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街ごと味わえる角打ち ことぶき酒店さん@寿町

※まん延防止が発令される前の角っコ活動です。

ついに…
ついに来てしまった

寿町。

寿町とは

横浜にお住まいの方はご存知かと思いますが、
東京の山谷
大阪の西成と並んで、
日本3大ドヤ街の一つと言われる町。
それが、横浜の寿町です。

場所としては、
横浜スタジアムや横浜中華街などの近隣、
いわゆる横浜の一等地にあるわけですが、

一歩足を踏み入れると、
耐震強度不明なボロボロの木造建築物、
散乱したゴミ、
酔っ払って路上で寝る日雇い労働者たち、
喧嘩する荒くれ者たち…

レトロ?な街並みの中で、人間くさいドラマを見られるかもしれない…!?
などという、誠に不謹慎な期待に胸を膨らませて、わたくしは向かいました。

しかし、実際のところはどうでしょう。

なに、このキレイな建物。

※2019.6.1オープン、横浜市寿町健康福祉交流センター。写真を撮り忘れたので、画像は横浜市中区役所HPから拝借。

散乱したゴミは見られず、
路上で寝てる酔っ払いもおらず(路上で缶ビール持ちながらお話ししてるお爺さん達はいましたが。笑)、
突然始まる喧嘩もなし。

また近年は、海外からの旅行客が簡易宿泊所として利用しているという話も耳にしたことがあって、そう言われるとたしかに、ちょいと小洒落た雰囲気の鉄筋コンクリートでできたお宿もいくつか見られました。
耐震もばっちりね。

私自身のイメージしていた寿町とは異なり、
街自体が整理されてきていて、住民の方々も穏やかな雰囲気で、正直驚きました。

ただ、古びた感じの居酒屋さんは散見されるし、
ネットで調べてみると、

・住民の2人に1人が高齢者という、高齢化の急速な進行
・生活保護受給者が約9割

こういった問題は残っていて、
実態としては、まだまだ恵まれた環境とは言えないようです。
住民の方々が穏やかなのは、高齢化のせいもあるのかな。

我々個々人の持っているイメージを払拭するレベルにまで環境を改善していくには、
福祉の視点とまちづくりの視点とを絡め合いながら、今後も継続的に、根気強く取り組んでいく必要があるんだろうなぁ〜〜なんて、感じました。

詳しい街の歴史や現在の取り組みが気になった方は、
“寿町”で検索してもらえれば色々と記事が出てきますので、そちらでぜひ。



さて、前置きが長くなってしまいました。
ここからが本題です。

寿町の角打ち

上に記載したような状況ですから、
一人で行くにはやっぱりまだ少しだけ勇気がいる街だったわけで、
今回は、職場のお酒好きな先輩に声をかけ付き合ってもらいました。

寿町をぷらぷら歩いていると、居酒屋さんっぽい雰囲気のお店はいくつもあるのですが、
角っコ(かくっこ)が目指すのはあくまでも角打ちです。

ありました、ありました(*^^*)

今回の主役、ことぶき酒店さん。

さっそく、店の外に缶ビールを飲んでいる二人組を見つけてテンションが上がります♫

でも外からみると、店内が薄暗く、
中の様子がわからないのでなんだかドキドキ。

そもそも、今日はやっているのかしら?
調べたら日曜日定休だったから、土曜日の今日はやっているはず…
なんて不安に思いつつ店内に入ると、

やってました、やってました(*^^*)

中に入ってしまえば、意外と明るくてホッと一息。

優しそうなお母さんと、息子さん?と思われる男性の二人で切り盛りしている様子。

お酒も一般的な角打ち同様に、
ビール、ハイボール、お茶割り、冷酒など。
冷酒は浦霞なんかも置いてあって、なかなかよきラインナップです。

おつまみも、
お煎餅などの乾き物はもちろんのこと、
冷奴、らっきょう、ところてんがあったかと思えば、ツナサラダ、生ハム、合鴨ロースなんかも置いてあったりなんかして。
あら、意外とオシャレじゃないの、と。

とりあえずハイボールをいただいて、
角打ちには珍しい合鴨ロース、いただいちゃいました。

このロース、しっとりジューシーで、美味しかったです。
美味しくてパクパクっと食べてしまい、写真は撮り忘れました。
※角っコあるある。すみませんm(._.)m

さて、お次は何を飲もうかな〜と、
店内を見渡すと…

ん?


あら、珍しいお酒発見!!

上の土工急募もかなり気になるところですが、
その下にある、デルカップ。
初めて聞きました。

夏バテ予防…と言っても、
ここに行ったのは、まん防発令前の4月だったので、だいぶ前のめりですが、今から予防しておけば間違いないはず!

花粉症も、症状が出る前の冬頃から薬を飲み始めるといいと聞きますからね。同じように、夏バテも、春からしっかり予防していきましょう。

注文すると、なんだか濃ゆい色の飲み物が。
※ごめんなさい、また写真を撮り忘れています。今後はしっかりと撮りますので、お許しください。

スンっと匂いを嗅いでみると、
なんとも薬臭いかほりが。

なんだろ〜この薬臭さは…と思ったら、

先程のメニューに、はっきりと書いてありました。

“陶陶酒”デルカップ、と。

陶陶酒(とうとうしゅ)は陶陶酒製造株式会社で製造され、株式会社陶陶酒本舗で販売されている薬用酒および薬味酒である。

Wiki先生がおっしゃるとおり、
薬酒だったんですな〜。

飲んでみると、そこまでクセがあるわけでもなく、これで夏バテ予防になるならラッキー♫とスイスイ。
スイスイいったせいで、その後の帰宅するまでの記憶が曖昧ですが…それはまぁ。

店内を見渡してみると、私たち以外にもお客さんがチラホラ。

みんな寿町在住者なのかな〜なんて思ってお話を聞いてみると、
街の外から、ここが好きだからたまに飲みにきてるという物好きなお兄さんなんかもいて。

街の外から来たからと言って、
余所者が何しに?等と声をかけられるわけでもなく、その場にいるみんなで、テレビでやっている野球に茶々入れながら、のんびり角打ちを楽しむことができました。

お母さんもおしゃべり上手でおもしろいし、息子さん?は、あまりお話はされないですが、優しい感じの方です。

居心地の良さという意味でも、また行ってもいいなぁと思える角打ちでした。

◆トイレ情報
トイレは、きちんと店内にあり、昭和感はありますが、わりと綺麗。

いや〜トイレって大切ですよね。トイレ情報はこれからも引き続きお伝えしていきますね。笑

反省

お酒やおつまみについて。
サクサクっと飲み食べしちゃうので、ついつい撮影を忘れがち。
次回から気をつけます。

そんなこんなで、
寿町の角打ちデビューを果たすことができました!
場所が、駅からそんなに近くなくて、
寿町の街並みを味わいながら向かう場所にあるので、
お店だけでなく、寿町という街全体の雰囲気も感じることができて、とても興味深かったです。

それでは、またどこかの角打ちで。

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