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映画:「君の心に刻んだ名前」をNetflixで鑑賞した個人的レビュー

どうも猫舌です

今回は初めての映画レビューを書いてみようと思います

映画を観て共感する友達がいないので、書いちゃいます


個人的な感想なので、正直ストーリーライン無視で書きますので悪しからず

あと後半ネタバレも含まれますので、ご了承ください

君の心に刻んだ名前(原題:『刻在你心底的名字』)


あらすじ
1987年、戒厳令が解除された直後の台湾。家族からの期待とプレッシャー、同性愛者への差別、社会の偏見の中で、高校生のジアハンとバーディは恋に落ちる

監督:リウ・クァンフイ(柳廣輝)

柳廣輝監督は今まで数々のドラマや長編映画を取ってきましたが、プロデューサーに「そろそろ自分のことを撮ってもいいんじゃないか?」と背中を押されたことがきっかけで今作に至ったそうです


映画の情報と背景

1987年の戒厳令解除とは、簡単に言うと軍事政権をやめましょうという試みで、民主主義化になる第一歩ですね

舞台は学園なので、学校が徐々に変化すると共に二人の恋も変化していきます


そしてこの映画は台湾で2020年の興行収入1位になったLGBT映画ということで、現在の日本と台湾でセクシャルマイノリティーへの認識が異なることがよくわかります


猫舌が2018年に台湾旅行した際西門紅楼という渋谷みたいなところでは町の真ん中にLGBTQのシンボルレインボーの旗が各所に見られましたし、
少し歩くと観光スポットにLGBTQ専門店がありました
どんな専門店かは比較的アパレルからアダルトまでオールマイティーでした(笑)



猫舌の感想(若干ネタバレ)


猫舌は鑑賞後に感想レビューサイトやSNSをいろいろ見てきましたが、大体が「二人の恋心が切なくて泣けるぅ」とか書いている人が多かったけど

大体の有名LGBTQ映画を見てきた猫舌としては正直二人の恋が上手くいかないシナリオなんて腐るほど見てきたので、正直泣けなかった…

この映画の主題歌である「刻在我心底的名」が涙をそそるのは確かにわかる!!

いい歌なのでぜひ聴いてもらいたい!!


https://youtu.be/m78lJuzftcc



そして主人公二人の演技は本当に惹かれるところがありました

アハン役のエドワード・チェンさんは今回の主演で台湾映画祭で新人賞に輝きました
感情が溢れるシーンがとても惹きつけられましたが、セリフのない悲壮感漂うシーンもとても自然で印象的でした

主演の二人は役作りのために二人で暮らしてみたり、ゲイの飲み屋に言って友達を作ったり本映画の時代を知る人たちの話を聞いたりしたインプットの体験がとても活かされている感じがしました

あと他にも「30年後の二人はいらない」とか書いてる人がいたけど

猫舌も最初は同じ意見でした


ただ、観終わった後に監督のインタビューなどを読んでから見返すとほとんどの人が見方変わるんじゃないかなぁ…


30年後のシーンを見て感じたのは

《あの頃感じた二人のどうしようもない好きと30年後の好きは同じようで少し変わってし まって、でも悪いことじゃなくて…
 もうあの頃には戻れないけど、これからを一緒に歩んでいきたい》


猫舌はそう解釈しました


実際に監督がこの作品で伝えたかったのは

「台湾は2019年に同性婚が認められました。あの頃から30年かかってしまったのは非常に長すぎる これからはより改善してもらいたい」

という思いが込められているそうです




この作品をフィクションではなく、本当の出来事だと感じながら観るとちょっとした情景や感情の動きがリアルに伝わってきて、監督の記憶の断片を観ているんだと思うと切なくなります




ここからは思いっきりネタバレ(個人的感想)


映画の流れを無視して書きます

◆気になった・わからなかったシーン


追悼式に学校代表として台北へ行った二人のシーンで、帰りに入った店がよくわからなかったから気になる…
完全個室になってて、カラオケボックスっぽいけど…
そこで初めて寝込身のバーディにキスをするけど、それも見られてるし( ´∀` )
一体どういう店なのかがわからなかったので知りたい

けどそのあと店を出て、商店街の片隅で二人野宿をするシーンも「ん?」ってなった

まぁとにかく二人がイチャイチャしてるからいいけど(笑)



後半でバーディは彼女が学校を退学させられたから責任感じていろいろあって結婚したのかなぁ…
結果離婚してるけど…


そして離婚した後の彼女のセリフがしみるぅ・・・涙

「もっと早くにわかっていれば…」

そうなんですよ、誰も悪くないんですよ涙



まとめ

「君の心に刻んだ名前」を猫舌の最終的な感想としてはとても良かった


何度も見返してしまいます


他の台湾のLGBTQ映画を観た際も感じましたが、日本のそれよりBLっぽくない


腐女子需要狙っての作品っぽくないところが好きです


よくあるのが、BL漫画をドラマ化・映画化をするパターンがあります
決してそれが悪いとは言いません、いい作品もあると思いますし

ただ、当事者としては全く美しくない
すぐにチュッチュホリホリしたがるBL作品をドラマや映画にされても
ジャニ系並べられても何も面白くないという猫舌の個人的な感想です



ただ最近観た「おっさんずラブ」とか「今日何食べた?」「30歳まで童貞と魔法使いになれるらしい」はすごく面白かったです

「女子的生活」というFTMの主人公を描いた短編ドラマも最近観ましたが、面白かった

最近の日本のBL思想にも変化が起きてるのかな??



そして今回の映画に関してドラマ化してほしいとも思いました

この映画展開がいろいろありすぎて正直もったいない
もっと掘り下げて撮ってほしい内容が山ほどある気がしてなりません

キャストは同じ人たちでやってほしい



以上猫舌が勝手に書いた感想noteでした

最後まで読んでくださっていたら本当にありがたいです!!

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