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読書感想文「会社は『仲良しクラブ』でいい」株式会社ヌーラボ代表取締役 橋本正徳著

ヌーラボさん、企業文化が弊社Fusicと似ているなと思いました。
似てはいるけど、違うところ、参考になったところ、考えさせられたことがあったので乱雑にメモ。

読む前の期待と読後の大雑把な感想

最近、リーダーシップや組織運営について興味を持っているため、本書を手に取りました。

僕はリーダーシップに関して持論がありましたが、それとは違う考えがこの本には詰まっていました。自分の考えが凝り固まっていたか、もしくは時代の変化に伴ってアップデートしなくてはいけないのかも?と考えさせされました。

特に印象に残ったこと

リーダーを固定せずに状況に応じて変える(p46, p195あたり)

体験したことがないのでその是非はわかりませんが、アイディアの一つとしておもしろいなと思いました。
これに関連して、リーダーとマネージャーは違う、マネージャーも位の上下があるというより単なる役割の一つであり、臨機応変に変えられるようにする。
「組織で働く人は無能になるまで昇進する」というピーターの法則というのも参考になりました。

システム開発でトップダウンは難しい(p52あたり)

知的労働は担当者の頭の中に情報があることが多いので、他人の頭の中に入り込んでマネジメントするのは至難の技である。だからといって丸投げすると組織の一体感がなくなり効率性を失う。担当者がある程度自立していると良いという考えと理解しました。僕はリーダーシップとはトップダウンであるべきと思っていたので、気づきを得ました。

リーダーに求められる資質は「傾聴力」「許容力」「責任感」(p54あたり)

この辺は僕もギリ持っている気がするので、ちょっと安心w
仕事はチームでやるものだけど、責任はリーダーがとるべし。なぜそうするべきかという根拠は特に示されていなかったけど。リーダーよりもチームメンバーの方が専門知識を持っていることもあるので、リーダーに判断が難しい場合もある。でも抽象度を高めてそれを理解して、メンバーを信じて決定できるか。なるほどです!

コミュニケーションはうまくいかないのが当たり前(p82あたり)

齟齬って本当によく起こりますよね、うんうん。いちいちそれにストレスを感じなさんなということでしょうか。コミュニケーションミスは日本の地震みたいなもんなのかもしれません。起きてしまうものであり、起きる前提で普段から準備しておくことで、被害を最小限にすることができる。あまりうまくないか。

すごろくトーク(p109あたり)

以前僕のチームに新人が来た時に、○○○さんへの100の質問というのを用意しましたが、すごろくもアリだなと。

ヌーラボさんの社員総会はフェスみたいな感じ(p150あたり)

フェスいいな!って思いました。Fusicには軽音楽部の社内ライブが年一回のペースであるんですが、すごい熱気なんですよね。これをもっと拡張して、フェスにできたらおもしろいなと思いました。

強みを特定するのは難しいからそれよりも弱みを曝け出して補完し合う(p189あたり)

これも目から鱗でした。強みを持って然るべき!という考えにしか接してこなかったです。

ヌーラボさんの高い男性育休取得率(p234)

Fusicも高いです!社員が長期休暇に入ってしまうのは、近視眼的に見ればリソースが減るわけですからマイナスにしかならないようにも思えますが、家庭を築きたい優秀な人に入社の動機付けを行う武器にもなり得ます。実際に、Fusicにはそういうような理由も込みで入社してきた超絶優秀な人がいます。

会社は仲良しクラブでいいんだぞ

これは手放しでは賛同できない言葉だなと思いました。ただ、考えさせてくれる良い言葉だなと思っています。これが「であるべき」だったら反対を表明していたと思いますが、「でいい」であればその通りだとも思います。Fusicも結構社員同士仲良しですが、ちゃんと実績も残しています。また逆に、あまり仲は良くないけど実績を残している組織も世の中にたくさんあると思います。僕の大好きなL'Arc〜en〜Cielとか(笑)
p259の心理学者のブルース・W・タックマンさんのチームの成長モデルの5段階というのも覚えておこうっと。

最後に

技術の進歩と共にワークスタイル、ライフスタイルが変わっていき、それに伴って、組織論やリーダシップ論も変わっていくものなのかもしれない。というのが本書による一番の学びでした。持論も柔軟に見直して、変化させていこうと思います。


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