【第7冊目】経済発展の理論(シュンペーター)

第7冊目について記述します。

経済発展の理論―企業者利潤・資本・信用・利子および景気の回転に関する一研究〈上〉〈下〉シュンペーター)岩波文庫

シュンペーターは、オーストリア・ハンガリー帝国生まれの経済学者です。彼は、イノベーションが経済を変動させるという理論を構築しました。この思想は、現代においても受け継がれています。経済発展や経済成長という概念は、彼によって本格的に理論化されました。経済学になじみのない人は、インターネットで、「ケインズ」「シュンペーター」と検索すると、経済学に関する興味深い検索結果が得られるでしょう。それほど著名な経済学者です。

私は、このシュンペーターの「経済発展の理論」を倣ったわけではありませんが、発想的に近いものがあり、経済回復に関しても一定の理論というか方法論があると考え、近々「経済回復の理論」と題した論考を発表しようと思っています。この数年間の、経済回復への取り組みを、理論化してまとめることにより、マクロ経済的な経済危機から脱する方法を普遍化しようとする試みです。既に、骨格はできていますが、より詳細な解説を加えている途中です。

経済発展・経済成長にも、一定の理論的根拠や方法論はあります。ただ、それは、一つに決まったものではなく、その時その時の社会・経済状況に応じて、柔軟にアレンジしなければなりません。しかし、根本的な理論というものは、ある程度固まっています。現代版「経済発展の理論」を刊行することも、また、面白い試みかもしれませんね。そこにも挑戦したいと思っています。


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