、殆ど平等になってきたものの、生涯年収や、管理職における男女の比率を考えれば、まだまだ女性が虐げられていると言わざるを得ない日本の社会。
勿論、能力があり、且つ努力に努力を重ね、経営者や弁護士、医者等、社会的に年収の高い職業に就いている女性もいるでしょう。
しかし、これは割合で言えばほんの一部。
多くの女性は、会社員としても中々管理職に上がれず、収入が上がらなかったり、パートタイムや保育士、介護士等、平均的に収入が低い職についていたり、という方が大勢います。
(保育士や介護士の平均年収が低い事は、それ自体問題ですが、ここでは一旦置いておきます。)
このような言い方をすると、男性から、
「じゃあ努力すれば良いじゃん。」
と言われそうです。
勿論、ごもっともな意見だと思います。
どんな職業に就くにせよ、男性であれ女性であれ、新人でもベテランでも、平社員でも社長でも、学ぶ姿勢を持ち続け、自分の能力を高め続ける必要はあります。自分が出来ない事を社会のせいにする前に、小さな事でも、自分に出来る事を積み重ねていくのは、大事な事ですよね。
でも、1つお伝えしたい事があるのです。
女性に対して、「出世したいなら、自分が力をつければいいじゃん。」と言う事。
それは真実です。
ですが、ここにもう1つの事実も存在しています。
「能力がある男性は成功する。能力がある女性も成功する。これは当たり前の事。
でも、自分の能力以上に出世している男性はいても、自分の能力以上に出世している女性は、殆どいない。」
若しくは、同じような能力の男性と女性がいて、男性の方が出世して収入が高い、というケースもあると思います。
女性が男性のような社会的成功を目指す場合、男性よりも努力や覚悟を強いられているのが、残念ながら今の現状だと言う気がします。
話を夜の世界に戻しますね。
女性は平均して年収が低い所に散らばっている。
年収が高い職業に就いている女性の割合は少ない。
では女性のうち、ホストクラブのような夜の世界でお金を使う人は、どんな人なんでしょうか。
答えは明白ですが、それは「同業者」です。
キャバクラや風俗等でお金を稼ぎ、それをホストクラブで遊ぶお金にする。
それ自体が悪い事とは思いませんし、それを選択するのは個人の自由です。
しかし、そこそこお金を稼ぎたいと思う女性にとって、大ざっぱに分けると、
①努力を重ねて、医者や弁護士、経営者になる
②夜の世界で働く
程度の選択肢しか考えられない事は、余りにも悲しいなと感じます。
男性と女性。
生物学的な身体の構造による区別はあります。
でもそれは、社会的な優劣とは全く関係はありません。
私は男性を一方的に批判したいのではなく、
男性も女性も、それ以外の方々も、
お互いを知る努力をして、お互いを思い合う優しさを持つ事が、1人1人が生きやすい世の中になる上で、重要だと考えています。
と言う事で、頑張ります、私も。
もっと男性の事を知れるように、そして同じ女性の中でも色んな考え方を持つ人がいると言う事に思いを馳せられるように。
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