コロナウイルスのせいで33年間買い続けた少年ジャンプを買うのやめた話

まずは、少年ジャンプとの思い出から語らせてもらう。ここでは、作品への思いは記載しない。

出会い

おそらく2つ上の兄が、スーパーで買い物している際に親にお願いして買ってもらったのが最初。ジャンプの存在自体知らなかった私は兄が読んでるところを隣から覗き込んだ。

そこには、アニメでしか見たことなかったドラゴンボールや北斗の拳が載っていた。しかも見たことのないキャラが!当時、私は漫画が先であることを知らなかった。

小学校時代

当時スクールバスで小学校に通っていたため、学校帰りに買えず、パート帰りの母親に買ってきてもらっていた。17時にパートが終わって自転車で約20分、月曜日は母親の帰りがいつも以上に待ち遠しく、17時15分くらいから窓の外を眺めていた。冬は17時すぎるとだいぶ暗くなっているため、姿は見えず自転車のライトを探していた。

高学年になるとコミック本も買っていた。当時お小遣いはもらっていなかったが、父親に坊主にしてもらうと1,000円もらえるという制度と、夏場、父親が東京の知人にカブトムシやクワガタムシを送るために、カブトムシ雄が100円、その他が50円で買い取ってもらえたため、夏はだいたい10,000円程度手に入った。買うものは弟と相談して決めていたが、長期連載作品をまとめ買いしたりして一気にお金がなくなってた。

中学校時代

学校帰りに店がなかったので、中学校時代も母親に買ってもらっていた。部活後帰宅するとすでに母親は帰ってきていたのだが、他の兄弟に読まれている可能性が高く、待ってる時間が辛かった。兄が高校生になってヤングマガジンに鞍替えし、少年ジャンプは読まなくなっていた。大人びやがってって思ってた。

コミックも相変わらず買い続けていた。小遣い制になり弟と交互に買ったりしていた。兄が青年コミックを買うようになったがなかなか見せてくれないわりに、俺の買ったジャンプコミックは読んでいた気がする。

高校時代

帰宅部の私は自転車でコンビニに寄って買い、帰って誰にも邪魔されることなく読んでいた。弟は高校でも運動部に入ったため、毎日クタクタになっていたため次第にジャンプから離れていった。

コミックもほとんど私が買っていた。ただし、高校3年になると自分が家を出ることが近づいてきていることもあって、続刊は買っていたが、新しいものは買わなくなっていた。

大学時代

友達と3人で、ジャンプ・マガジン・サンデーを分担して買っていた。私はジャンプを担当していた。買って読み終わると友達の家に持っていってマガジンを読み、サンデーを読んだ。地味に本を捨てなくていいのは助かった。

コミックは買わなくなっていた。そして、大学1年の夏休みに実家に帰ると弟がほとんどのコミック(300冊くらい)を売っていた。弟も家から出るのを考えるとわからないでもないが、私に売る本の相談も分け前もなかった。

社会人時代(20代)

めちゃくちゃ仕事が忙しかったけど買っていた。この頃はリフレッシュ的な意味合いが大きかった。だから通勤時ではなく、家に帰る途中にコンビニで買い、家でベッドに寝そべって読んでた。仕事を忘れるわけではないが童心に帰ってリラックスするためだったイメージが今でも強い。

社会人時代(30代)

タバコを吸わない私が、毎週月曜日にジャンプを買うことで駅の売店のおばちゃんに覚えてもらったのは嬉しかった。休刊のときでさえ、「今日はないよー」と声をかけてくれた。そんなときはカロリーメイトのチーズ味だけ買っていた。

ただし、惰性で買ってる感はあった。仕事のストレスもほとんど無くなり、リフレッシュ的な意味合いは無くなり通勤電車での時間つぶしに近くなった。正直何度かやめようかと思ったけど、個人的にはかなり自分に影響を与えたものだし、恩恵もあったから、少しでも還元できたらという意味合いも含めて買っていた。ただ、軟派な漫画が増えてるのが気になってた。軟派というか女性の肌が露出するやつ。基本読まないが、新連載でひとまず読んでるときにそういった絵が出てくるのは、紳士を装いたい私としては嫌だった。ってか、こういうのを見たくない人もいるだろうと思うからこそ気を使った。

そして

コロナウイルスによる、緊急事態宣言をうけ私もテレワークするようになり、朝コンビニに買って家で読んでいた。ただし、4歳の子供の目に触れるようになった時、ぽんと置いておくには肌が露出しているページが多すぎた。子供は絵で面白そうなものを探すため、パラパラめくるのだがそういったページは結構デカデカと描かれているので目に留まる。子供にはちゃんと性については教えたいと思うが、まだ早いし、「どうして裸なの」と聞かれた時に、その前後のページを見ても理由が説明できなかった。

もちろん、私が子供の頃にも電影少女があったし、ターちゃんもあったし、ぬ~べ~もあったけど、毎週じゃなかったし、それ自体が目的の作品ではなかったと思う。

実際に、少年ジャンプのメイン読者の年齢層が上がり、そういった漫画が合ったほうが売り上げいいのだろうなというのも想像がつく。

電子版を買えばという話もあるが、私にとって電子版で買うには読まない作品が多すぎる。

結局、ジャンプから友情・努力・勝利の色が薄くなってきていたのはわかっていたんだが、私はずっと友情・努力・勝利を少年ジャンプに求めていたんだ。

最後に

ずっと楽しませ続けてくれた漫画家さん、編集者さん、印刷屋さん、製本屋さん、物流の方々に感謝しつつ、私が最初に読んだであろう、週刊少年ジャンプ1988年6号と最後の、週刊少年ジャンプ2020年20号の作品リストを記載して終わりたいと思う。

週刊少年ジャンプ1988年6号

雷鳴のザジ(車田正美)
聖闘士星矢(車田正美)
コスモスストライカー(田中誠一・戸館新吾)
北斗の拳(武論尊・原哲夫)
ドラゴンボール(鳥山明)
ついでにとんちんかん(えんどコイチ)
ハードラック(樹崎聖)
はるかかなた(渡辺諒)
魁!!男塾(宮下あきら)
燃える!お兄さん(佐藤正)
ジョジョの奇妙な冒険(荒木飛呂彦)
キャプテン翼(高橋陽一)
シティーハンター(北条司)
こちら葛飾区亀有公園前派出所(秋本治)
山下たろ〜くん(こせきこうじ)
ゴッドサイダー(巻来功士)
THE MOMOTAROH(にわのまこと)
おとぼけ茄子先生(高橋ゆたか)
ゆうれい小僧がやってきた!(ゆでたまご)


週刊少年ジャンプ2020年20号

森林王者モリキング(長谷川智広)
Dr.STONE(稲垣理一郎・Boichi)
ぼくたちは勉強ができない(筒井大志)
マッシュル-MASHLE-(甲本一)
ニューロ秒速点火(ツカダハル)
ONE PIECE(尾田栄一郎)
鬼滅の刃(吾峠呼世晴)
ハイキュー!!(古舘春一)
約束のネバーランド(白井カイウ・出水ぽすか)
ブラッククローバー(田畠裕基)
呪術廻戦(芥見下々)
僕のヒーローアカデミア(堀越耕平)
アクタージュ act-age(マツキタツヤ・宇佐崎しろ)
ミタマセキュ霊ティ(鳩胸つるん)
チェンソーマン(藤本タツキ)
AGRAVITY BOYS(中村充志)
アンデッドアンラック(戸塚慶文)
夜桜さんちの大作戦(権平ひつじ)
ゆらぎ荘の幽奈さん(ミウラタダヒロ)
魔女の守人(坂野旭)

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