【第1冊目】Oxford数学史(共立出版)
第1冊目の本について記述します。
「Oxford数学史」(共立出版)
皆さんは、「数学」というものについて、どのようなイメージをお持ちでしょうか?「ピタゴラスの定理」?「サイン・コサイン・タンジェント」?「微分・積分」?どれも、有名な概念ですが、一方で、「苦手だなあ・・・」とアレルギー反応を示す方もいらっしゃるでしょう。
数学にも、長い歴史があり、古代の社会から、人間は「数」に関する概念を構築してきたのであり、そこには、様々な社会的背景と学問的背景が関わっています。
この本は、「従来の数学史のテーマや方法論とはまったく趣を異にする新視点から描かれた数学史であり、数学文化史と言ってもよいものである」とまえがきに記されているように、文化的な側面から数学の歴史をとらえて記述した本だそうです。確かに、一般的な数学書とは違い、数式などはあまり使用されていません。ですから、いわゆる数式アレルギーのある方でも、通読することができるのではないでしょうか?ただし、結構厚さがあるので、通読するには一定の時間がかかりそうです。
数学に興味があり、数学の歴史を考えてみたい方には、良い本だと思います。現代社会は、情報処理技術に高度に依存しており、数理科学的な思考も必要不可欠になっています。皆さんも、この本に触れることにより、数学の歴史について考えを巡らせてみませんか?
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