見出し画像

コロナ禍で「中止」と判断したKAKULULU周年イベントをオンライン上で「もう一度やろう」と判断したワケ/6.5周年主催者挨拶

「またやりますので、また会いましょう」
と6周年パーティーが中止になった時、主催者としての文章の最後に書いた。

ずーと何かが引っかかたまま営業をしている感覚。ミュージシャンのスケジュールに穴をあけてしまった事。そして、祝い事なくして、このコロナ禍をもがくように進んでいる事。

緊急事態宣言が出ている時は、お店が無駄に存在しているような気分だった。自分らが作り上げた空間だけが取り残されているような...


そんな中、気分を変えるためにも、休業中に石若駿さんに「いつでもRECしたり勝手に使っていいよ」と店の鍵を渡しておいた。多大なる来店と演奏による功績が讃えられた者に贈られる「KAKULULU of The Year」を3年連続受賞して殿堂入りした男、スタッフと家族以外に鍵を渡したのは初めてだった。

彼も普段なら全国津々浦々、毎晩演奏しているような人間。その彼ですら演奏場所や今後に繋がる場所を探していた。リモート・セッションの録画場所、インタビュー、コメント撮りなど様々な使い方をしてくれたのだが、その中で出来た音源が君島大空くんの「火傷に雨」だった。

ミュージシャン自身が録音機材を持ち込み、ドラムをサンプル音源のようにリムショット一発だけ録ったりを繰り返す。録音を手伝っていた西田修大くんの「悠さん、めちゃくちゃいい音でドラム撮れてますよ。あとで聞いてください!」という嬉しそうな顔が今でも忘れられない。

作品にお店の名前が残せれたのも嬉しかったけど、大好きなミュージシャンをあの時期にサポート出来たのが本当に嬉しかった。あの期間も無駄ではなかったと思える素敵なプレゼントとなった。

基本、録音には立ち会っていたが、石若さんは会う度に
「悠さん、周年って延期にならないんですか?」
「半年後様子をみて、6.5周年ぐらいならできるかもね..」
「6.5周年ってやらないんですか?」
「いや、今は想像以上に難しくなってきちゃったからねー...」
「6.5周年やりましょうよー」

と3回立て続けに言われ、これは何か「今を残す」ための石若さん流のアドバイスなのでは?と考えを改めた。
あの「密」になる空間を周年パーティーの売りにしていたけど、現時点では有観客はできない。配信だとドリンク代もフード代も取れない、お店としての魅力は背景ぐらいしか伝わらない。リスクだらけだけど、やるからには最大限で。当店が主導となる最初で最後の配信ライブになるかと思います。

配信監修はWonkの3DCG Live、King Gnu Streaming Liveでも担当した『studio dede』(実は同じ池袋コネクション!)業界最高峰の録音/録画が残るのは、後の大きな財産になるかと思っております。

出演者は、君島大空 × 西田修大(feat,石若駿)、大友良英 × 加藤一平、石若駿SONGBOOK TRIO、TAMTAM、伊藤ゴロー×ロビン・デュプイ×角銅真実、AARON CHOULAI Raw Denshi SEXTET、松丸契 × 井上銘、RS5pb、aqubi (feat.高良真剣) 、Radio-Acoustique


画像1

画像2

(詳しいラインナップ紹介はこちらから)

これ以上はもう逆さにしても何も出てこないぐらい最高なラインナップ。皆様、出演してくれて本当にありがとう!

お店が地下、一階、二階とある理由がやっと分かった。冗談で「世界最小のフェス」と毎年言っていたけど、世界最小のフェスだと今年は真剣に思う。
いつものようにリラックスしたミュージシャンの姿を届けられる事が嬉しい限りです。全世界のお客さんに東池袋にKAKULULUが今ある事が伝わって欲しい。

嘘偽りない生配信!是非、(アーカイブでも良いので...)ご覧になってください!
そして、noteでのサポートもよろしくお願いします!頑張ります!


頂いたお金は営業継続のために使わせて頂きます。サポート何卒宜しくよろしくお願いします。