vol.64 『2021事始』

角田陽一郎のメルマガDIVERSE vol.64 2021年1月13日New Moon
『2021事始』

ユニバースUNIVERSE(単一の世界)からダイバースDIVERSE(多元的な世界)へ
多視点(バラエティ)でみると、世界はもっと楽しくなる。
それが角田陽一郎の考えるバラエティ的思考です。まさにいろいろなことをバラエティに多元的に多視点で紐解くメールマガジンです。


■CM■「微差を大事にする」inspired by【なぜ僕らはこんなにも働くのだろうか?】

みなさま、2021年最初の新月、そして最初のメルマガDIVERSE配信です。本年もよろしくお願い申し上げます。とはいえ、非常事態宣言が発出されて決して先が見えたわけではない期間が続きます。100年前のスペイン風邪の時は、収束まで3年くらいかかり、特に2年目が激しかったそうです。それに倣えば今が一番ひどく、そして来年の冬もまだ続いているということは、少なくとも覚悟しなければいけないのかもしれません。ぞっとしますが。時に東京を離れて拠点を移した海街を小春日和の青空の中でとぼとぼ散歩したりしていると、もしコロナが無かったら、いったいどんな華やかな2020年だったんだろう?そして2021年はどんな穏やかな正月だったんだろう?すくなくともこのマスクは外して散歩しているだろうな、なんて空想というか妄想に耽ったりもします。でも、コロナは実際のところ蔓延し、2020年夏のオリンピックは無くなったわけです。それは、やはり受け止めなくてはいけない現実なんだとも思うわけです。一方で、でもコロナがなければ、僕はこの海街にやってくることもなかったわけです。つまり、起こったことは、たまたま起こったわけですが、起こってしまったってことは必然なわけです。歴史にも人生にもifはないですし、もう一回ってこともないわけです。一度きりの、たった一回きりの人生なのです。なので、そんな“今、ここ”の状況下で僕たちは生きていくしかないわけです。なので、僕は今の状況を受け入れようと、ただ受容しようとおもうわけです。抗わない。身を時代に任せる。流れる時に身をまかす、だんだん美空ひばりの「川の流れのように」やユーミンの「Wの悲劇」のような感覚になっていきますが(笑)、でもそんな感じを、肌身で実感しているわけでもあります。
そんななか、自分は毎正月には今年の目標というか、指針を考えるのですが、今年は、「目標を持たない」という目標にしました。

ここから先は

3,948字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?