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いつのまに作ってた? /【ネタバレ感想】『バッドボーイズ フォーライフ』

※この感想にはネタバレとなる箇所があります。 

年に数本、僕の映画レーダーをかいくぐっていきなり目の間に現れる映画がある。昨年では『TAXi ダイヤモンド・ミッション』とか『ハロウィン』とか『メン・イン・ブラック・インターナショナル』とか『パピヨン』とか『アイアン・スカイ 第三帝国の逆襲』とか『ヘルボーイ』とか。
 これらの映画はほとんど続編やリメイク作品なんですが、公開前に各媒体や劇場で予告編などを見ているはずなんですよ。それでも劇場で公開されると「いつのまに作ってた?」「聞いてないぞ」と現場で発見することがあります。
 たぶん公開前に情報を目にしても「今更リメイク?」「今更続編?」と自分の中でまったく待ち望んでいなかったものなので、さほど関心を示さずに無意識に記憶に留めずに忘却の彼方へとすっ飛んでいった作品なんだと思います。
 そう考えると、僕のような「待ち望まれていない続編」のイメージを持ってしまうぐうたらな映画ファンのために『スーパーマン』のリメイクを『マン・オブ・スティール』という新規タイトルにしたこともナルホドと納得してしまいますね。

ということで『バッドボーイズ フォーライフ』ですよ。「待ち望まれていない」感バリバリで(個人の感想です)、オイいつ作ってたんだ(個人の感想です)と思わずにはいられない直球タイトル。そもそもオリジナルの『バッドボーイズ』は1995年の作品ながら『トランスフォーマー』の監督でもあるマイケル・ベイのデビュー作で、主演のウィル・スミスとともに出世作なんですが、スピーディーでド派手なアクションとマーティン・ローレンスとの軽妙な掛け合いとダイアナ・キングの主題歌『シャイガイ』、ボブ・マーレイの「Bad Boys」(映画は「Inner Circle」ver.)などMTV的なノリの良さでヒットした映画です。もちろん公開時に映画を観ておりますし、2も観ております。僕の世代の映画ファンの間では『バッドボーイズ』と聞けばシャイガイ!ってなもんですよ。そのくらい有名な映画です。当時は。
 
一作目から8年後(これでもかなり時間が経ってますね)の2003年には『バッドボーイズⅡバッド』という続編も公開され、その17年後の2020年に第3作目の続編がこの『バッドボーイズ フォーライフ』です。
 
で、感想ですが、 
中盤で睡魔に襲われて意識が飛びました(個人の感想です)。
しかしストーリーは問題なく追えました(それは問題です)。
映画はアクションに次ぐアクションで全編がクライマックス!(使い古された感想)
眠くてうつらうつらしながらそろそろクライマックスかなと腕時計を見たら(時計を見る行為自体で察して欲しいですが)まだ30分しか経ってなかった時の衝撃はハンパなかったです。
そう、だって全編クライマックスだから!
なんちゅうか、こう、メインディッシュが初めから出続けたらやっぱりどんなに料理が美味しくても後に残るのは凡庸な感想しかないですよね。
あ、けど途中で警察の同僚たちとの飲み会とか、主人公たちの娘の結婚とか出産とかあったりして、『リーサル・ウエポン4』のような箸休めもありました。

そして最後のクライマックス(日本語が変)もハンパなかったです。
 ネタバレはせずに言えば、「それどうなのよ?」です。『ロマンスドール』と同じ感想です。ウィル・スミス=子供=『ジェミニマン』がすぐに頭に浮かびました。
どうも立て続けにウィル・スミスの映画では自分の血とか遺伝子を引き継いだ息子というものを登場させてはその納め方が斜め上ですね。
 
映画見終わったら皆「あれどうなのよ」と言うと思うんですけど。

前2作を監督したマイケル・ベイは検索に「マイケル・ベイ」と入力すれば「爆発」とついてくるくらい、まあ爆破する映画ばかりの監督なんですが、本作はベルギー出身のアディル・エル・アルビ&とビラル・ファラーという監督に代わっており、マイケル・ベイ不在をアクション映画の名人であり前作でもベイとタッグを組んでるジェリー・ブラッカイマーが製作に(『ジェミニマン』も!)、そして薄っぺらいアクション映画の脚本を書かせたら右に出るものはいないジョー・カーナハンという鉄壁の布陣でカバー。果たして今作は、やっぱりマイケル・ベイって見せ所がわかってるんだなという良いのか悪いのかベイ再評価につながってしまいました(個人の感想です)。

前作、前々作を観て予習をしておけば楽しめたのかもしれませんが、劇場で「いつ作ってた?」というくらい不意打ち気味だったので、映画って見る側の心構えってとても重要なんですね(雑なまとめ)

そんな本作、実は本国アメリカでも予想を大きく上まわるヒットを飛ばしていて、本国では待ち望んでた人が結構いたようですね。

鑑賞日:2020年2月1日

ウィル・スミス&マーティン・ローレンス主演による大ヒットアクション映画「バッドボーイズ」の17年ぶり新作となるシリーズ第3弾。マイアミ市警の敏腕刑事コンビ、マイク・ローリーとマーカス・バーネット。ブランド物のスーツをスタイリッシュに着こなし、得意のドライビングテクニックでポルシェを飛ばすマイクに対し、マーカスは家族こそが守るべき大切なものと考え、そろそろ引退を考えている。若いエリートたちと組むことになった2人は、自分たちが年寄り扱いされることに我慢できない。そんな中、マイクが何者かに命を狙われ、バッドボーイズ最大にして最後の危機が訪れる。「ギャングスタ」で注目を集め、18年米バラエティ誌による「見るべき10人の監督たち」に選出された新鋭アディル・エル・アルビ&ビラル・ファラーがメガホンをとる。
公開日:2020年1月31日
2020年製作/124分/R15+/アメリカ
原題:Bad Boys for Life
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


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