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古畑任三郎、「閣下」からの「今、甦る死」があって本当よかったと思った初見時の話。他

最近またTverで『古畑任三郎』が無料配信されてますね。
ファイナルシリーズ「今、甦る死」の配信も始まりました。

で、本題の前に配信サイドに言いたいことなんですが、
『すべて閣下の仕業』を配信しないと 古畑さんが珍しく本気でショックを受けて 珍しく今泉くんが古畑さんに同情して心配することに配信初見勢は「??」ってなるじゃないですか!!! せめてFODは配信やらない!?
でもあのシーン大好きだから再摂取できて私はとても嬉しいです。
ウレシイ…ウレシイ… あのシーンの為に『すべて閣下の仕業』があったと言っても過言ではない。

そして今からする話は、Tver配信なし・なぜかFODも配信なしのエピソード「再会/古い友人に会う」「すべて閣下の仕業」を 前提 とした内容となります。「甦る死」のネタバレも当然あり。 ネタバレは見ない! という方はこのまま閉じてレンタルor購入して本編視聴するなりなんなり、大丈夫な方はこのままスクロールで。

なお、話の前提となる『すべて閣下の仕業』。初見時の私は、ラストシーンに衝撃を受けて盛大に戸惑い、消化できず、混乱し、独りで必死に全力で「ろくろ回し」をしていました。滅茶苦茶しつこく、長く、ろくろを回し続けてました。 その初見ツイート(当時)は全て「min.t(ミント)」に一応まとめてありますが、見る必要皆無です。単純に以下の話は再放送セルフまとめに過ぎないという話です。



2年前、初見時の私が『閣下』を見終えた直後の投稿。

『すべて閣下の仕業』で尾を引きまくってるのでとても今泉スピンオフを見れる精神状態じゃないと喚く私のツイート(DVD再生画面画像を添えて)
うるさい。


勃発する盛大なろくろ回し一連ツイートの始まり

「古畑さん、今頃何やってるのかなぁ……」

後味悪い事件を解…解決したとは言えないんだよな。

とりあえず今は、3期最終話で古畑さんが言った「彼が、非常に打たれ弱い人物だとしたら?」は被害者だけの問題じゃないだろ、ってことを思い知らせるセルフ逆張りの回なんだろうなと思ってるけど。

「自分の犯した罪を、罪と思わない人間…最も憎みます」と言う古畑さんは間違ってないが、犯人を詰めて詰めて心底『詰んだ』と思わせてしまうとって感じの…。3期5話「古い友人」では「幾らでもやり直せる」と言ったにもかかわらず、古畑さんの閣下に対する感情が憎悪にだけ溢れてしまった結果の…
これがまだ続く。



 第3シリーズ最終話で古畑さんは「誰ひとり逮捕の瞬間、悪あかぎをしなかったこと」を「自慢」していたが、閣下は自身が犯した罪を心から罪と思わず、他人に罪を擦りつけてまで悪足掻きをするしで、閣下は悉く古畑さんの地雷を踏みまくっていた。
さらに言えば、古畑さんの性格は端的に言ってしまえばシンプルに良くはない。口が悪くなるが「カスい」。 自分の気に食わない事はとことん嫌がるし、従業員に客席での食事はおやめくださいと注意されても続行する・自販機を蹴り飛ばすといった迷惑客的なカスさ、パワハラをするカスさ等々、目白押し。犯人に対しても好意的に見る相手ならともかく、そうではない相手には辛辣。特に閣下。

閣下が古畑さんの地雷を悉く踏んでいった結果、古畑さんは、

「閣下がどんな人生を歩んでこられたのか、実のところ何の興味もない。閣下が今後、どんな活躍をされるのか、正直申し上げてどうでもいい事です」

『古畑任三郎スペシャル すべて閣下の仕業』

シリーズの中で最も辛辣な言葉を犯人に言い放ち(体感)、
その後 閣下は自死した。

しかし、犯人が死んでも事件が解決したことにはならない。
まして、第3シリーズ 第5話『再会/古い友人に会う』では、

「しかし。しかし! あなたは死ぬべきではない。 たとえ全てを失ったとしても、我々は、生き続けるべきです。 私はこれまで、強制的に死を、選ばされてきた死体を、数多く見てきました! 彼らの、胸の中を忘れることはできません! 彼らの為に我々は、生きなければならない。それが、我々生きてる人間の、義務です」
「死ぬよりつらい日々が待っていても…」
「だとしてもです」
「…全てを失うことは耐えられない…」
「また1からやり直せばいいじゃないですか!」
「俺達は幾つになったと思ってるんだ…!  もう振り出しには戻れない!」
「とんでもない! まだ始まったばかりです!  幾らでもやり直せる。よろしいですか。よろしいですか? たとえ、たとえですね、明日死ぬとしても。やり直しちゃいけないって誰が決めたんですか…?
 誰が 決めたんですか」
「……」
「まだまだこれからです」


胸に迫る演技とセリフ、作中初の「犯行・自殺の阻止」はシリーズ屈指の名シーン。企画当初はこれが最終回だったというのも頷ける。(解決編前のトークで明かされている事実)

からの、

「すべて閣下の仕業」

「今、甦る死」



初見の私は酷く食らった結果、恐る恐る『甦る死』を見た。

古畑さんが「閣下の自死」を

ちゃんと食らってる!!!!!!!



今泉「あんな落ち込んだ古畑さんを、僕 初めて見たよ」
西園寺「一番の容疑者が死んでしまったわけですからねぇ…」
今泉「僕は知らないけど、例の日本大使の事件、あん時もそうだったんだろう? これで2度目だからねぇ、そりゃ堪えるよ」
西園寺「しかし、今回は自殺ではないようですよ?」
今泉「でもこれで永遠に犯人を捕まえる事ができなくなっちゃった訳だし、あの人にとっちゃそりゃあ、悔しいと思うよぉ?」

今泉「古畑さん……」
古畑「チッ、今泉くん」
今泉「はい」
古畑「なーんか甘いもの食べたいね」
今泉「甘いものですか」
古畑「食パン丸ごと焼いてさ。熱い所にバニラアイスクリーム乗っけてさ。ハチミツかけてさ。シナモンシュガーかけてさ。スポイトソースちょっとだけ掛けてさ。そんなの食べたいなァ…」
今泉「作ってもらいましょうか。パンなら一杯ある」
古畑「都会に戻ろう…この村は私には向いてない」

古畑任三郎スペシャルシリーズ 古畑任三郎ファイナル「今、甦る死」
Tverでは、1:19:00 辺りからの会話。


 私はこれで大変助かった 安堵した 安心した ほっとした 嬉しかった。
『甦る死』が存在するおかげで「閣下の死ってなんなんだろう……」と無駄に考え続けて思いを馳せて睡眠時間が破壊され尽くされずに済んだ。
本当に あってよかったファイナルシリーズ。

古畑さんが「閣下の自死」をちゃんと食らってて、
今泉くんが古畑さんを同情して心配して、
アホ程甘党な古畑さん繰り出してくれて、
私は嬉しい。あのシーン大好き。定期的に摂取したい。

定期的に摂取したいからTver・FODは『再会/古い友人に会う』『すべて閣下の仕業』も配信して『今、甦る死』の3つ合わせたハッピーセットを摂取可能にしてください。
あとついでにスピンオフ『巡査・今泉慎太郎』も配信されないかな。
古畑・今泉コンビも最高だけど、
桑原・今泉コンビも最高。
最高だよ最高。毎回最後に今泉くんが桑原に泣きついて………

悲しい。桑原役の伊藤俊人は、40歳の若さで亡くなられてしまっている。よって、第3シリーズのスピンオフ『大空の怪事件(2004)』には出演されていない。悲しい。

桑原今泉コンビ好き過ぎて 第3シリーズに桑原不在なのが悲し過ぎた。 妄想与太話を書き殴って自己を満足させるしかなかった(セリフ箇条書きレベルの物でも自分の為にやっていることなので考えてる分には凄く楽しかった)

心がスピンオフ科学研究室に囚われているから3期にスピンオフあった場合のことをまた考えてしまうやつ https://fse.tw/FvEtOutF#all
桑原不在でもスピンオフあったんだからファイナルにもスピンオフ欲しくなる って呟いてる気になってたけどしてなかった、ほしいな………となって無駄にだらだら書き殴ってた与太話メモ(没) https://fse.tw/P48AzrOt#all


私がnoteで『古畑』の話をするのは後にも先にもこれっきりになると思う為、どんどん過去に書き殴ったことを再放送してしまおう。

ファイナル 最終回『ラスト・ダンス』
古畑さんが愛おしくて、私は好きです。

田村正和は亡くなられてしまって、あの先の物語を映像を拝むことは出来ないけど、世間知らずで生きてきた犯人の"先"はあるんだと、罪を犯して終わりじゃない、希望のある終わり方。
いじらしさすらある淡い恋は、犯人が "これからの人生" を生きていく為にも、門出を見送る為の儀式か何かのようで、古畑さんが恋愛すると言ってもそんな嫌な感じはしなかった。明確に結ばれてたら、おいおいおいちょっとそれは話が違うだろ…とはなってたと思うけども。犯人はシリーズ第1話の再演みたいな所もあって、私はとても好きな、あれこそが最終回でよかったと思える回。

人は再スタートできる話をやればやる程、閣下(と音弥)の件が心に残って消えない傷痕になるし、閣下の件があるからこそ「変化」する道を選ぶことができた犯人が光輝く…。特に閣下は必要な"影"というか
ふせったーに投げた雑感メモ、修正したくもなるが面倒。過去の自分が悪い。
https://fusetter.com/tw/es2N7DAi#all



 『古畑』、2021年前までの私はパロディやモノマネ、かつてイチローが出演していた回があるといった超絶ぼんやりイメージしか無く、興味も持ってなかった。(昔からドラマ・映画も見ない人間で、2019途中までの自分に至っては「生身人間露出コンテンツは(特撮ヒーローという例外を除き)極力見ない」という拗らせ方をしていた…)

しかし、Tverで無料配信が始まった頃にはお笑い関係を見るようになり、Twitterリストに流れてきた 第1シリーズ 第4話『殺しのファックス(笑福亭鶴瓶回)』をなんとなく視聴。そのギャップに思いっきりガツンとやられた。
「なんでこんな……古畑任三郎は愛嬌もある魅力的なキャラクターだって!!! なんで誰も教えてくれないんだよ!!!!(虚空に向けた全力責任転嫁)」となった。

田村正和が演じることで古畑さんに気品も宿るし、チャーミングな所もシリアスな面もたまらない。さすがに度を超えたカスムーブはどんなに役者が魅力的でもカバーしきれない所あるが。
今泉くんも、愛嬌と哀愁に溢れる感じ……たまらない……。

まぁ今泉くんも今泉くんで 第1シリーズ最終回『最後の挨拶』では古畑さんを殺したがってるし、『笑いのカンガルー』以降は脳直言動が目立つようになり、スピンオフ『巡査・今泉慎太郎』ではがっつり古畑さんの悪口陰口をたくさん桑原に言っている。

古畑今泉コンビはどちらも性格悪いところある年の差主従コンビ。
桑原今泉コンビは同期わちゃわちゃコンビ。かわいい。

2022年4月8日のツイート(当時)

同じ動きしちゃ駄目ゲームも本当にやってみせる桑原。本当、ノリが良い友達って感じでいいなぁ桑原と今泉コンビ
『巡査・今泉慎太郎』たぶん第5話「慎太郎危機一髪の巻」

”〇〇言ってはいけないゲーム”を仕掛ける今泉くん。
案の定 天然のミスを初手でかまし、敗北。そして桑原に抱きついて慰めてもらいながら退室して終了するのがお約束パターンなんですね。しかし仲いいなあこの2人!
『巡査・今泉慎太郎』たぶん第6話「まいったぜ慎太郎の巻」


 『巡査・今泉慎太郎』第9話「箱入り慎太郎の巻」
桑原が言った通りの虚しい隠れんぼ。 でも古畑さんは帰ってしまったのに、中学振りのリコーダーを拭いて誤魔化そうとしてあげたり(バレるまでの遅延行為でしかないとしても)、"いつもの"泣きつきで「だから言わんこっちゃない!」と言いながらも優しく背中ポンポンしながら運んでくれる。優しすぎる。
 『巡査・今泉慎太郎』第9話「箱入り慎太郎の巻」  桑原、本当にいいやつだ。


あと他に何かあったかな、まぁとりあえずそんなところで。久々にちょっと見て「今泉くんと西園寺くんも身長差あって味があるな…」と思いましたね。この2人の凸凹感きらいじゃない。どちらかと言えば寧ろ好き。そうは言っても3期は今泉くんの扱い悪すぎるが。

古畑任三郎スペシャルシリーズ 古畑任三郎ファイナル「今、甦る死」 


 第3シリーズは今泉くんの扱いの悪さが目立ち、古畑・今泉のコンビ感が無くなってしまうのはさみしい事だけど、今泉くんと西園寺くんの2人が隣同士でいるのを見るとかわいいなぁと思う。
ただ、第3シリーズ 3話「古畑、風邪をひく/灰色の村」はラストシーンめちゃくちゃ良くて好きな回だけど、いくら今泉くんが脳直ムーブマンと言えど流石に可哀想だと思う。

そして心がスピンオフ空間に囚われている私は自己を満足させる為に「風邪をひく」後日談の架空スピンオフ台詞箇条書き与太話妄想を書き殴ったのだった。

3期3話「風邪を引く(村の回)」直後のスピンオフ時空を、なんでまた考えて…?(クソ自問自答)
でもこの回は特にスピンオフが欲しくなってしまった。自分で書き殴ったものに全然まったく納得がいかなくてもド深夜の幻覚に頼るしかないんですね
https://fse.tw/reAiTS5Z#all
こいつ常にド深夜テンションだな(実際の投稿時間・深夜2時)

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