見出し画像

読書記録(1)

長濱ねるさんの「たゆたう」を読み、
周りへの感謝する気持ちや優しい気持ちに包まれた感じがした。

「ダ・ヴィンチ」で連載されたものが書籍化されたエッセイ本。
その中でも私がとても共感したお話が、
「島の母」というタイトルの話である。

お仕事で少し疲れたので、仕事を休んで五島に帰る、
というお話(とてつもなく簡潔にまとめてしまった)。

タクシーの運転手さんとの話が、
自分と重なる部分があり、涙が出てきそうになった。
私も疲れていた時期があり、見かねた友人が、
「これ以上無理して頑張らないでいい、今は少し休もう」
と言ってくれた。
その時のことを思い出し、重ね合わせながら読み進めた。

「それでも自分にとっては大問題なのですよ」

「たゆたう」長濱ねる 島の母

「まさにそれ!」
その時の、私自身の気持ちを言語化してくれた長濱さんの一文だった。
自分以外の人からみると大したことないし、
そんなの甘えだ、と思う方もいるとは思う。
でも、私からしたら「明日からどうしよう、、」
と思い詰めるくらい「大問題」だった。

「島の母」を読みながら、
私が仕事をお休みするという選択を与えてくれた友人、
休むことを受け入れてくれた会社、
上司や同僚などの周りの方に対して優しさを感じたし、
そして、ありがとうと感謝の気持ちなった。

このエッセイを読んで、長濱さんも優しい方なんだろうな、
と勝手に思いながら、丁寧に読み進められた本だった。

「稚拙でも、独りよがりでも、矛盾していても、これが私の現在地です」

「たゆたう」長濱ねる はじめに 

なんともかっこいい!
今後も、優しくもかっこいい、
そして、魅力的な文章を書ける長濱さんの活躍を応援したいですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?