会員様寄稿【連続小説】ラコタ(6)台湾有事は日本の有事 中国の核恫喝…
中国は突然、鹿児島県の村に対して、1週間後に戦術核を撃つと宣言した。
人口は300人程度の小さな村である。
小さな村でも日本の領土である。
日本政府は即座に反応し、「そんなことは許されない」と国連に提訴した。
しかし中国は、日本が中国の主権を侵害し、台湾を侵略しようとしていると主張。
「これは国家の自衛権の行使であり、正当な行為である」
と強硬な姿勢を崩さなかった。
日本政府は急いでアメリカに核攻撃の場合の反撃を求めたが、アメリカ政府は「日米の死活的利益を脅かすものではなく、反撃できない」との回答を示した。
アメリカに見放され、岸田はどうすればよいか、わからなくなってしまった。とりあえず期日までに村の住民を退避させるよう指示を出した。
村の住民を退避させるよう村長に連絡。バスをチャーターして隣町まで住民を避難させ、体育館で寝泊まりすることにした。
村長は報告した。
「一部の高齢者が避難を拒否しています。」
政府は困惑しながらも、
「なんとか村長のほうで頑張ってほしい」
と伝えた。
日本は大混乱に陥り、政府は中国の脅しにどう対処すればよいのか分からなくなっていた。
場面: ラコタ
ラコタでは、直人と美嘉が話していた。
美嘉は心配そうに言った。
「中国が核ミサイルって、どうしたらいいんやろ。」
直人は冷静に答えた。
「頑丈な建物か地下に避難して。」
美嘉は頷いた。
「うん、わかった。でも不安やな。」
直人は美嘉の手を握り締めた。
「大丈夫、俺たちはしっかり守るから。」
こうして期日の1週間まで、緊張の日々が過ぎていった。
しかし、事態は思わぬ解決をみることになる…
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