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#014 本屋、本読む『おもたせしました。』後編

Radiotalk『架空の本屋ラジオ』
#014/本屋、本読む 『おもたせしました。』後編 ←ここから聞けるよ!

『架空の本屋ラジオ』、第14回。
いらっしゃいませ、ごきげんよう、えまこです。
第13回に引き続き、コミックス『おもたせしました。』をご紹介していきます。

実は、前編を……第13回はかなり前に、何日も前に収録をし終わっていたんですけど。
引き続き後編を収録しようと思ったときに、かなりヤバいアレルギー性鼻炎を発症しまして。
とても収録に臨めるような声ではなくなってしまったので、何日も間があいてしまったんですけど。
で、その機会に前編も録り直しをしてるんですけど。はい。
そこで何日もあいたおかげで、一回ラザニアの話をしてから何日もあいたおかげで、ラザニア買いましたね、食べました。
おいしかったです……(笑
やられてしまった。
そんなめしてろマンガのご紹介をしております! ハイ!

主人公が、轟寅子(とどろきとらこ)さん。
本が大好き、食いしん坊。
そんな彼女ですが……個人的にすごい親しみを感じてしまって。
考え方が似てるなとか、やってることが似てるなっていうのは、前回お話しした通りで感じるんですけど。
すごく、趣味とか見た目も……見た目というか、似ているところが多くて、共通点が多くて。
私も趣味で着物を着ますし、めがねもかけますし。
人の倍ぐらい食べる食いしん坊ですし、本が好きだし。
なんだったら髪型とかの、本当に見た目まで似てる感じですね。
なので……すごい親しみがわいてるというか、ご近所にいたらお友達になれたんじゃないかとか、思ったりしますね。

そんな寅子さんですが、ちょっと謎が多い印象です。
寅子さんっていうお名前の理由とかも。
これは「マンガの主人公の女の子につける名前っていう感じがしなかった」という理由で気になってたんですけど。
それから、着物姿でいる理由とか。
この着物はさくらちゃん、叔母さんのさくらちゃんのものらしいですね。
関連記事でそんな話を読みましたけど。
とか、お仕事がどういう仕事っていうのが言いきられないとか。
あとは過去のエピソード、就活時代の話とかはあったりするんですけど。
それから、何か志すものがあったっていうのがわかるエピソードもあるんですけど……
「これはこういうことなんだよ」っていうことを明言はやっぱしてくれない、言い切ってはくれない。
ので、何かこう、お察しくださいっていう雰囲気で描かれていることが多い。
ので、なんとなくこう、読者に対して寅子さんが何もかもすべてを明かしてきてはくれてない、一線引いたままでいるような感じはちょっとするんですよね。
これはもう「仕事上社交的にはなれるんですけど、打ち解けるまでには時間がかかるタイプの人かなー」っていう、そういう印象があります。
まだこう、読者に対して、全部心を開いてくれてるわけではなさそうだな、お仕事の付き合いかなっていう(笑
そういう感じです。

さくらちゃんも最後まで顔は出てこないんです。
全然出てこなくて、寅子さんとのLINEのやりとりをしてる画面はずっと出てくるんですよね。
むしろそれしかほぼ出てこないので、さくらちゃんのお顔はLINEのアイコンの桜マーク、っていう感じがしています。

この、寅子さんのお名前の……なんで「寅子」さんっていうお名前なのかなっていうところだけちょっと気になったので、調べてみました。
で、この作品の中で、寅子さんがうんちく・雑学・作品……作品っていうか、小説とか文豪とかのエピソードを披露するのを、単行本三冊読み直して、出てきたのをリストアップしたんです。
元々、なんか寺田寅彦をよく見るなぁって思っていたんですけど、実際リストアップしてみたら、若干やっぱり出てきた回数が多くて。
もしかしたらさくらちゃんが寺田寅彦を好きだから、そこから一文字もらったのかなとか思ったりはしたんですけど、そんなに腑には落ちなくて。
で、ひととおり調べたあとで、すごいちっちゃいコマなんですけど、寅子さんのスマホのカバーにキャラクターが何か描いてあるのを見つけたんです。
そのコマで見るときは細部がわからなかったんですけど、『こぐまのケーキ屋さん』のくま店長に、最初見えたんですよね。
でもよーく見ると、トレードマークのコックさん帽子がなかったりとか。
あと、腹巻きをしてるっぽくて、ちょっとおじさんくさいんですよね。
もう一回単行本をバーッと見直して、もうちょっと大きく描かれたカットを見つけたんですけど、そうしたらやっぱり腹巻きで。
あっ、これ、寅さんじゃない? って思って。
『男はつらいよ』の寅さんですね。
あーっ、て思い当たったらここからが早くて。
寅子さんの叔母さんは「さくら」ちゃんですけど、寅さんの妹さんかな? が「さくら」っていう名前だったり。
あと、寅子さんの苗字は「とどろき」さんですけど、寅さんは「くるまとらじろう」っていうんですね。
「自動車」の「車」の字ですね。
「とどろき」だと車が三つで「轟」なので、「あっ、これだ!」って思って。
謎が、解けたっぽい! 気持ちにはなりました。

だいたいこういうのって調べ終わったあとで気が付くんですよね。
こういう楽しみ方も、ある。
これは祖母譲りかもしれないですね。
うちの90歳のばあちゃんは山崎豊子が大好きなんですけど、読みながら出てくる地名を地図で探して追っかけながら読むのが好きなんだそうです。
外国の名前が出てきたら、その外国の都市を探して、そこが「あ、こういう、ここの、この位置か」というのを把握して読むんだそうです。
そういう楽しみ方も、ある。

めしてろ……すさまじいめしてろマンガで……
ラザニアも買わされてしまった……ですが。
やられてる一方ではいたくない。
おいしいものの宝庫である北海道民のプライドがうずく、というわけで。
ついでにこんなリストを作りました。

『おもたせされたい北海道土産』!
ハイ、お覚悟ください!
おなかを空かせてやる!
張り合わなくても別にいいんですけど(笑

まずは、『北かり』さんのかりんとう。
北かりさんは旭川のお菓子メーカーさんです。
かりんとうがメインで、他にもいろいろあるんですけど。
いろんな、本当にいろんな味のかりんとうがあって。
道産小麦のハルユタカを使ってるやつが推し……店員さんの推しのようなんですけど。
黒こしょうとか、やさい、牛乳……牛乳おいしいです。とか。
チョコ、そば、ごぼう。
季節ものもあります、今の時期だと多分桜。
私の推しはカレーです。
騙されたと思って……
かりんとうでカレー? って思うかもしれないけどめっちゃおいしいです、大好き。
大袋復活希望。

それから『トンデンファーム』のピルカソーセージ。
トンデンファームは江別です。
で、アイヌネギ:ギョウジャニンニクの入ったソーセージです。
トンデンファームさんは、お祭りに屋台出すんですね、ソーセージの。
それを見つけると私は必ず寄って行って、一本・二本食べるっていう。
常連です。
夏の晴れた日にはトンデンファームの本店に行くと、とてものどかな……動物がいたりとかして。
楽しい時間を過ごせます。

それから、『草太郎本舗』の草太郎饅頭。
これは室蘭です。
草太郎本舗は、ちょっと……何年か前に経営破綻的なことになってしまって、道民は悲嘆にくれたんですけど。
ほかの会社さんの、確か援助を得て、今は復活していると。
草太郎饅頭はよもぎのお饅頭なんですけど、これ生地がおいしいんです、しっとりして。
生地、生地がおいしいです。はい。
すごく大事なことなので三回言ってみました。はい。
大好き。
近くで売ってくれないかな。

それから、『もりもと』のミルフェ、それから「太陽いっぱいゼリーシリーズ」。
もりもとさんは千歳です。
もともとパン屋さんから始まって、今は洋菓子屋さんみたいになってるんですけど、パンを売ってるお店もある。
ミルフェは一口サイズのミルフィーユで、ホワイトチョココーティングしてるのが私は大好きです。
それから「太陽いっぱいゼリーシリーズ」。
これは、最初話題になったのはトマトです。
トマトのゼリー。
私ちょっと冒険できなくて、これ食べてないんですけど。
周りの評判がすごくいいので、手土産にはいいよなって狙ってるものではあります。
それからハスカップ。
これは北海道の特有の木の実? 果実ですね。
ちょっと見た目ブルーベリーっぽいんですけど。
ちょっと酸っぱめ。
ハスカップは、このあいだまで……近所にクマが出てたんですけど……(笑
ハスカップを食べて生き延びたっていうニュースが回ってきました。
あれ恐かったなぁ……

それから、『嘉心』のづくめだんごと大島まんじゅう。
嘉心さんは根室で創業して、札幌に今移ってこられて、北海道立近代美術館っていう大っきい美術館があるんですが、その近くで今お店営業されています。
支店とかないので、現地に来ないと買えないやつですが、づくめだんごはパッケージ開けてもだんごが見えないです、ごまに埋もれてて。
ごまの量、ヤバい。おいしい。
大島まんじゅう、私これ大好きです。
俵型のおまんじゅうです。
この食感のおまんじゅう、私初めて食べた。
また行きたいなぁ……

それから六花亭、超有名どころ、帯広です。
六花亭の、お菓子屋さんですけど、ほうじ茶!
ほうじ茶ヤバい、香りがよすぎてヤバい。
元のほうじ茶に戻れなくなります。

それから番外!
北海道じゃないけど、丸善のカレーライス缶、ハヤシ缶。
これ、札幌近郊で買える気がしなくなってて、今。
これ大好きです、ちょっと濃いけど。

こんな感じのラインナップでした。
おなかすきましたか?
これらがお土産になるとえまこ的には間違いない、お待ちしてます、みたいな(笑
余計なこと言いました。

そんなわけで(笑
めしてろマンガのご紹介でした。
『おもたせしました。』おすすめです。
ぜひ読んでみてください。
えまこでした。

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