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ストーリーの記憶があまりないんですが、ああこれが記憶屋なのか/『記憶屋 あなたを忘れない』【ネタバレ感想】

 ※この感想にはストーリーのネタバレに触れる箇所があります

 駅の向かいのホームで見かけた付き合ってる彼女に声をかけたら「え?誰ですか?」と(俺も言われたことがある)背筋も凍る返事をされ「誰かに彼女の俺の記憶を消された!」とどう考えてもフラれたとしか言いようのない証言のところ、都市伝説の記憶を消す「記憶屋」というのがいるので「消すことができるなら記憶を戻すことが出来るかも!」と山田涼介くんが記憶屋を探し始める話。
 
 昨日の『太陽の家』に引き続き土砂降りの雨の中でずぶ濡れで慟哭するシーンを見せられ、この演出をなんの疑いもなく入れ込むのはそろそろ止めにしませんかね。ノーモア雨での泣き演技。
 
 あとヒロインですが、ああいった「求愛の押し売り」のような女性は同性からみてどうなんでしょうか。山田くんは実は感づいているけど面倒くさそうですっとぼけていたのではないかと思えてくるほど。
まあ、この映画は基本的に右往左往する山田涼介くんを愛でる映画ですね。
 
  記憶屋って言うからてっきり『追憶売ります』のように記憶を植えるようなディック的なものを想像していたら記憶を消すほうだったのですが、忘れたい記憶は消したほうがいいとかいや記憶は残したほうがいいとかもう見ていてどっちでもいいよ!とウンザリしていて、途中のストーリーの記憶があまりないんですが、「ああこの映画が記憶屋なのか(ダブルミーニング)」とこの感想で書くいいネタが浮かんだと思ったらクライマックスで弁護士の佐々木蔵之介からの手紙で「悪者は法で裁かれなくともいつか天罰が下る。しかし罪は許そう。神様はそういうふうに人間を作ったんだ」と、そんな話してったけ?と重要そうなセリフの伏線の記憶を失ったことを後悔してたら手紙を読みながら山田涼介くんが号泣していて、エンドロールはなぜか中島みゆきの「時代」が流れてそこはHey!Say!JUMPの歌じゃないの?とツッコミを入れたところで105分経過しました。

お疲れ様でした。

鑑賞日:2020年1月20日

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『記憶屋 あなたを忘れない』
第22回日本ホラー小説大賞で読者賞を受賞した織守きょうやの小説を、「Hey! Say! JUMP」の山田涼介主演で映画化。大学生の遼一は年上の恋人・杏子にプロポーズするが、その翌日から彼女と連絡が取れなくなってしまう。数日後に再会した彼女は、遼一の記憶だけを失っていた。信じられない思いの遼一は、人の記憶を消せるという都市伝説的な存在「記憶屋」のことを知り、大学の先輩で弁護士の高原に相談して杏子の記憶喪失の原因を探り始める。幼なじみの真希や高原の助手・七海らと調査を進めるうちに、人々の中にある忘れたい記憶やその奥にある思いに触れていく遼一だったが……。ヒロイン・真希役に芳根京子。遼一の記憶を失う恋人・杏子を蓮佛美沙子、弁護士・高原を佐々木蔵之介がそれぞれ演じる。監督は「ツナグ」「僕だけがいない街」の平川雄一朗。
公開日:2020年1月17日
2020年製作/105分/G/日本
配給:松竹


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