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クリエイティブな30代に選ばれる街になる


「熱海の奇跡」市来広一郎

小田原の近所の温泉観光地熱海。


「衰退した観光地」の代名詞だった熱海が、V字回復。
その活動のキーマンでもある市来広一郎さんの本です。

熱海には、小さい頃に家族で温泉でヒーローショーを見に行ったりしたけど、

あまりいいイメージはなかったです。

古臭いイメージで、
大人になってから遊びに行くなんて考えもしなかったです。

最近ではドラマのロケにも使われたり、
オシャレな店が出店して、
若い人たちにも人気のスポットになってます。

「東洋のナポリ」などと呼ばれ、

1960年代半ばには年間500万人以上が

宿泊していた熱海ですが、

そこをピークに50年間ずっと下り坂。

2011年にはピーク時の半分の

246万人にまで落ち込みました。

2006年には熱海市が「財政危機宣言」を発出。

第2の夕張市かとささやかれるほどに。


そんなどん底のとき、

市来さんが街づくりを手掛ける

NPO法人atamistaを立ち上げました。

市来さんたちの活動とともに、

熱海市も

街の復興と観光需要回復に向けた取り組みを強化していったことで、

宿泊客数は2012年からV字回復。

2015年度からは300万人を超える状態を維持していて、

「熱海の奇跡」と呼ばれるほど観光の活気を取り戻した。


なぜ熱海は復活できたのか?
やっぱり、市来さんの熱意でしょう。

もちろんたくさんの町の人達のアクションがなければ、
回復なんてできません。

熱海の人たちが諦めていた時に、


「生まれ育った熱海をどうにかしたい」


という一心で、東京の会社をやめて、
熱海に戻って会社をはじめたこと。

これが最初の一歩になった。

人の本当の声は周りを動かすことができる。

「クリエイティブな30代に選ばれる街になる」

というビジョンをもって行動していくことで、
今では、若い人たちが中心となった
街づくりができていっている。

1人の強い思いが街を変える。


「シャッター街に象徴される地方の衰退は、しばしば人口減少が原因だと考えられがちでした。
しかし最近、地方活性化に取り組んでいる人々の間では、

人口減少よりも街の魅力の乏しさこそ問題だと、捉えられるようになっています。」

小田原の人たちと話すと聞こえてくるのが、
「小田原には何もない」という声。

地方はどこも同じ状況なんだなと思います。


自分たちで町の魅力を

なんとかしていかない限り
どんどん衰退していくばかりでしょう。

「自分たちの暮らしは自分たちで作る、自分たちの街も自分たちで作る」

小田原も自分たちでなんとかして作っていきたい!

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