りさこ

25歳・東京在住会社員 思いつくまま、気が向くままに書いていきます。

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最近の記事

#8月31日の夜に

不安を抱える君へ 何かの始まりに消えたくなっている君へ 何かの終わりに震える君へ 無理して精一杯生きている君へ。 明日が来るのが怖い夜は、 目をつぶって想像しよ。 背中から海にゆっくり沈んで、 色んな方向にゆっくり回転する。 上も下も関係なくなって、呼吸が深くなって、眠くなる。 生きた心地がしない時は中々そう思えないけど、時は前に流れるし、今が全てじゃないからさ。 今日は寝てみるのも手だったり。 P.S. どうしても眠れない様だったら、このハッシュタグ漁ろう。みんな

    • 『卒業』

       上手く思い出せないが、きっと色々あって、本当に色々あって、色々な選択肢もあって。わたしは自殺を選んだ。  死んだ先に広がっていたのは一面のワスレナグサとカスミソウ。ただ夢を見ているだけの様な感覚に、少し拍子抜けする。  特に理由もなく呆けていると、見つめる方向からカランコロンとご機嫌な音が近づいてくる。しばらくすると、光沢のある白いワイシャツを膝まで着た少年が小走りでこちらに向かって来るのが見えた。琥珀色のクセ毛が風に揺れて、どこからかアーモンドの良い香りが広がった。

      • 『眠れない夜に。』コロナで眠れない夜が増えて分かったこと。

        眠れないので自分の眠れない夜遍歴について考える。  私の1番古い「眠れない夜」の記憶は、小学校2年生の時。夕食時になんとなく流れていたドラマで、人がボコボコに殴られて、血だらけで車に押し込められるというシーンがあって、何故かそれに死の恐怖を感じた私は、「死にたくない。」と一晩中シクシク泣いた。  それ以降も中学卒業くらいまでは、漠然とした不安や恐怖を抱えては眠れないということが、隔月に一度くらいのペースであった。  高校にあがってからは、感情のコントロール力も向上したの

        • 『破局』

          どっちでもいい。 それ矛盾してない? 言ってる意味わかる? 覚えてない。 その話めんどくさい。 疲れるわ。 機嫌悪いね、生理? 太った? 痩せた? だりぃ。 わりぃ。 デカいサメとか出てくる映画観よ。 完 破局

        #8月31日の夜に

          『キッチン』

          32年目の実家暮らし。  先月定年を迎えた寡黙な父、元栄養士の母、都内で研修医を勤める弟との4人暮らし。  私は思春期の頃、盛大にグレた。私の頭と行動のバランスがガタガタと崩れ、ほとんど学校に行かなくなったあの頃から姉弟間格差が生まれ始めたのだと思う。私と弟の間には常に一定量のプラスとマイナスしか存在してはいけないかの様に、私が堕ちる程、あどけない末っ子だった彼は自慢の息子へと変身していった。時が経つにつれて私も落ち着き、なんとなく受験した大学になんとなく通い、今や都心を

          『キッチン』