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JERUZALEMの“Z”はゾンビのZ /『エルサレム』

映画『エルサレム』を鑑賞。

チャラい若者が異国でのバカンスを自撮りしながら「エルサレムなう!ユダヤ教リスペクト!#ユダヤイケメン #嘆きの壁 」とかやってるところで恐怖のどん底に突き落とされるの見てイラついていた観客の心をスッキリ穏やかにさせてくれるいつものアレ映画。

“地獄の入り口は3つある。1つは砂漠に、1つは海に、もう1つはエルサレムに”
というタルムード(現代のユダヤ教の主要教派の多くが認めている聖典)の引用(本当にあるのか知らない)が冒頭に現れて煽りまくりますが、その地獄の入り口であるエルサレムからゾンビが出てきます。
入り口なのになぜ出てくるのか。

ちらっと映るユダヤ教のラビだけでなくキリスト教カトリックの司教とともに一丸となって変なおっさんへ祈祷をしているのは『孔雀王』のようなサイキックバトルっぽいのでちょっとアガりますね(少年の心)

 まあ、そんなことはどうでいいのですが、この映画は全編が手持ちカメラの視点、つまり『ブレアウィッチ・プロジェクト』のアレです。主人公はニューヨークに住むユダヤ系の女性で友人のキャサリンとテルアビブに旅行に出かけます。出発前に父からスマートグラス(メガネにネットがついたアレ)をつけて意気揚々と出発。そうです、このスマートグラスの映像で物語が進むのです。旅先で知り合った男性と一夜を共にする主人公。ベッドでくんずほぐれつな主人公の姿越しに机に置いたスマートグラスにはお父さんから「私のかわいい娘は元気かな?」とメールが入る悪趣味なシーンは未来の到来を感じさせますね(ニッコリ

で、地元の子供に荷物をひったくられて追いかけて迷ったりするいつものアレがあったりしつつ主人公の女性の行動が次々と危険を呼び込んでくるので真っ先に殺すのはコイツだろ(イラつき)と思いますが、まあこの映画について特に真面目に書くほどのことはほとんどありません。

みなさんにはJERUZALEMの“Z”はゾンビのZだということだけでも覚えておいて欲しいなと思った次第です。

現在アマゾンプライム(レンタル)にて配信中

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エルサレムを舞台に、恐ろしい災厄に見舞われる若者たちの恐怖を描いたPOVスリラー。休暇でイスラエルのエルサレムを訪れたサラとレイチェルは、道中で知り合った人類学者の青年ケビンと行動を共にすることに。現地の青年オマーも加わり観光を楽しむ彼らだったが、突如として異常事態が発生。地獄への扉が開かれ、身の毛もよだつ悪魔たちが続々と姿を現しはじめた。街中がパニックに陥る中、若者たちはどうにかエルサレムを脱出しようと奔走するが……。出演は「ザ・マッドネス 狂乱の森」のヤエル・グロブグラス、「フロントライン・ミッション」のヨン・トゥマルキン。イスラエルの新鋭ドロン&ヨアブ・パズ兄弟が監督・脚本を手がけた。新宿シネマカリテの特集企画「カリコレ2016/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2016」(16年7月16日~8月19日)上映作品。
公開日:2016年7月16日
2015年製作/95分/イスラエル
原題:Jeruzalem
配給:「エルサレム」上映委員会


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