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読書記録(2)

東野圭吾さん「赤い指」

この作品は「家族」がテーマの作品で、家族のつながりを深く考えさせられた内容です。とても悲しい内容なのですが、
・登場人物の背景や心情の動きが丁寧に描写されていて、わかりやすいように感情が表現されている
・「赤い指」というタイトルの意味がわかった時、隠された真実が暴かれていく展開
・「家族」というテーマに関連して、加賀さんとお父さんとの関係性が丁寧に描写されているところ
などが魅力的な、良い作品だと感じました。

加賀恭一郎シリーズは、阿部寛さんが加賀さん役で映像化されていてます。なので、阿部さんと溝端さんで話が展開していくのをイメージしながら読んだので、読み進めやすかったです。

「刑事というのは、真相を解明すればいいというものではない。いつ解明するか、どのように解明するか、ということも大切なんだ」

「赤い指」 東野圭吾

加賀さんこの言葉は、刑事だけではなく、普段の生活でも言えることだと感じました。相手への伝え方・伝えるタイミングで起こった出来事について意味が変わってくることがあります。同じ出来事でも、捉える視点が変われば意味が変わってくる。そんなことを考えさせられる作品でした。

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