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右股関節痛の痛みを呈した方に対するピラティスセッション〜症例検討〜

みなさんこんにちは!
理学療法士の荻尾です!

今回は、実際に見させて頂いた方の症例のお話しをさせて頂こうと思います!
(※本人から許可頂いております。)

今回の症例は慢性的に右股関節に疼痛が出現するのがお悩みの方に対して、
どのように問題点を評価して、どのようにセッションを組んでいったのかまとめていこうと思います。

それでは早速見ていきます。

まず最初に確認すること

股関節だけに限った話ではありませんが、
まず最初に確認することは、レッドフラッグがないかです。

そもそも禁忌事項であったり、我々セラピストが介入して良くなる症例なのかを検討しなければいけません。
保険診療ではなく、自由診療で仕事をされている方は、特に気をつける必要があります。

股関節のレッドフラッグで言えば、
・変形はないか?
・大腿神経、腰神経叢に問題はないか?
・大腿骨や骨盤に対して、構造的な破綻はないか?

こういったことを確認する必要があります。

今回は問診においてそれらの項目はチェック済みで問題なかったので、次の評価に移ります。

痛みはどういう時に出現する?

次に今回の方は、疼痛改善が主訴だったので、疼痛に関する評価をしていきます。

どの症状でも一緒ですが、疼痛に対しての確認は、
・運動時痛
・安静時痛
・夜間時痛
この3つは必ず聴取する必要があります。

今回の方は、運動時痛がメインとしてあったので、
運動時痛への評価を更に深ぼっていきます。

運動時痛において更に評価しないといけないのは、
・収縮時痛
・伸長時痛

言い方を変えると、
・圧迫ストレス
・伸長ストレス
・剪断ストレス(回旋やズレ)

こういったストレスによる痛みなのかを評価する必要があります。
しかし、運動時痛は更に2つ難易度を高める要素があります。

・精神的ストレス
・中枢性感作

この2つが厄介な要素になります。

精神的ストレスや中枢性感作は、解剖学的な問題や運動学的な問題がないのに、
運動時痛を発症するので、中枢へのアプローチが必要となります。

今回はそういった要素がなかったので、この2つに関しては記載せず進めていきます。

実際の痛みの評価結果

動作時痛としては、

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