宣伝会議賞ひとり反省会
興奮のままに書き連ねても良かったが、落ち着いて向き合うために一呼吸置きました。
まずは受賞者の皆様、おめでとうございます。
昨年までのコピーに感じたのは「その視点があったか!」や「一本とられた!」系だったのですが、今年のコピーたちは「これがプロか」という静かな唸りがありました。
表現が難しいのですが、バズるスイーツと老舗のショートケーキみたいな。
歴代の受賞作も本当に素敵でしたが、それよりももっと長い時間愛されている情景が容易に想像できるものが多かったと個人的には思っています。
で、ここからは反省会。
ひとつめは立ち位置について
私はコピーを書く上で立ち位置が結構ブレる。どこから喋っているのか…
今回の受賞作を見て自分の立っていたい場所がわかったので背骨に据えたい。
こっち
こっち。
コピーライターは売り込む側なのでシンプルに考えれば右側の人間。でも、右側視点で発せられたものって言葉を選ばず言うと
なんか腹立つ
私は筆が乗るほどに、気持ちよくなるほどに言葉が右側寄りになる。ゴリ押しやドヤァ、「いいでしょ?これいいでしょ?」がニョキニョキ肥大化し、消費者から立ち位置が離れる。
雨に打たれてる人には「傘をさそう!」じゃなくて「寒いよね、冷たいよね」から入る方が好きだし、そうありたいなと改めて思った。
ふたつめはターゲットが見えているか
年齢層や性別等基本的なところはもちろんだが、「どんな色の言葉を好む人か」というのが意識できているか否かが大切だと感じた。
弱っている人にパキッとした言葉をあてない
踏み出したい人にぽやっとした言葉をあてない
商品と人を適切に繋ぐような色、温度を選んで、第一印象で心が閉じないようにせねば。
人間にも「うわ、なんか無理」があるように言葉にも「なんか無理」があるのだろう。
最後に、シンプルにコピーがわかっていなかった
これ、めっちゃありました。勉強不足。
説明するまでもないので代表格を
…なに?笑
以上!!(ハズカシ)
私が受賞者の方にドヤれることがあるとすれば
私はまだ来年も出場資格がありますぅ〜!
たらふく楽しく、たらふく苦しかったー。
早く9月にならないかなあ
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