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「KAKULULU」の名前の由来

お店に立っていると、色んなお客様から
「KAKULULUってどういう意味なのですか?」
と聞かれます。

余りによく聞かれるものだから、
日本語の「隠れる」の古語なんですよ

といつの間に短く答えるようになってしまいましたが、実はもう少し意味があったりします。

古今和歌集、凡河内みつね作の

春の夜の 闇はあやなし
 梅の花 色こそ見えね 香やは隠るる

という歌。
平安時代なので、春に限らず当時の夜はとても暗かったんでしょう。梅が咲いているのは分かるが、その花の色すら見えない。ただ、匂いだけは隠すことはできず、そこに花がある事だけは分かる。

基本は和歌は恋愛歌なので「お互い姿は見えないけど、香りでそこに恋人がいることを連想させる」という歌と解釈しているのですが、ここからもう一捻り加えて...

池袋からグリーン通りを超えて、一本裏手にある「KAKULULU」
その独特な雰囲気、文化の発信地として香りを発して、その匂いを嗅ぎつけて多くの人が来て欲しいという意味で、「隠るる」からサンプリングさせて店名にさせて頂きました。

お店が出来る随分前から温めていた名前なのですが、実は当初、ローマ字表記では「KAKURURU」でした。それをロゴ・デザインをお願いした「FARVE」の永易直樹さんに提案したところ、ロゴとして帰ってきたのは「KAKULULU

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伝え間違えたかなと思ったら、
「ローマ字では「L」を使うことはない、この際、日本語の意味から「隠るる」して「KAKULULU」にしよう!」
とプレゼンを受け、それは面白い!と採用したのですが、後日「HONOLULU」に語感が似ていおり、オープン当初はハワイアン・カフェと間違えられて大変という笑い話があります。

#名前の由来

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