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森の入り口で森の出口を考える。

なんだかんだと言いつつも、それでも蒸留自体は楽しいものです。

銅の蒸留機の中が”コーーーーーーーーー....”という音を発しながら沸騰をし始め辺りにはスギの枝葉の良い香りが漂い始める。

途端に周りを飛び交っていた血を吸う虫が去っていく。
風向きによって風除けの位置を動かしたり、薪の火力を調整しながら時間を計り、水量をチェックし、蒸留水の排水量や冷却水の水量を調整する。
そして、製品はどんなパッケージデザインにしようか、ブランドの名前や製品名はどうするか。マーケティングもどういう経路にしようかな?などと色々と妄想を膨らませる。

蒸留作業の中でもクリエイティヴィティの高い好きな時間である。

蒸留所の仕事はしたことがない人から見ると、この時間が全てかと思われがち。
でも、蒸留の時間など本当に僅かなものでこの時間はご褒美のようなひと時です。
それ以外の殆どの時間は集材と掃除と洗い物に費やされます。

集材現場の作業日記へつづく
https://note.com/kalasunoyamaneco/n/n8735858d3923

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