vol.68 『己の中の孤独で孤高な熱い想いを、迸るままに連ねよ』

角田陽一郎のメルマガDIVERSE vol.68 2021年3月13日New Moon
『己の中の孤独で孤高な熱い想いを、迸るままに連ねよ』

ユニバースUNIVERSE（単一の世界）からダイバースDIVERSE（多元的な世界）へ
多視点(バラエティ)でみると、世界はもっと楽しくなる。
それが角田陽一郎の考えるバラエティ的思考です。まさにいろいろなことをバラエティに多元的に多視点で紐解くメールマガジンです。

■CM■「１０年後の３月１１日」inspired by【なぜ僕らはこんなにも働くのだろうか？】

今日3月13日は魚座の新月です。そして二日前の3月11日は、１０年前に東日本大震災が起こった日です。もうあれから１０年が経ってしまったのでした。
ボクはといえば、あの震災が起こってから、それまでの考え方や生き方が一変したんだと思います。多分震災がなかったら、TBSを辞めていないと思うのです。まさに４０歳の時、あの時の衝撃からボクはサラリーマンをやっている場合ではないと決心したのでした。東京にいて体験しただけのボクですら人生が変わったわけですから、東北地方で甚大な被害に遭われた方、お亡くなりになった方、行方不明の方のことを考えると本当に本当に心が傷みます。
１０年前の3月11日は、ボクはといえば赤坂のTBS局舎を出たところで揺れに遭遇し、そのまま局舎のエレベーターは止まってしまったので局舎には帰れず、近くの雑居ビルの２階にあった自分たちの番組の分室に行ってみようと坂道を歩いていたのでした。その坂道を歩きながら携帯電話のワンセグで東北の甚大な被害の中継を見たことを今でもはっきりと憶えています。
そして、それから１０年後の５０歳を迎えたボクは、今から二日前の3月11日はたまたま打ち合わせがあって赤坂に来ていたのでした。そこでの打ち合わせで新しいプロジェクトの詳細を話すのだろうと思っていたら、突然プロジェクトの急遽中止を通達をされたのでした。その通達にボクはかなり動揺して、仲間と事後対策を協議しようと電話で話し始めました。すると、その電話で話していた場所は、、まさに１０年前にワンセグを見ていた、ちょうど同じ坂道だったのでした。１０年前は巨大地震で動揺し、それから１０年経った同じ日に、赤坂の同じ場所で、仕事が吹っ飛んで同じように動揺していたのです。
一体、この奇妙な偶然は一体なんなのだろう？そんな動揺で、今この文章を書いている自分は正直うわの空です。なんか考えがまとまらないというか、これからどうしよう？という漠然とした不安感に今は苛まれています。そんな中で迎えた新月、新しいことを始める新月、なのにその直前にボクは、新しく始めようとしていたことが頓挫してしまったのでした。
実際、今かなり凹んでいます。なので、そんな辛い文章をみなさんに読ませるのは、本当に心苦しいのですが、まさにそんなタイミングにこの新月がやってきてしまったのでした。

■DM■「悩みの走馬灯」inspired by【天才になる方法】

実は、この２０２１年になって、気にやんでることが何個かあって、自分としてはそんなに元気がありません。その一つが、脇腹や腰の傷みなのです。それは昨年夏くらいから始まったのですが、推測するにリモート会議が重なって、また修士論文を書いていたので、座る時間が長くなり、腰や脇腹を圧迫することが多くなったからだとは思っています。一方で、なんか内臓的な病気じゃないかと心配もしていて何回か血液検査をしているのですが、そこでは今の所は異常はありません。整体に通ったりマッサージしたり、でもなんか違和感は取れず、この身体の違和感はなんなのだろう？それが自分の気にやんでいることのひとつなのでした。
ただいろんな人の意見を聞くと、確かにこの年齢くらいの人は多かれ少なかれなんか体調の悪さをかかえているんだなって、のにも思い当たります。つまりそれが加齢ってことなんだとも思うわけです。そしてそれがボクにとっては特に運動不足と肥満による体の硬さと縮こまりが原因なんだとも思うのです。身体に柔軟性がないのはむしろ加齢によるもの以上にボクの場合は子供のころから身体が硬かったのですが、そうだとすると長年ずーっと柔軟運動を忌避してきたツケなのかもしれません。
これではまずい
流石にそう決心してボクは2月の頭から毎日柔軟運動を始めたのでした。今回のポイントは、少ない回数でも、絶対毎日続けること。そう決めてかれこれ40日近く毎日やり続けたのでした。そしたらなんと最近は体重が減って来て、腰と脇腹の違和感も減って来たのでした。
お、イケる！
そんな感じで、ボクは気にやんでいることの１つが解消されるのではないかと、ちょっと元気になったのが、まさに3月11日の朝のことだったのです。
そしたら、先ほど述べたように3月11日のお昼には仕事が吹っ飛んでしまったのです。ボクは、身体の悩みが一つ解消された日に、ちょうど仕事の悩みが新たに一つ加わったのでした。

これは、一体どういうことなのでしょうね。
最近ボクは、ようやくある真理に気づきました。これは以前書いたことでもありますが、それは、人生というのは、ある悩みが消え、困難がやって来て、また悩みが加わり、その悩みがなんとか解消されると、全く違うところからまた悩みが襲ってくるんだということです。