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「早く〇〇しなさい!」を減らすため

上の息子が小学生になり、朝のドタバタがひどくなった。

「早く起きなさい!」「早く着替えなさい!」「早くご飯を食べなさい!」「早く靴を履きなさい!」1フレーズに付き10リピートは余裕である。

最初は生活スタイルも変わったし、こんなもんかと優しさを含んで言えていたフレーズも、1週間立つと次第に怒りの感情が入り始める。

妻のフレーズにも怒りの感情が含まれ始め、妻と話し合い、手を打ち始めた。


まずは、起きる時間を30分早めることにした。時間に余裕がないから急がせてしまっていると。

たしかに余裕はできて1つ1つの準備に時間がかけられるようになった。ただしフレーズの種類とリピート数は減らない。

むしろ、睡眠時間確保のため、早く眠らせようと「早くお風呂に入りなさい!」「早く着替えなさい!」「早く歯を磨きなさい!」「早くお布団に入りなさい!」のリピート数が増えた。(フレーズは以前から言ってた)


そんなとき、妻がフィンランドにいる友人に聞いた話をしてきた。その友人の子供が通っているプレスクールでは先生が全く怒らないらしい。何かしてもらいたいときには、さっと砂時計を置くというのだ。

早速、いくつかの候補から上の砂時計を選び、購入した。そして使い始める。

まず、親のフレーズが変わる。「これが落ちるまでにご飯食べようか。」「お着替えはどれが落ちる前でにやる?」。そしてリピートではなくなる「これが落ちるまでに終わるかな?」「もう少しで終わっちゃうよ?」正直、これだけで気持ち的にはかなり楽になった。

そして、想像以上に子どもたちは時間以内に終わらせるようになった

今まで、時計を指して「30分までに〇〇しようか」とか、Alexaにタイマーセットして「タイマー切れるまでにできるかな?」とか試したことはあった。Alexaのタイマーは少し効果があったが、Hackできるほどではなかった。

やはり、目に見えていることが大事なのかもしれないと思い、アナログのダイヤルタイマーも買ってみた。時間が減っていくことを目視できる物を探した。

12分までなら自由に時間を設定できるのでこっちを使うと考えたが子どもたちは砂時計を選んだ。

勝手な考察だが、個人的にポイントは次の4点だと思う。
・いくつかの選択肢の中から選ぶということ
・減っていく様が見えること
・すぐ繰り返せること(ひっくり返すだけ)
・終了時に音がならないこと

特に3番目が大きい。これは4番目があることで成り立っているのだがAlexaのタイマーやダイヤルタイマーだと時間が来たとき音で遮られるため終了感が強い。それに対し砂時計は、「あれ、もう全部落ちた?」くらいの感覚なので、もう1回/もうちょっとを追加する障壁がすごい低い。

つまりはチャレンジに失敗した時の心的負荷と、チャレンジを完了させる再挑戦の心的障壁が低いのだと思う。

上の息子は公文のプリントを1枚1分と決めてチャレンジし、1枚毎にこれだけ砂が残ったと言いながら勝手にタイムアタックしている。砂が落ちきっていても「あーだめだったか」くらいだ。

しかも、その方法で10分で10枚終わらせられる。10分で10枚やろうとしてもと集中が続かずそうはいかない。

今日も子どもたちは小さな成功体験と失敗体験を積み重ねているが。。。。


「早く起きなさい!」だけは減っていない。



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